DNS以外の名前解決でホスト名からIPを探す

名前解決について改めて確認することがあったので、確認した内容をご報告です。
ほぼ自分用備忘録になります。

ホスト名が分かるならping

基本的に、名前解決はホスト名（コンピュータ名）が分かっていれば、

ping %COMPUTERNAME%

でIPが分かるようになっています。

ちょっとしたTIPSですが、IPv6混在の環境では、IPv6アドレスが優先して表示されるので、IPv4アドレスを調べたいときはオプションを付けて

ping -4 %COMPUTERNAME%

という具合に「-4」というオプションを付けてIPv4を指定してpingを実行することになります。

コマンドpingでの確認は何かしらの形で名前解決ができていれば、自動的にpingコマンド実行時に名前解決を実施してIPを引いてくるので指定したホスト名のIPアドレスにpingが実行される、という動きを見せます。

この他、DNSがあるならnslookupを使うこともできます。DNSにレコード登録がされている環境であれば、nslookupコマンドを使うことでもホスト名対IPアドレスの確認も可能です。ちなみにLinux環境のbindクライアントがインストールされていればdigコマンドも便利です。

PowerShellで確認してみる

PowerShellを使う場合、専用のコマンドレットが用意されています。
そのコマンドレットは「Resolve-DnsName」を利用すると、ホスト名からIPアドレスを確認することが可能です。

まずは、相手側から。

このWindows PCをResolve-DnsNameで探し出してみるようにします。

Resolve-DnsNameの実行結果が以下になります。

Type AAAAに"IPv6アドレス"の値と"リンクローカルIPv6アドレス"の値が表示されています。
加えてType AにはIPv4アドレスが表示されています。

存在しないホスト名（コンピュータ名）を指定した場合には、

このようなエラーになります。
「ERROR_INVALID_NAME＝エラー_無効な名前」と記載があるように、そんな名前のホストはありませんよ、という意味です。

名前解決を実現する方法

このようにホスト名からIPアドレスを調べる名前解決は、以下に代表される技術で実現されています。

Hosts/LMHostsファイル（静的）

PC単体で名前解決を実現する方法が、ファイルに記述するという方法です。
<C:\Windows\System32\drivers\etc>に保管されたファイル「hosts」か「lmhosts」を使って名前解決をします。
旧NetBIOSの名前解決が「lmhosts」で、現代のDNSの名前解決が「hosts」ファイルです。

ちょっとした小話ですが、hostsはホスト名＝DNSのようにアクセスしたい名前を適宜決める（alias）ことが出来る、のに対して、LMHOSTSではコンピュータ名＝Windowsに設定されている実名である必要がある、という点が相違します。LMHOSTSの方がより厳格でaliasは使えない（だったはず）です。