treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

(1/2)ThinkPadはドッキングステーションによる付加価値が高い

不定期にThinkPadを褒める昔話、第六弾です。
ThinkPadの周辺機器といえばドッキングステーションがまず真っ先に思いつきます。
(原則として)全機種に提供されていることでおなじみの周辺機器の一つになっているこのドッキングステーションが今回の主役です。

近年でこそドッキングステーションは割とどのメーカでも用意されるようになってきたようですが、昔はThinkPadでしかドッキングステーションという拡張方法はありませんでした
元々は妥協しないThinkPadの設計に資するため、ほんのわずかな余分を極限まで切り詰めて使い勝手を追求した結果、切り捨てた部分のテクノロジを
 「ウルトラベース」なる製品で拡張性として提供する
という手法でユーザに答えたのが、このドッキングステーションです。
軽く、バッテリの持ちよく、(無線LANやカードスロット搭載などの)性能で妥協しないという、一つの製品設計に詰め込まれた矛盾を解消するための製品です。

ただ、本文のドッキングステーションおよびウルトラベースの記述はすべてThinkPad純正品のドッキングステーションを指しています。最近ではサードパーティー製の独自ドッキングステーションも家電量販店に並んでいますが、おそらくちょっと動作が変わります(特にUSB回り)のでご注意ください。要するに期待してサードパーティー製のドッキングステーションを導入してもここに記述されている動作にならないことがある、という意味です。

モバイルの持ち出しから帰社時の作業がスムーズ

まずひとつ目の何がいいの?ポイントです。
まずドッキングステーションのメリットといえばこれが思いつく人が多いのではないかと思います。
外出時にノートPCを持ち出すユーザにとっては自席に戻ればACアダプタでバッテリの残量など気にしたくもないですし、通信は無線LANよりLANケーブルを接続して有線LAN使いたいですし、便利なUSB機器を接続して拡張された状態で作業したいものです。

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が、これらは結局ケーブル配線が必要なので自席に戻れば何本もある配線を接続しなおさなければならないという点、ドッキングステーションなら配線をいちいち接続しなくてよい、というのがメリットです。
要するに自席では外付けディスプレイに外付けキーボード&マウスでデスクトップのように利用し、持ち出し時にはノートPCの形状で利用する、という使い方です。
最近(最新の)ThinkPadアイソレーションキーボードになじめない旧ThinkPadユーザも、過去のトラベルキーボードなどをUSB接続して自席で使うようにすれば普段使いは7列キーボードで作業できる、てなもんです。
配線の話ついでに個人的な好みの話もしてしまいますと、ThinkPad T420sのような"s付きシリーズ"が好きな私にとってはUSBポートの数が少ない、というのは結構な悩みです。USBハブを使うとポート自体は増やせますが、USBハブ経由での接続が仕様上NGな機器(SONY製品に結構多いです。CLIEとかFelicaリーダとか)を接続するうちにどうしても内蔵ポートを消費してしまいます。ウルトラベースではUSBポート数もドンと増やせます(しかも内部的にUSBハブを使っているわけではない、ここがポイント)のでこういった周辺機器をあれこれ接続するメインPC環境でドッキングステーションは大活躍しています。

内蔵していないポート/デバイスを使う

二つ目の何がいいの?ポイントはこれですね。
個人的にウルトラベースを購入して一番使っているのは、光学ドライブとシリアルポートです。かれこれ10年くらい前から標準ポートとして搭載されなくなったシリアルポートですが、ちょい古ネットワーク機器のコンソール接続はシリアルポートです。(あ、エンタープライズ向けのスイッチやルータ、VPNコンセントレーターも"シリアルポート"は現役ですね。)
最近はUSBtoシリアルを使う方が多いですが、シリアルポート搭載のドッキングステーション付属のThinkPadが一台あれば「ネットワーク機器のコンソール接続・設定用PC」として確保しておく、というのはアリな選択肢です。
図:ウルトラベースのシリアルポート

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光学ドライブは今更言うまでもないのですが、これもUSBドライブでいいじゃないか、という話もあります。最近では問題ないのですが、過去にはUSBドライブ経由でブートできない時代もありましたので重宝したものです。USBブートできるようになった現代でもドッキングステーションに光学ドライブを搭載して簡単にキッティングができる、というのはシステム管理者にとってはうれしいです。何せ通常業務をしながらキッティング作業を同時進行すると「机が狭い」のです。USBドライブ分の面積すら惜しいことが多いです。ドッキングステーションで光学ドライブを用意するとPCが占有する面積は変わらないので、キッティング作業を同時進行するシステム管理者の机上の面積をささやかに節約してくれます。
図:USBドライブの置き場がなくて困るの図

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※ドライブ分の面積が節約できると自席で作業できるんです。

■ほかのメリットはまた明日に

ほんの2点だけご紹介しましたが、これだけでもドッキングステーションって便利に使っています。ThinkPad純正のウルトラベースではドッキングステーションで提供される拡張性はすべてノートPCの内蔵デバイス/内蔵ポートとしてソフトウェアに認識される、という点がドッキングステーションの重要ポイントです。