本日はスマホ故障から機種変更までのプロセスで感じた違和感をご報告します。
今回の発端
家族が利用しているスマホが故障してしまい、再起動を繰り返す(再起動ループ)症状で使えなくなってしまいました。
このスマホは仕事用の電話も受けるし仕事用のメッセージングサービスも使っている端末なので、ちょっとした痛手となってしまいます。
そこで、急きょ修理依頼をしたところ、
「修理には16,000円程度掛かりますね。」とツレナイ見積もり内容…。
安心サポートパック加入でもこの値段なんですか?
「そうです。この値段が掛かります。」
えーぇ。でもデータが戻るなら仕方ないか。
「いえ、修理にはデータ全消去に同意いただく必要があります。」
なんですと?OSの不具合でストレージ領域も全消去なんですか?
「修理はすべて初期化した状態で返却となります。」
じゃあ、データを救出する方法は…ない?
「分解してデータ救出を実施することは可能です。その場合には1ファイルでも救出できた時点で6千円掛かりますが、分解後の端末はお客様の手元には戻りません。」
データを取るか、再起動するスマホ端末を取るか、の2択ってことか…。
衝撃的な通告を堂々告げられ、意気消沈。
かくして修理を諦めざるを得ない状況に追い込まれたため、以下のように決定となりました。
- 機種変更で別メーカ機種に変更する
- データ復旧サービスで(どうしてもあきらめきれない)写真データを可能な限り収集
- 本体は(泣く泣く)諦める
マイッタネ…。
使ってたスマホメーカが撤退している、ってのも関係あるんじゃないか、と思ってしまいます。
変な応対や制限事項
忙しくて変になってしまっているのか、マニュアルで変な指示が上意下達されているのか、不明ではありますが、なんか変だな、と感じたことを記録しておきます。
その1:しきりにiPhoneを勧めてくる販売員
じゃあ、まずはどの機種にしようかな…、ってなりますよね。
「いまならiPhoneがお安く購入できますよ!いかがですか?」
ものすごい熱気でお勧めされるようです。
ちょっと待ってくださいよ、ショップ店員さん…。ここキャリアのショップだよね。街の携帯屋さんかと見間違うくらいの猛プッシュじゃないですか。
元々使っていたのはAndroidの機種変更なので、当然Android端末を物色しますよね。だってAndroid 端末を2・3年使えば有料アプリをいくつも購入していることが多い。iPhoneに機種変更してiOSを使い始めるとなると、AppleStoreでアプリ買い直しなのですから過去のアプリ資産を有効活用するのならAndroid端末を選択する、というのが自然です。
そこを曲げて、猛烈に「iPhoneをオススメします!」というプッシュをするみたいです。笑えるような話、いや多少笑えないくらいの温度感の話です。Android端末を使っているのは契約上知ってるじゃないですか。そもそも選択の余地があれば「どの機種がいいですか?」って聞き方をします。ダメ元で売りたい機種をプッシュするのはどうかと思います。
詳しくは、昨日の記事を合わせてご覧ください。
とかくここについては、やんわりお断りして欲しい機種を伝えることができたようです。
その2:SDカードについての注意事項
いざ購入の手続きをしたあとの話です。
「使用するSDカードはSandisk製のClass10以上のMicroSDカードを利用してください。」
Sandisk製…だけ?
それ以外のメーカ品はダメなんですか?例えばPanasonicとかToshibaとか。
「ダメです。Sandisk製のSDカード以外は一切保証できません。」
保証できません、とまで来たか…。ずいぶん強気です。
Sandiskは確かに良いメーカですよ。優良な製品が多いです。優良だから偽物も出回っているそうです。メーカが偽物の存在を注意喚起するくらい出回っているようです。
それほどSandiskというブランドや製品は優れている、という側面があることは認めます。
ただ、SDカードは粗悪品でなければ(規格ものなのだから)大差はないと思うんですけどね。なんでSandisk縛りでそれ以外を「一切保証できません。」と契約者に告知してしまうのか、という点が謎過ぎます。
逆にSandisk製のClass10なら何でもいいです、とかいう始末…。なんか違うんじゃないか?その勧め方。
「当ショップで購入されるのであれば32GBで9,980円となります。購入されますか?」
32GBのMicroSDが9,980円…。ソリャナイワー。他で買うようにします。
その3:バッテリについての注意事項
「使い方についてですが、
バッテリを100%満充電にするのは止めてください。
また0%までバッテリを低下するのも止めてください。
バッテリの寿命に著しく影響します。
理想は充電後80%でアダプタを外して充電終了、使っているときに残量40%以下くらいですぐ充電ですね。だいたいバッテリの40%から80%の間ぐらいでご利用になられるのが推奨です。」
これを聞いて「え?」と思いました。思いますよね?ふつうは思わないのかな…。
ノートPCでバッテリを満充電にしない、深放電しないよう0%で放置しない、というのは定説です。確かにバッテリ単体での話としては正しいと思います。
本ブログでもくどいほどThinkPadの省電力機能について記事にしているくらいですから、バッテリヘルス、という観点でこれは重要な要素であることは認識しています。
でも、スマホですよ。
夜充電、朝充電満タン状態で出勤(使い始め)、途中でバッテリ低下で充電するか、ギリギリで家に帰り充電、ですよね。通常のスマホユーザではこういう使い方ではないでしょうかしら。
残念ながら、そういうユーザを軽くいなすのもショップ店員のスキルの一つです。
「要するにバッテリがすぐダメになりますので、このような使い方をご説明しております。
くれぐれも寝る前に充電して朝まで放置、などというのは厳禁です。」
こちらの考えていることを見透かされているような気になります。
もはやこの使い方説明は本気で言っているのかギャグなのか分からなくなってくるレベルの話です。
「バッテリ交換は修理扱いとなりますので、本体をお預かりしてバッテリ交換となります。ご了承ください。」
いやそれはご了承できるんですが、その前の「寝る前に充電して朝まで放置、などというのは厳禁で」という点がいささかご了承出来かねます。
…言うだけ無駄なので、ハイハイ、って同意。あとで文句言わなきゃいいんでしょ?
総じてなんか変
初心者向けの説明に内容を合わせなければならないから、その説明内容に偏りが出るのはある種仕方ないのかなぁ、と思う一方で、その説明で果たして契約者の益となっているか、という点について疑問が残ります。
キャリアのショップでこういうネガティブ体験を積み重ねると、なおさらキャリアの呪縛から逃れたくなるのは私だけではないはず、です。
ただし、一番の苦痛は、このショップでの受付から、実際の応対が完了するまで、(混雑のせいもあって)待ち時間5時間(途中で抜けて3時間ほど時間をつぶしたので、合計8時間)という辛抱強さが要求されたことは心にしまっておきます。