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treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

Outlookがセーフモードでしか起動しない。原因はKB3114409

PC トラブルシューティング WindowsUpdate

今日は急きょ予定を変更して、Outlookを起動すると、タイトルバーに”(セーフモード)”と末尾に表記されて起動する、という症状についてご報告します。

ほんとは省電力マネージャについて語ろうと思ったんですが、12月のWindows Updateで不具合が出たので予定を変更してお届けします。

環境は…

発生した環境は、OS=Windows8.1、Officeは2010(関係ありませんがエディションはPersonal)のOutlook2010で発生しました。

結論から言ってしまうと、最近よくあるWindows Update(自動更新による適用)を実行して適用されたKBの一つに不具合があるのが原因です。

どういう現象かというと…

Outlook起動後にツールバーをよくご覧ください。
図1:セーフモード時のOutlook起動ウィンドウのタイトルバー

f:id:treedown:20151210125840p:plain
この状態で通常と違うのが、この末尾(セーフモード)です。

f:id:treedown:20151210125850p:plain

ふむ。
セーフモードは問題発生時にアドオン読み込みをせずにOutlookだけを純粋に起動するモードで、Outlookの設定変更を実行しても反映させず再起動すると以前の状態に戻すような使い方をしてトラブルシューティングに活用するモードです。
※ちなみにコマンドオプションで「outlook /safe」と"/safe"オプションを付けて起動するとセーフモードで起動します。

対象の不具合情報

このMSサポートサイトに不具合情報があります。
https://support.microsoft.com/en-us/kb/3114409
※文末に抜粋して日本語にしておきます。

つまり、WU自動更新でインストールされた「KB3114409」を探し出してアンインストールすればよい、という趣旨の記述があります。現状ではこれが唯一の解決策のようです。

じゃあアンインストールしちゃいましょう

アンインストール前にOutlookや他のOfficeプログラムはすべて停止しておくことをお勧めします。どうなるかわからないから。
「コントロールパネル⇒プログラム⇒プログラムと機能⇒インストールされた更新プログラム」と選択してWUで適用されたKBファイルを探し出しましょう。対象の環境であればこの画面にて検索窓に「KB3114409」と入力すれば以下の図のように表示されるはずです。
図2:インストールされた更新プログラム画面(検索後)

f:id:treedown:20151210130036p:plain

この「Update for Microsoft Outlook 2010(KB3114409)」が対象です。
利用中のOfficeのビット数によって
「Update for Microsoft Outlook 2010(KB3114409)32-Bit Edition」
「Update for Microsoft Outlook 2010(KB3114409)64-Bit Edition」
と表記が変わります。利用中のOfficeのビット数で表示されるということです。
右クリックでアンインストールを選択して削除します。

削除後の動作確認

Outlook再度起動するとわかりました。
図3:削除後のOutlookウィンドウタイトルバー

f:id:treedown:20151210130134p:plain
※セーフモードの表記が消えています。

PC(OS)自体は再起動しなくても有効でしたが、OSを再起動しておくことはお勧めします。(このアップデートはインストール後再起動を要するアップデートパッチなのでアンインストールの場合でもOS再起動をしておいたほうがいいということです。)
ただし、動作の確認としてはアンインストール後Outlookを起動して解消したかどうかの確認はできます。動作解消したな、と確認ができたところでOS再起動しても現象が再発しないか再度確認、というステップで確認していけばよいと思います。

まとめて実行するときは?

コマンドが簡単そうです。管理者権限で、
「wusa.exe /uninstall /kb:3114409」
と実行するだけでアンインストールできるはずです。(はずです、というのは私の環境ではできなかったんです…対象のKBは存在しない、とエラーメッセージが表示されてしまいます。なぜかは全く分かりませんの。)
なのでActive Directory構成であればこのコマンドをグループポリシーなどの配布機能で配ってしまうとアンインストールは対処できそうです。

同じことはPowerShellでもできるそうで、Microsoft TechNetスクリプトセンターに「Script Uninstall security update for Windows 7 or 8 (PowerShell)」というものがありました。
PowerShellなら環境が整備されていれば、複数のPCに一斉にコマンド発行も可能ですからコマンドラインで実行するより便利かもしれませんね。

※注)wusa.exeで反応しなかったので確認のため、PowerShellの「Get-HotFix」コマンドでオプションを「Get-HotFix -Id KB3114409」として実行しても「要求された修正プログラムが 'localhost' コンピューターで見つかりません。」となってエラーになります。不具合があるパッチだからGet-HotFixでもwusaでも見つからないのも不具合のうちなのかもしれません。

いずれの方法を採るにしろアンインストールが必要なのは変わらないのですが、いざ実行するにあたり検討するアンインストール手法自体は5年10年昔に比べると格段に手段が増えていて助かりますね。

最後に

Windows Updateの不具合、最近多いですよね。
Windows10では、自動更新の最新版適用設定が固定されるエディションが存在していますので、やはりWindowsはProfessional Edition以上のエディションがよい、という考え方はXP時代からずっと変わらないなぁ、と思いました。

参考資料:MSサポート(英語)の日本語訳(の必要そうなところだけ)

一言で言うと、Outlookがセーフモードで起動するならアンインストールしてくれ、と書いてあります。また、未適用のOSには適用されない(配信停止)と書いてあります。

  • Notice

あなたがこのアップデート(Outlook2010(KB3114409))をインストールした後に、Outlook2010はセーフ・モードでのみ起動するかもしれません。
この問題が発生した場合には、アップデートをアンインストールしてください。
このアップデートは現在もう入手可能ではありません。(※WUから取り下げているの意味)
(以下略)

  • 改良と修正

Outlook2010がセーフ・モードで起動することを防止するために、管理のサポートを追加します

  • このアップデートをアンインストールする方法

Appwiz.cplを起動しインストール済みのアップデートビューを選択します。
アップデートのリストの中で、アップデートKB3114409を探し出して、選択してください。それから、アンインストールを選んでください。