treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

資格って取った方がいい?平成28年度春期試験にあたって

世間では平成28年度春期試験の申し込みが受付中です。
今日は資格試験について昔相談を持ち掛けられたやり取りをご報告します。

私は今年の春は、新試験「情報セキュリティマネジメント試験」を受験してみる予定です。
受験申込にあたって、昔に友人から資格取得について相談されたことがあるなぁ、と思いだしました。

何かの参考になるかもしれませんので、そのときのやり取りをご報告します。
あくまでも私見でありますし、ちょっと前の内容なので現在の状況と合わない説明があることがありますが、うまく脳内で補完していただけますようお願いします。

質問1

Q:ある程度実務で開発経験を積んで、転職に役立てようと春に受けれそうな国家試験を調べてみました。
春の試験だと
応用情報技術者情報セキュリティスペシャリスト
が良いかなって思ってます。
スペシャリスト系の方が響きは良さそうだけど、対象がちょっと微妙かなって思ったりもしてます、どんなもんでしょうか?
もしくは全く違うインフラ系の民間資格を取得したほうがいいですか?
インフラは実務経験はありませんがMCPとかどんな感じです?

A:
応用情報技術者は元ソフトウェア開発技術者試験(その前は情報処理一種)と呼ばれてた試験です。
数年前の改定からは「応用情報技術者試験はこれまでシスアドで対象としてきた利用者側にも対応した広い出題範囲の試験」とあるので、情報セキュリティスペシャリスト試験よりとっつきやすいはずです。
情報セキュリティスペシャリスト試験も含め、(以前までの呼称で)スペシャリスト試験になっていたプロジェクトマネージャ試験やシステム監査技術者試験などのレベル4試験を受験する前に応用情報技術者試験を受験するというはありです。逆にいえば情報セキュリティスペシャリストはレベル4である高度情報処理技術者試験に区分されますので、結構な難関だと考えてよさそうですね。
ちなみに、秋だとシステムアナリスト試験上級システムアドミニストレータ試験を統合したITストラテジスト試験ってのもありますね。
応用情報技術者はスキルレベル3で情報セキュリティスペシャリストITストラテジスト試験はスキルレベル4(レベル1容易<3<レベル4難しい)なので応用情報技術者は妥当だと思います。

実務経験から言ってセキュリティは(たぶん)それなりに難しいと思います。システムセキュリティ範囲とコンプライアンス上のセキュリティ範囲の両方という試験範囲の幅が広くあるので、受験するなら、応用情報技術者試験合格を目指して、そこからのステップアップでレベル4の試験を選択したらいいと思いますよ。

ただ、これにこだわらず、国試は、どのセレクトでも間違いないですので、好みで(受かりそうな試験を)受験してもいいですよ。きっと。
転職イメージに一番合った分野の資格を取るのが(おそらく)一番です。
で、転職の面接のときに当然そこを推すわけで、向こうにはそこを買ってもらうわけですから、結果として転職後の仕事のイメージ(=キャリアプランキャリアパス)に一番マッチする(しっくりくる)分野の資格を取るのが一番というところに帰依するわけです。

ちなみに、技術のすそ野を広げるためにベンダー資格でMCPを選択するようであれば、
まずサーバOS(Windows Server)のMCP受験
次にステップアップとしてインフラ製品(SQLServerやExchengeServerなど)のMCP受験、か開発ツール(VisulalStudio系)の受験、
とステップアップするといいかと思います。
が、これは転職の活動上使うか、ということより、転職先で使うか、というほうの意味合いが強いです。民間資格は知識を使うからそのための証明書的な資格と考えたほうがいいように思います。

質問2(質問1を踏まえて)

Q:今までの経験上、UNIX環境での仕事が多いのですが、サーバー側の知識も欲しいって思いは以前からあって、Microsoft製品よりはSolarisって思うんです。
今はどのOSが主流なんですか?

A:
主流はWindows ServerとLinuxの2択ですね。この中にSolarisは存在感はないです。
私はベンダー資格であればMCPが頭に出てきます。これは単純に知っているからというのと(業務での)市場シェア(実際にWindowsServerが使われている現場は多い)という双方の理由からです。
技術的な観点では…
数年前から仮想化(クラウドコンピューティング、仮想化による物理サーバ集約)が流行で、実際にコンピュータにインストールするOSの主流はこれがやり易いOSが選択される傾向(あくまでいまの流行ですが)にあります。
で、それぞれ得手不得手があってWindows系ならHyper-Vによる仮想化でWindows Server OS(WindowsServer2008)だし、Linux(元UNIX)系ならヴイエムウェアVMWear)やXenKVMなどで仮想化して、OSもLinux(こちらはWindowsを使うケースも多いらしい)でひとつの世界ができていたり。

※このやり取りをしたときは存在しなかったのですが、最近はDockerやコンテナ技術でゲストOSを単一にしてコンテナ別に仮想化する、というのが流行りつつあります。

ちなみにLinuxディストリビューションの流行はディストリビュータが有償保守するタイプならFedoraCore(元RedHat)かSUSE Linuxディストリビュータが付いてなくてOKならDebian系や、CentOSVineってとこでしょか?
ちなみにいまはやってるUbuntuDebianの派生です。
本題のSolarisはSunがJAVAもOSもひっくるめてOracleに買収されたから、今後どうなるのだか分かりません。ひとまずOracleのメインOSの座に就くんだろうかって勝手に予想していますが。
もちろん資格はあります。以前と同様にSCSAです。
でもSolarisも知ってる時代(SunOS2.6、Solaris7~8)からかなり時間も経って様変わりしてるでしょうからね。たとえば私が受験するとして以前の知識がプラス要素になるかどうかは疑問があるところです。

最後に、人視点から。

一言で表現すると、
”「こちらから言わせれば、サーバ技術者なんだからWindowsServer使えて当たり前でしょ?」
って、声高に発言する人に限って部門の身内で(不幸なら)上司”
てなもんです。
聞きかじりだからWindowsServerってどういうものか分かってて(不幸なのが)そういう人に限ってよりによって上司だったりするんですよね。
要するに出来ないからこその出来るはずへの盲信が働くんでしょうな。
こういう人から言わせると、プログラマもネットワークエンジニアもSEもインフラエンジニアも同じIT技術者という一括りでまとめられてしまいます。専門外だろうが「IT技術者なのにこんなこともできないの?」なんて平気で言ってきます。
まあ、それなりの規模の企業でシステム部門となるとこんな話の一つや二つ耳に入ってくるものです。地方のシステム部門で働いたことがないので全国的にこの方程式が当てはまるかどうかは不明ですが。

資格=技術、ってその転職市場(例えば首都圏の企業内システム部門だったり、地方県下のIT企業だったり)に需要があるかどうかでしょうからMCPが安定した需要を持っていて、SCSAがそれほどの需要にないのは、一般的に企業内のサーバシステム、という視点で見ると想像の範囲ではMCPに軍配が挙がるようなイメージです。。
(いや地方のITは汎用機が多いんだ、とかいう話はあるのかもしれませんが、実際知らないものですから。)
でもだからといって一般論だけで話は片付けられませんからね。このあたりは無料の転職エージェントでもコンタクトしてみたほうが分かりやすいかもしれないです。狙っている地域内のIT企業への転職に詳しいエージェントによって地域の需要を知る、というのは自分を供給する、という意味では有用だと思います。