treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

デスクトップのショートカットは自動的に消滅する(こともある)

昔、スパイ大作戦という海外ドラマが好きでよく見ていました。冒頭で当局からの指示の最後のセリフ「尚このテープは自動的に消滅する、成功を祈る」とありますが、
Windows7の場合はさしずめ「なお、このショートカットは自動的に消滅する。」といった動作が発生することがあります。

Windows7ではデスクトップのショートカットがいつの間にか消えた、ということが発生する、という話です。
本日はこの件についてご報告します。

実は、この現象は以前も経験済み、でした。

Windows7は勝手にショートカットを削除する

Windowsで勝手に何かが消えてしまう、という現象はにわかには信じがたい話ではありますが、ショートカットに限って言えば「実際に勝手に消去される」動作が発生します。
要因としては「システム保守のトラブルシューティングツール」が動作するとこの現象が発生します。
Windows 7 でデスクトップ ショートカットが消える
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/978980

サーバの共有フォルダのショートカットが削除されるわけ

あらかじめ結論を述べてしまうと、
PCをオフラインで利用時にサーバの共有フォルダへのショートカット類は「破損したショートカット」として認識されてしまう、という仕様
が原因でこの「自動的なショートカットの削除」は発生します。

もう少し詳細に説明しますと、会社内(社内)LANに接続している状態であればサーバへの接続がアクティブなのでショートカットが有効であるとOSは認識します。(正常動作するショートカットであればOK)
しかし、オフラインでPCを利用すると当然ですがショートカットは動作しません。よってサーバに到達できないのでショートカットは有効に機能していない、とOSが認識してしまうのですが、こうOSが解釈した場合、そのショートカットは「破損したショートカット」とOSが取り扱ってしまうのです。
「破損したショートカット」とOSが認識した場合には、スケジュールされたシステム保守のトラブルシューティングツール(コンピュータ保守)のタスクが動作した時点でデスクトップからショートカットが削除されてしまうことになります。社内LANに戻れば有効なショートカットもオフライン環境では破損したショートカット扱いになる、ということです。

対処方法その1

一番簡単な対処方法はこの「システム保守のトラブルシューティングツール」を無効にしてしまえば勝手に消去されなくなります。(そのほかの自動実行されるOS保守タスクもストップしてしまいますが)
無効化する実際の手順を図で追ってみましょう。
図1:コントロールパネル画面

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コントロールパネルから「トラブルシューティング」を選択します。

図2:トラブルシューティングツール画面

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トラブルシューティングツール画面の左ペインで「設定の変更」をクリックします。

図3:トラブルシューティングツール設定の変更画面

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「コンピュータ保守」と記載のある個所で「無効」を選択します。

これで「システム保守のトラブルシューティングツール」は無効となりショートカットを削除する動作は実行されなくなります。

記憶の限りでは、この設定はグループポリシーで配布可能なので、Active Directory環境であれば全PCに対して同一の設定を配信して無効化することも可能だったはずです。
※方法はご自身でご確認を。

対処方法その2(こちらが正当な方法)

オフラインで使うことが想定されるのであれば、デスクトップにショートカットは乱造しないほうがいいですよ、というのがMicrosoftの推奨のようです。
しかしながら、ユーザのリテラシが玉石混交であるほうが多い企業では、こういっても響かないこともまた事実です。

本来はデスクトップには余計なものを置かない、作業用の一時的なファイル・データのみを配置する&システムが自動配置するショートカットだけが置かれている状態、がWindowsの想定するデスクトップ上に配置されるファイルなのです。
ですが、ユーザ視点で考えると、ユーザが日常よく使う文書等のファイル類や、ユーザの利用頻度が高いランチャ的なショートカット、でデスクトップが埋まることが多い、というのが現実です。

であれば、デスクトップが自動削除対象になるだけなので、別の場所(例えばマイドキュメントのフォルダ内)にショートカット集をフォルダ分けして、そのマイドキュメント内ショートカット集フォルダへのショートカットだけデスクトップに置いてやる、というのが折衷案と言えます。
マイドキュメント内のフォルダへのショートカットであれば、オンライン/オフラインの状態に関わらず「正常なショートカット」として認識されます(正確には自動削除のスコープ外の場所に置くということ)ので、自動削除されることもない、と言えます。
問題なのは、ネットワーク経由の共有フォルダのショートカットは社内LAN外では「破損したショートカット」と認識されてしまう、という点だけなので、オフライン時にたまたまコンピュータ保守タスクが動作してしまうことで「ショートカット消失」という動作が発生してしまう、ことが問題なのですから、デスクトップ上に配置するショートカットは「ローカルPC内部に存在するフォルダ・ファイルのショートカットだけにする」ことで予防は可能です。

で、この件を発端にひと騒動に発展してしまうのですが、それはまた別の機会に。