とうとう5月9日、WindowsUpdate5月の月例更新が公開されました。
2018年5月はとても古いCPUがブルースクリーンで停止してしまうという不具合が内包されているようですので、ご報告を。
とりあえず当方は大丈夫そうで一安心しております。
不具合の内容
2018年5月の更新プログラムの提供が開始されました。今のところ、手持ちの環境や管理対象となっている環境では、WindowsUpdateに起因する不具合は出ていないように思えます。
(※まだ全台適用できていませんので、これから出てくるのかもしれませんけど)
その中で気になった不具合情報を見つけましたので、1点ご報告。
SSE2未対応のCPUではブルースクリーンとなり、OSの動作を停止してしまいます。(3月か4月のロールアップからずーっとこの不具合は発生しているらしい。)
※SSE2はSIMD2(Streaming Single Instructions Multiple Data 2)と表記されているページもあります。同じ意味です。
SSE2というのはCPUの命令セットで、平たく言えばCPUの個別の機能のことです。例えば、PAEとかNXビットなんかもCPU個別の機能です。
古いCPUには当然ですが、搭載されていないケースもあります。この機能が開発される前にリリースしたCPUなので当然のことではありますが、じゃあどのCPUがそうなの?ってところが気になるところです。
どのくらい古くても大丈夫?
簡単に調べてみたら、どうやらPentium 4なら第一世代のWillametteと呼ばれた世代からSSE2に対応しており、今回のブルースクリーンエラー(以下BSoD)の不具合は発生しないようです。今更ないと思いますけども、Pentium Ⅲで動作するWindows7は今月のアップデートができないってことですね。
AMDのCPUだと(あまり詳しくないのですが)Athlon 64の第一世代からSSE2対応みたいですね。
並べると…
Pentium
MMX Pentium
Pentium Ⅱ
Pentium Ⅲ
-------ここがボーダーライン
Pentium 4
Pentium M
Core Duo
…以下略
こんな感じです。Pentium 4もPentium Mもリリースした第一世代からSSE2の命令セットに対応しているCPUしかないので、今回のBSoDの影響は受けない、という事になります。今更Pentium ⅢでWindows7を動かしているツワモノがいるとも思えませんから影響は軽微、なのかな?
対象の環境のうちでも古いものはThinkCentre S50、これはPentium 4の3.20GHz搭載モデルなのでギリギリセーフ。
ただ、これが、ジリジリと伸びてSSE3対応じゃないCPUを搭載しているとBSoDだよ、ってことになると話は変わってきますね。そうならなきゃいいなぁ。
おまけ:不具合じゃないんですけど…
おまけとして、2018年5月の月例更新の中に、「リモートデスクトップ接続(RDP)関連の更新プログラム」(CredSSPの脆弱性=CVE-2018-0886)があるのですが、この更新プログラムによって、「3月以降の更新プログラムを適用していないWindowsにリモートデスクトップ接続ができなくなる」
という注意点があります。
※接続できていたWindowsへのRDP接続が、エラー「認証エラーが発生しました。要求された関数はサポートされていません。」とか「原因についてはCredSSP暗号化オラクルの修復である可能性があります。」といったエラーメッセージが表示されるそうです。
3月からネットワーク関連でWindows Updateを実施して不具合を出しまくっていたようですから、3月からWindows Updateを実施していないサーバのようなコンピュータでは、5月のセキュリティアップデート適用時にちょっと注意しておく必要がありますね。
詳しくは↓コチラ
https://blogs.technet.microsoft.com/askcorejp/2018/05/02/2018-05-rollup-credssp-rdp/
5月は4月ほど苦労しなくてよさそうで、今のところは一安心しています。
インストールしてみると、
無事完了しました。Windows8.1も
無事完了、何台か適用されている感触では、今月は苦労しなくて済みそう。
しかし、油断は禁物、ですよね。わかります。