treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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Skype for Businessと通常の無償Skype間でビデオ通話するには?

いままで別物だと思っていましたが、LyncからSkype for Businessに改名して通信できるようになった、ということないのかな?と思い調べていました。
うまく相互で通信できるようになったので、ご報告します。

Skype for Businessは旧名Lyncと申しまして、古くにはMicrosoft Live Communications Server、やMicrosoft Office Communicatorなどと命名されていた、ビデオ通話&チャットツールです。
2000年代初期の段階で既に企業内でビデオ通話が可能な技術を確立していたのですが、マイナーだったということはあまり売れていなかったんだと思うんです。

これがOffice365の熱烈(?)プロモーションで、おそらくSkype for Businessのユーザは増加すると思っています。
でもSkype for Businessはデフォルトで通常のコンシューマ向けSkypeと通信できないようになっています。(すくなくとも私の環境ではデフォルトOFFでした。)

これを有効化する方法を記事にします。

 有効化するにはOffice365管理センターにアクセスする必要があります。

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Office365管理センターで「サービス設定」メニューを開き、「Skype for Business」メニューをクリック(選択)することで、画面が遷移し、
Skype for Business 管理センター」画面が表示されます。
この画面でSkype for Businessの全体的な挙動について設定を実行することができます。
Skype for Business 管理センター画面で以下のように選択します。

左ペイン「組織」をクリックし、右画面の上部から「外部通信」を設定します。
図:Skype for Business 管理センター 組織画面

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よくみると、URLはまだ「lync.com」ですね。旧製品名Lyncを多少引きずっているようです。
この外部通信画面で
「外部アクセス」欄は「禁止したドメインを除いてオンにする」を選択します。
「パブリックIM接続」欄は「他のユーザーに Skype for Business の使用を許可して、組織外の Skype ユーザーと通信します。 」を有効にします、
図:設定した画面

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Skype for Business 管理センターでこの設定を実行するのですが、有効になるまで時間が掛かるそうです。(最大24時間、とFAQに記載されていました。むむむ)

スパムで困るかたやスパムを避けたい方は、フィルタリストでドメインブロックするのも手です。

設定が完了したら、必ず画面下へスクロールして保存ボタンをクリックし、設定を有効にしましょう。
図:保存の図

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ここまで実行して設定が反映されると、Skype for Businessクライアント画面での連絡先リストの検索対象として「SKYPEディレクトリ」が表示されるようになります。
※設定反映までのタイムラグがありますので時間を置いて確認してみてください。
図:Skypet連絡先追加画面

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いままではこの画面が、「連絡先」だけだったのでOffice365の組織内ユーザしか追加できなかったのですが、Skypeディレクトリが検索対象に増えることで全世界のコンシューマ向けSkypeを利用しているIDを検索し、通信対象者として追加することができるようになります。もしくはSkype for Businessクライアントから追加リクエストをコンシューマ向けSkypeに発行することもできます。

ただし、Skype for Businessクライアントから発行した追加リクエストが実際にコンシューマ向けSkypeで受け取るまでかなり時間が掛かるようです。私は2日~3日程度待たないとリクエストを受け取りませんでした。

もし、Office365を契約しておられるようでしたら、せっかくなのでSkypeSkype for Businessで広告レスなクライアントをお使いになられたほうが、お得(?)です。