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treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

(2/2)子供に携帯電話を持たせる条件

今日の内容は主にお子さんにスマホを持たせる場合、に絞った内容で、昨日の続きをご報告します。

昨日の記事<(1/2)子供に携帯電話を持たせる条件 - treedown’s Report>からご覧になることをお勧めします。

ユーザ向けのアプリ内課金は無効にしてしまう

ゲームが顕著ですが、そのほかのアプリでも、「アプリ内課金」てのがあります。かくいう私もいくつかアプリ内課金の有料アプリを利用しています。(私はスマホではゲームをしていないです。)
アプリ内課金(特にガチャ系)の問題点は以前流行ったパケ死と同じ原理です。意識せず課金される行動をとってしまうことで請求書が届いたタイミングで仰天の料金が請求されることになります。親の財布からスマホに関わるコストを拠出している限りは、アプリ内課金などは無制限に実行できないよう技術的にブロックしてしまうのが良いかと思います。
もしアプリ内課金やどうしてもコストが必要なアクションをスマホでしたいのであれば、どんなに少額であろうとも稟議申請で家庭内で決裁のうえで決済したほうがいいと思います。会社でもそうなんですから、家庭でもそうしたほうが合理的に思えます。
無制限にスマホが使いたいのであれば、自分が働いて稼いだお金でスマホを契約するようになってから、自由を手に入れるよう伝えればいいのではないでしょうか、って思いますね。

親御さんの場合には迷うところですよね。誤操作・誤作動による意図しない課金を防止するために無効化する、というのも一つの考え方ですし、いい大人なのだからそこは自己責任として特に制限はかけない、というのも一つの考え方です。

フィルタリング&ペアレンタルコントロール

子供向けのデバイスに対して、最初っから使えない機能として大人専用のコンテンツやアプリは制限してしまう、というのはかなり昔から技術としては搭載されています。
ただあまり普及していないところをみると、使おうという人がいないのか管理する必要性をあまり感じないのか、はたまた他に理由があるんでしょうか。
Android標準ではGoogle Playアプリにペアレンタルコントロール機能があってインストールするアプリを制限することができます。
ペアレンタルコントロールはドコモ系のスマホ・SIMであれば(MVNO)でも無料のアプリは提供されているようです。
これがあれば、ネットサーフィンのWebコンテンツ閲覧制限(Webフィルタリング)やアプリの起動制限(起動許可/認証/時間制限)やスマホ利用自体を時間制限しロックすることも可能になります。

利用する(お子さん親御さん)側の利便性と管理のための制限をうまくバランスを取るためには、定期的にPDCAで見直しをしたほうがよさそうです。止めるにしても「ただ何となく」ではなく、「この部分の漏えい防止策としてこの制御が必要」という合意を得ておくほうがいいでしょう。このあたりも会社でスマホを運用するのとあまり変わらないところですね。

ペアレンタルコントロール系統のアプリで子供側と思える悪態レビューがちょくちょく見受けられますが、なんとなく制限・禁止を受けていてその理由が理解できていないのだと思います。もしくは「ただ禁止してしまえばよい」という方針で止めているのかもしれません。せっかく費用を掛けてスマホというデバイスを渡しているのですから双方の満足度が上がるようにもう少しコミュニケーションされたほうがよいというご家庭が世の中にはあるようですね。

コミュニケーションの基本

特にお子さんの話ですが、
対面・電話>テキストコミュニケーション
ということは理解しておいてもらう必要がありそうです。
社内で上司と会議・打合せ中や面談中に、自分のスマホでメッセージを着信したからといって目の前で会話している上司を無視してメッセージの返信をするためにスマホをいじっていると、

怒られますよね。

私の中では当然だと思います。
でもテレビの中でよくある光景に、親の会話を無視してスマホをいじり続ける子供、というシーンがよく出てきます。

会社では目の前の上司との会話を無視してこっぴどく怒られるのに、親との会話を無視しても問題ない、というのはちょっとなんだか変だなと思うのです。
コミュニケーションは対面・電話というリアルタイムなコミュニケーションを優先し、テキスト(文字)・データ交換によるコミュニケーションの優先度を落とすというのはまっとうな優先順位に思えます。
これが守られないと、スマホを渡した側である親はデメリットばかりが目に付くようになってきます。
ぜひ渡す前に、このコミュニケーションツールとしてのスマホはどのような位置づけにあるのか、という点について教えておくことをお勧めしたいです。
スマホを買い与えるという餌をぶら下げた状態であれば、多少はいつもより話を聞く姿勢になってくれているんじゃないでしょうか。そのうちに言い聞かせておきましょう。

究極は無料MDMを導入してしまう(半分冗談)

お子さん向けの話題が続きます。
かなり極端な話をします。罰則の話です。
スマホが存在しなかったパソコン時代のシステム部門で私が体験したユーザへの罰則、をスマホに置き換えて記述します。

スマホを引き渡す際に、無料MDMを契約(登録?)しておいて、MDMエージェントを支給するスマホにインストールしておきます。(キャリアの標準機能でMDMがあればそれでもOKです。)
あらかじめ、「もし約束・ルールを守れなかったら、貴方のスマホは自動的に消滅する。」とユーザには伝達しておきます。
もし約束を破りまくって、それでも改善の余地がない、ということであれば、
「なんども忠告した、これが最後だ。改めないようであれば君のスマホは自動的に消滅する。これは嘘じゃない。」
ハリウッド映画風にいうとこんな感じでしょうか。最後通告です。
最後通告もむなしく、もはや親御さんの怒りがMAXになるくらい、子供のスマホ依存で迷惑し許容できないのであれば、リモートワイプを実行です。
スマホのデータが消えてもGoogleサービスやメッセージングサービスの大多数はサーバでデータを持っていますので、最低限復旧はできなくもないです。(スマホにデータを記憶するタイプのアプリは全消去です。)目の前でリモートワイプによってデータを削除される衝撃…寒気がします。

MDMスマホ紛失時にも、情報漏えい防止のためリモートワイプというスマホが手元にない状態でのデータ全消去が使えます。
社内システム部のおっかないシステム部門長であれば、おそらくこれくらいは実行します。(だってパソコンでやっていたんですから)
ただし、喧嘩ないし険悪な関係性にならないようご注意ください。

総じて

ITの観点から会社の資金・情報資産を守らないといけない役割のあるシステム部門です。同じ感覚で言えばお子さんのスマホに記憶されているご家庭のプライバシーに関わる情報やクレジットカードなどのお金にまつわる情報などを守るためには、スマホの適正な利用は必要不可欠です。

多少は甘くてもいいとは思いますが、節度を持った利用だったりSNSトラブルに対処できるような能力、犯罪に巻き込まれない知識、というものを習得させるというのも、一つの親の務めに思えます。世の中には役に立つ情報やコンテンツは探せばたくさんありますのでご活用されてはいかがでしょうか。

私の感覚ですが、どちらかというとスマホを買い与えて不安が先立つ、というよりは
子供がどのような使い方をするのか非常に興味があります。
ひたすらゲームなのか、カスタマイズをし始めるか、ユーティリティーを入れたりするか、カメラはどのように使うのか、などといった、スマホを何に使うか/スマホを活用してどのように自分に役立てるのか、という点、知りたいという興味が先立っています。