treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

※https化しました。その影響でしばらくリンク切れなどがあるかもしれませんが徐々に修正していきます。 リンク切れなどのお気づきの点がございましたらコメントなどでご指摘いただけますと助かります。

BSoDが発生したので調査と対処(DRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL)

BSoD発生の連絡を受けて、調べたことと対処したことをご報告です。

ほぼ自分用のメモになってしまいました。

BSoDの内容を確認する

CF-RZ6のWindows10ユーザからBSoDが何度か発生しているため、対処を依頼されました。

まずはエラー内容を入手します。

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エラー内容:
この問題と可能な解決方法の詳細については、http://windows.com/stopcode
を参照してください。
サポート担当者に連絡する場合は、この情報を伝えてください。
停止コード:DRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL
失敗した内容:Netwtw04.sys
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Netwtw04.sysとあります。ネットワーク関連のドライバ?

エラー画面を直接確認できなかったので、イベントビューアで実際のエラーを探してみます。

これっぽい。

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このコンピューターはバグチェック後、再起動されました。バグチェック: 0x000000d1 (0x0000000000000000, 0x0000000000000002, 0x0000000000000000, 0xfffff8054ddb3390)。ダンプの保存先: C:\Windows\MEMORY.DMP。
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「DRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL」と「Netwtw04.sys」に加えてエラーコードが「0x000000d1」ということが分かりました。

PCの状態で気になったこと

システムドライブの容量が枯渇していました。

残り703MBと表示されています。

これによって、Windows Updateも失敗が多数発生していました。これも関係しているかなぁ。

調べてみる

Microsoft Docsで該当のエラーに関する文書を発見し確認しました。

■バグ チェック 0xD1:DRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/drivers/debugger/bug-check-0xd1--driver-irql-not-less-or-equal

ここでは「プロセス IRQL が高すぎるときに、カーネル モード ドライバーがページング可能なメモリにアクセス」という動きが記載されているので、システムドライブの容量不足によるページングファイルの問題(メモリorスワップ上にロードされているNetwtw04.sysがページング可能なメモリにアクセスしようとしたことで発生)という解説から、システムドライブの容量不足が原因のように読み取れます。

一方で、

■ブルースクリーンが頻繁に表示されます(DRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL・Netwtw04.sys)【Ver1703】
https://answers.microsoft.com/ja-jp/windows/forum/all/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%AF/d1a63691-f2c1-494e-a9f8-d6cd5c6b6e1f

ここだとドライバ更新(再インストール)で改善という記載もあります。

前者だと、ドライバ更新(再インストール)しても改善しなくて今より容量の大きいディスクに交換することで改善する、ということになりますし、後者だとドライバの問題(破損など)なので、ディスク交換しても改善しなくてドライバの更新が必要になるということになりそうです。

でも容量不足だから、結局SSD交換しないと根本的に解決できないなという結論に達しました。

一次対処

とりあえずの対処として、容量不足を緩和するためにPCの動作に影響しないファイルを削除することで、数GBだけ容量を確保することにしました。

ただ、次回のWindows Updateが動作すれば今回確保した容量が使い込まれてしまうので、より容量の大きいシステムドライブの交換は必要、ということで、代替機を用意して、BSoD対象のPCはSSD交換を実施するように手配しました。

結局、いつものOS再インストールです。

対処から解消

以下の順番。

  1. 代替機にデータ移行⇒BSoD機器回収
  2. 回収したBSoD機器のSSD交換(SSDは別途購入)
  3. まっさらなSSDにリカバリメディアでOSリカバリ
  4. 再セットアップ⇒代替機からデータ移行

これで容量不足とエラーの両方が解消できました。その後の経過観察でもエラーは再現していないので対処完了としました。