treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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いま、一番安定して使えるOSはWindows8.1(たぶん)

今日は個人的主観だけで思ったことを。全部が私見です。
Windows Updateの不具合の対処に追われる日々を過ごす中で、ふと思ったことをご報告します。

これに当てはまらない方もいらっしゃいますので、一概に言えるものではありませんが、少なくとも手持ちの環境を比べてみてこう思った、という人が居ますよ、くらいでご覧ください。

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↑今回の主役はこれです。

Windows Updateの被害(主に時間)

Windows Updateで提供される更新プログラムの不具合が増えています。昨今は昔よりも慎重にWindows Updateを適用しないと問題が突然発生⇒対処に追われ時間を取られる、という状況が身の回りにちょくちょく起こっています。更新プログラムの安定性が損なわれている、という見方もできますし、もっと穿った見方をするとコンシューマユーザをベータテスターに見立てて配信していないか?という感じもする今日この頃です。

調査、検証、分析、経過観察、そして本番環境に適用Go!と思って適用したら検証環境で発生しない不具合発生⇒対処、
今月も終わった…、と思ったら、もう次の月例がやってきた、という感じで検証が間に合わないようなくらいの更新プログラムのリリースが実施されます。

Windows10はいろいろ油断ならぬ

最新OSであり、ハードウェアが故障しない限り未来永劫利用可能?というWindows10はどのエディションを使っても油断ならぬ状況が続いています。
Windows Updateを順延不可能(とされている)Home Editionは更新プログラムの不具合の影響を直接受けてしまいますし、
順延が可能なProfessionalやEnterpriseのようなEditionであっても、結局セキュリティパッチの適用自体はあまり安穏としていられません、適用しなきゃいけないけど適用してから不具合発生?対処には時間が必要となります。
じゃあ、セキュリティ更新のみ長期間適用されるLTSB(最近LTSCと言うそうです)のWindows10ならどうかといえば、結局セキュリティアップデートに更新プログラムの不具合が含まれていれば結局同じことになります。

LTSB(LTSC)だけが対象外ですが、年2回の大型アップデートもなかなかの曲者ですね。年2回はまとまった時間だけPCが使えないことになりますが、そのまとまった時間を使ったとしても大型アップデートで不具合が出れば結局もとに戻すとか不具合を修正するために調査⇒対処をしないといけない、という労苦が待っています。これはこれでけっこう辛い…。

Windows7/8.1も油断ならぬ

じゃあ、Windows XPの時がそうだったように「枯れた技術」「枯れたOS」と言えるWindows 7や8.1ならまだマシじゃない?といえばどうもそうではない印象。
結局セキュリティアップデートに含まれる不具合は顕在化しますし、その問題は割と長期化する傾向があります。最近であったのはネットワークの不具合とかBsODとか。2016年~2017年くらいには「更新プログラムを確認しています...」から進まないとかいう症状もありましたね。

本来、「今までのものを今まで通りに使う」というだけであれば「枯れた(技術を使う)OSが一番安定する」という考え方をしていましたが、Windows XPの時と違ってWindows 7はどんどん不具合を出しているように見えます。

意外と?Windows8.1

そんな中で、(手持ちの環境では)一番問題が起きていないのはWindows8.1になります。アップデート自体はWindows7と同じ種類のWindows8.1用が配信されていますから、同じ問題が起きてもおかしくはないのですが、Windows7ほど入念に調べなくてもなんとなく適用できてて、まあ動く。それでいてWindows10ほど悩まなくて済むし、大型アップデートの準備に時間を取られることもなく使えています。

Windows8.1はWindows7のサポートライフサイクルの終了日2020年からさらに3年はセキュリティアップデートが提供されますからあと5年は戦えます。
企業内のPCにありがちな、現状のWindows環境を現状のままで利用する、っていうだけの話であればWindows8.1は無理にWindows10にバージョンアップせず、そのまま利用するというのがいいかもしれません。

個人的な感覚ですが、最近のWindows10やWindows7ではWindows Update前の検証機(検証環境)が存在している状況を前提とした更新プログラムの配信をしているような気がしてなりません。わざわざ検証用の環境を用意するって、企業ならまだしも個人には辛いなぁ、と思う今日この頃。

そこで、メインで利用するWindows10で問題が発生して使えなくなってしまったときの代打としてWindows8.1環境でも業務ができるように予備として残しておく、というのもありかもしれません。検証環境を用意するのではなく、使えなくなったらすぐに予備で作業が再開できるような体制を用意しておく、って感じです。

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これからもこの調子で頼むよ、Windows8.1。

リリース直後はあれだけみんなから嫌われていたWindows8.1(Windows8)でしたが、なんだか最近ちょっとづつ好きになってきました。デスクトップモードのみですけど。

はやくWindows10がもう少し(過敏になるほど気にしなくていいくらいの)安心して使えるくらいの水準になってくれるといいなぁと願っています。