昨日に引き続きHyper-V Serverの作業メモとなります。
今日は実際に操作するパソコン側の設定作業をご報告します。
実際に操作するパソコン側の設定
実際に操作するパソコン側でも設定が必要です。
利用するWindows用の「リモート サーバー管理ツール」というのが必要になります。例えばWindows10用のリモートサーバ管理ツールは
Download Windows 10 用のリモート サーバー管理ツール from Official Microsoft Download Center
でダウンロードできます。OS毎に対応するリモートサーバ管理ツールをダウンロードしてインストールすることになります。
インストール後にWindowsの機能の有効化を実施して「Hyper-V ツール」を選択し、機能を有効化します。
対象のコンピュータにアクセスするために、名前解決ができるようにする必要がありますので、hostsファイルやlmhostsファイルに対象のHyper-V ServerのIPアドレスとコンピュータ名のマッピングを作成しておきます。
こちらでもHyper-V Serverで使ったhvremote.wsfを使います。ここからのコマンドは管理者として実行したコマンドプロンプトで実行します。
まずはファイアウォール設定を一括で完了させるために
hvremote.wsf /firewallhypervclient:enable
と実行します。これをやらない場合には、GUIか「netsh advfirewall firewall」コマンドを使って必要なポートを開けてやるわけです。
DCOMアクセス権の変更もhvremote.wsfを使って実行可能です。
hvremote.wsf /anondcom:grant
以前はcomexp.mscで起動したGUIを操作してアクセス権追加なんぞやっていたものですが、hvremote.wsfで全部できちゃいますね。
操作されるHyper-V Serverに追加したユーザを、操作したいPC上で認証情報をcmdkeyコマンドで追加しておきます。例えばHyper-V Serverのコンピュータ名がHVCPU01という名前なら
cmdkey /add:HVCPU01 /user:%USERNAME% /pass:%PADSSWORD%
という具合に追加しておきます。
本記事ではHyper-V Server(コンピュータ名:HVCPU01)で「cscript %絶対Path%\hvremote.wsf /add:Administrator」と実行しましたので、PC上で
cmdkey /add:HVCPU01 /user:administrator /pass:%PADSSWORD%
という具合に実行しておきます。
ここまでやると、
このようなHyper-V Serverの管理画面が使えるようになるはず、です。
リモートデスクトップができなかった
ここまでで一通り設定完了、と思っていたらHyper-V ServerのホストOSにリモートデスクトップができないことに気づきました。
リモートデスクトップ用に開けるポートを設定する必要があります。
ホストOSに追加でファイアウォール設定が必要だった、というオチ。
たまにはPowerShellでやってみましょう。
Hyper-V ServerのコマンドプロンプトでPowerShellを起動して、
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Set-NetFirewallRule -DisplayName "リモート デスクトップ - ユーザー モード (TCP 受信)" -Enabled True -Profile Any
Set-NetFirewallRule -DisplayName "リモート デスクトップ - ユーザー モード (UDP 受信)" -Enabled True -Profile Any
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この二行でプライベートネットワークでもパブリックネットワークでもリモートデスクトップを受け付けるようになります。
コマンドだと「netsh advfirewall firewall set rule group="リモート デスクトップ" new enable=yes」という具合に設定する(はず)。