昨日まででHyper-V Serverの初期設定を書いていますが、もしノートPCにインストールした場合には、ノートPCを閉じたらスリープしてしまうことになります。なっちゃいました。
今日は、これをスリープしないように設定する追加設定をご報告します。
できるだけ簡単な操作で完了するようなやり方です。
powercfgコマンドを使って設定1
powercfgコマンドで設定を見ることができます。
powercfg /L
とコマンドを入力すると、現在の設定が画面に表示されます。
その一番上に
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既存の電源設定 (* アクティブ)
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電源設定の GUID: 381b4222-f694-41f0-9685-ff5bb260df2e (バランス) *
電源設定の GUID: 8c5e7fda-e8bf-4a96-9a85-a6e23a8c635c (高パフォーマンス)
電源設定の GUID: a1841308-3541-4fab-bc81-f71556f20b4a (省電力)
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こんな表示があります。*がついている箇所、いま「バランス」という設定になっています。これを「高パフォーマンス」にしてしまいます。
高パフォーマンスのGUIDである「8c5e7fda-e8bf-4a96-9a85-a6e23a8c635c」を指定して、powercfgコマンドを実行します。
powercfg /S 8c5e7fda-e8bf-4a96-9a85-a6e23a8c635c
とした後で「powercfg /L」を入力すると、
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既存の電源設定 (* アクティブ)
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電源設定の GUID: 381b4222-f694-41f0-9685-ff5bb260df2e (バランス)
電源設定の GUID: 8c5e7fda-e8bf-4a96-9a85-a6e23a8c635c (高パフォーマンス) *
電源設定の GUID: a1841308-3541-4fab-bc81-f71556f20b4a (省電力)
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こう変化します。これで高パフォーマンス設定に電源設定が切り替わりました。
powercfgコマンド操作
次に細かな電源設定を実行していきます。
powercfg /Q
とコマンドを入力すると、現在の設定が長々と画面に表示されます。
確認箇所はノートPCを閉じた時に動作しないように「カバーを閉じたときの操作」を知りたいので画面をスクロールして該当箇所を確認します。
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サブグループの GUID: 4f971e89-eebd-4455-a8de-9e59040e7347 (電源ボタンとカバー
)
GUID エイリアス: SUB_BUTTONS
電源設定の GUID: 5ca83367-6e45-459f-a27b-476b1d01c936 (カバーを閉じたときの操作)
GUID エイリアス: LIDACTION
利用可能な設定のインデックス: 000
利用可能な設定のフレンドリ名: 何もしない
利用可能な設定のインデックス: 001
利用可能な設定のフレンドリ名: スリープ
利用可能な設定のインデックス: 002
利用可能な設定のフレンドリ名: 休止状態
利用可能な設定のインデックス: 003
利用可能な設定のフレンドリ名: シャットダウン
現在の AC 電源設定のインデックス: 0x00000001
現在の DC 電源設定のインデックス: 0x00000001
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こうなっていました。「現在の電源設定のインデックス」の数値が「0x00000001」となっているので、001に割り当てられた動作である「スリープ」が実行される、という設定になっています。これを「000」にすると「何もしない」に設定することができる、というわけです。
設定のために「サブグループの GUID: 4f971e89~」と「電源設定の GUID: 5ca83367~」を記憶(記録?)しておきます。
レジストリ設定
レジストリエディタはHyper-V Serverでも起動可能なので、コマンドから「regedit」を実行してレジストリエディタを起動します。
起動後に、対象のレジストリ値を開きます。
※めんどい場合にはコマンドの実行結果にある(カバーを閉じたときの操作を表す)GUID値5ca83367-6e45-459f-a27b-476b1d01c936を検索すればOKです。
まず、「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Control\Power\PowerSettings\」を開きます。で、powercfgコマンドの実行結果で調べたサブグループの GUID (電源ボタンとカバー)のID「4f971e89-eebd-4455-a8de-9e59040e7347」を探して開きます。
さらにGUIDのレジストリキーを掘り下げて、配下にある「powercfgコマンドの実行結果で調べた電源設定の(カバーを閉じたときの操作)に該当するGUID: 5ca83367-6e45-459f-a27b-476b1d01c936」を探して開きます。
その配下には「DefaultPowerSchemeValues」とありますので、これを開いてから、高パフォーマンスのプロファイルを表すGUID(8c5e7fda-e8bf-4a96-9a85-a6e23a8c635c)を開き編集対象のレジストリキーを探します。
ここまでで[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Control\Power\PowerSettings\4f971e89-eebd-4455-a8de-9e59040e7347\5ca83367-6e45-459f-a27b-476b1d01c936\DefaultPowerSchemeValues\8c5e7fda-e8bf-4a96-9a85-a6e23a8c635c]を開いています。
ここまで開くと、対象のレジストリキーに
"DcSettingIndex"=dword:00000001
"AcSettingIndex"=dword:00000001
と設定されている画面が表示されますので、これを
"DcSettingIndex"=dword:00000000
"AcSettingIndex"=dword:00000000
と設定します。要するにダブルクリックして1を0に修正すればOKです。
図:設定したあとの画面
ここまで設定したら、電源設定が変わります。
確認
設定内容が反映されているかどうかを「powercfg /Q」コマンドで確認すると、
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電源設定の GUID: 5ca83367-6e45-459f-a27b-476b1d01c936 (カバーを閉じたときの操作)
GUID エイリアス: LIDACTION
利用可能な設定のインデックス: 000
利用可能な設定のフレンドリ名: 何もしない
利用可能な設定のインデックス: 001
利用可能な設定のフレンドリ名: スリープ
利用可能な設定のインデックス: 002
利用可能な設定のフレンドリ名: 休止状態
利用可能な設定のインデックス: 003
利用可能な設定のフレンドリ名: シャットダウン
現在の AC 電源設定のインデックス: 0x00000000
現在の DC 電源設定のインデックス: 0x00000000
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最初に0x00000001だったのが0x00000000に変化しています。
この状態は000の何もしないに設定されているので、ノートPCの液晶を閉じてもスリープしないような設定になっています。
実際に閉じてみましょう。
Hyper-V Serverをインストールしてみたものの、ノートPCを閉じたらスリープしてしまう場合にはこの設定が効くはずです。