今日の症状はOutlookでIMAPアカウントを設定したらば、受信トレイのフォルダ同期に失敗することがある、という症状についてご報告します。
いままでのIMAP利用ではこういうことは無かったのですが、たまたま使ったメールサーバでは発生するということなのか、なんなのかは少々分かりませんが…。
環境
Outlook 2016
(Outlook 2013でも同様の症状が発生することがあるようです。)
IMAPでアクセスするメールサーバ
※特記事項:
このメールアカウントはIMAPで複数のOutlook 2016からアクセスしている。つまりPC1号機のOutlook2016でIMAPアクセスしているときとPC2号機Outlook2016でIMAPアクセスしているときがある。つまりメールクライアントは二箇所で利用している。スマホアクセスはナシ。
※あまり詳しく書けないのでこの辺で。
症状
午前の仕事中に電話が鳴りました。
「IMAPで使っているアカウントで、メールをフォルダに移動したら、画面がフラッシュしてフォルダが消えてしまった。」
こういう話が舞い込んできました。
データが?消えたの?、と最初は思ったんで目の前に環境がないこともあって、慎重に行くことにしました。
別の環境でIMAP経由やWebメールなどで、サーバ上のメールボックスにアクセスし、データが消えているかどうかを確認してもらうようにします。
「Webメールで確認したら、フォルダはすべてサーバー上に残っていましたよ。」
なるほど。
「outlook側で、サーバーと同じフォルダを同期できなくなっているみたいですね。
(フォルダの一覧を取得することで)フォルダの同期を試みているのですが、一部、同期できていないフォルダがある感じです。」
あれ?ってことは、データは消えていないから、同期というか通信の問題ってことですかね。
確認事項
画面:電子メールアカウントー詳細設定ー詳細設定、とウィンドウを開いて「インターネット電子メール設定」画面の「詳細設定」画面を開くとサーバのポート番号なんかを指定する設定画面になるのですがね。
「ルートフォルダのパス」と言う箇所を確認してみるとどうでしょう?
デフォルトで、空欄らしいのですが、
空欄の時には、どのパスを見たらいいのかわからず、受信フォルダが同期されいこともあるそうです。
ここには例えば(一般的に?)、「Inbox」と入力するそうです。
結果、この方法ではうまくIMAPの不調が解消しませんでした。
次の確認事項
結局上記Inbox設定では解消せず、OutlookとIMAPの部分よりもっと違うポイントじゃないかということになりました。
次はセキュリティソフトが要因なんじゃないか、という仮説が成り立ちました。
問題が起きないPC2ではNotrton Internet Securityを利用していますが、問題が起きる方ではカスペルスキーインターネットセキュリティを利用しているそうです。
カスペルスキーがファイアウォールなんぞでIMAPアクセスに干渉していまいか?という仮説を立て伝えることにしました。
解決しました
「ネットワークポートのIMAPの監視を無効にしたところ、フォルダ全部読みに行きました。原因は仮説通りカスペルスキーだったようです。」
こんな報告が舞い込んできました。どうやら仮説が正しかったようです。
他でもIMAPを使う人のために、設定画面を残しておきます。
画面左下から設定画面にアクセスできます。
設定画面では「ネットワーク」を選択してポート設定の画面に遷移します。
「設定したネットワークポートを監視する」の設定をクリックします。ネットワークポートの監視をされているということは何か制限がありそうです。
ポート一覧にIMAPが存在しているのが確認できます。当然有効化されています。
これを一旦無効にしてみましょう。動作に変化があればこれが原因で通信が制限されている、ということになります。
これでカスペルスキーではIMAPは監視されなくなりました。
この状態で一旦設定はOKとします。
ここまで設定して、Outlookを再起動すると、
見えなくなっていたフォルダ全部見えた、ということです。
よかったよかった。