treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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(2/2)Windows8.1のシャットダウンが遅いのを解消

前回までで、「シャットダウンが遅い」という症状に悩まされた状態やら状況やらをご報告しましたが、今日はそれを解消させましたのでご報告します。

なんでもない結論でした。

切り分ける:高速スタートアップ

とりあえず、何が原因なのかは突き止めておきたいところです。

まずは、真っ先に疑った「高速スタートアップ」です。これを無効化します。方々のサイトでも高速スタートアップに起因する問題はいろいろな報告がなされています。これは怪しい、ということで無効化し、再度起動。
起動してから、ちょっと待ってシャットダウン。
全く改善なし、シャットダウンが遅いのは相変わらずです。何回か起動⇒シャットダウンを試してみましたが状況は同様。
つまり高速スタートアップではないようです。

切り分ける:HDD故障?

まさかね、と思いつつ、ハードディスクの故障も疑っておきます。
ハードディスクの故障だともはや別の問題になりますけど、いちおうは調べておきたいところです。

ハードディスクの機械的な故障や、不良セクタの有無、ファイルシステムの異常を疑って調べてみましたが、いずれも問題は発見されませんでした。

故障はしていない、ということでよさそうです。

切り分ける:Ready Boost

高速スタートアップが原因ではない、ということが分かったので、高速スタートアップは無効にしたまま次のステップに進みます。

次に考えたのがReady Boostです。

前回記事にあるケンコーアスカ製 メモリカードアダプタCF32FというCFカードアダプタに、サンディスクのExtreme IVというCFカードをPCMCIAカードアダプタに装着しReady Boostを担当してもらっています。

ちょっとした脱線ですが、このCF32Fは専用ドライバが必要になるためそのドライバの関係から32ビットOSでしか利用できないという制約がありますが、USB2.0より高速にCFカードを利用することができるという優れものです。また読み書き時にCPUの使用率が少ないのもポイント。中古のCF32Fがあれば予備としてちょっと欲しいなぁ、と思えるくらい古いThinkPadで32ビットOSを利用しているのなら助かるアイテムの一つです。

いままでReady Boostで活躍してくれたこのCFカードのコンビですが、これが原因かなぁ、とちょっと思って、Ready Boostを解除してみることに。

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Ready Boost画面を開いて「このデバイスを使用しない」を選択します。選択したら念のためいったん再起動、Ready Boostが設定されていない状態で再度PCを起動し直します。

まあ当然なのですが、ハードディスク単体でOSが稼働するのでReady Boostで受けていた恩恵はなくなってしまいます。多少もっさり感が出るようになったWindows8.1、「なんかそのままでも使えないこともないかなぁ」という体感速度ですが、使っているうちにハードディスクの遅さに辟易してくるんでしょうな。

ということでReady Boost無効化の状態で、ちょっと待ってシャットダウン。
全く改善なし、シャットダウンが遅いのは相変わらずです。何回か起動⇒シャットダウンを試してみましたが状況は同様。

Ready Boostでもないのか…。
だんだん「原因不明」という穴にはまり込んできている感覚が襲ってきます。

そこでふと思ったのが、

「デバイス外してもう一回やってみようか。」

という基本的なものでした。

外すデバイスは…

外すデバイスは二つあって、先ほどのCFカードとカードアダプタに加えて「SDカード」がSDカードスロットにささっていました。
SDカードは全然使っていないのですが、ダミーカードは既にないのでダミーカードがてらSDカードをカードスロットに入れている、という感じです。
USB機器は利用していないので、この二つ。さっそく取り外し。

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さっそく両方外して、再びPCを起動、ちょっと待ってシャットダウン。

改善しました、シャットダウンを指定してからすぐに「シャットダウンしています」画面に状態が遷移、すぐシャットダウンが動作しました。

おおー、と、待てよ?

てことは、カードが故障しているってこと?

ひとつづつ確認してみました。
まず、CFカード、これを再度PCMCIAカードスロットにさしこんで、PC起動、エラーチェックを掛けてみましたが「正常」判定、ということでCFカードはOK

続いてSDカード、SDカードは上記のCFと同時に別PCで確認してみましたら、

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…読めない?

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エラーになってしまいました。

あーそうか、SDカードが壊れたってことでいいのかな。
試しにWindowsに促されるまま、フォーマットを実行してみたら、

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「Windows はフォーマットを完了できませんでした。」
とエラー。
ということは、このSDカードが故障したせいで、エクスプローラが不調、タイムアウト待ちによってシャットダウンが遅いという症状が発生したということで結論付けるようにしました。

どうやらこのSDカードはお蔵入りとなるようです。


で、くだんのThinkPad X60sのOS:Windows8.1は、このSDカードがなくなったことで以前のように(このPCなりの速度で)キビキビと動作するようになりました。

めでたしめでたし。(いや、SDカードが故障したからあんまめでたくもないんですが)