新年早々、Windows Updateを実行したらエラーになったのでご報告します。
エラーになった環境は、以前の記事<ThinkPad T61にWindows7クリーンインストール - treedown’s Report>でOS再インストールを実行した環境です。
エラーとその対処
WindowsUpdateを実行後、エラーメッセージが表示されてアップデートが動作しませんでした。
「このコンピュータで利用できる新しい更新プログラムを確認中にエラーが発生しました。
コード 8024A006 WindowsUpdateで不明なエラーが発生しました。」
図:エラー画面
エラーになりそうな前兆はなかったのですが…。
今回の対処はWindowsUpdateで利用するデータ(昔の言い方で言えばカタログデータ)をクリアして、WindowsUpdateデータを初期化してしまいます。
対処のためいったん「services.msc」を起動して、サービスの表示名「Windows Update」(サービス名:wuauserv)を右クリックから停止します。
図:サービス手動停止
停止すると状態欄が「開始」から空欄になります。この状態であればサービスが停止しています。
サービスを停止する理由は対処のために編集するファイル/フォルダがこのWindowsUpdateサービスでロックされているので、サービスを停止します。
サービス停止後、エクスプローラを開き、「C:\Windows」を開きます。「C:\Windows」配下のフォルダから、フォルダ名「SoftwareDistribution」を編集します。
図:編集している最中の図
編集は、フォルダを適当にリネームすればOKです。図では「SoftwareDistribution」から「SoftwareDistribution.org」に変更しています。
フォルダを編集し終わったのち、再度「services.msc」画面から先ほど停止した「Windows Update」サービスを再度起動します。(サービス名で右クリックし、開始を選択します。)
図:サービス手動開始
「Windows Update」サービスを再度起動したのち、再度「wuapp.exe」からWindowsUpdateを再度実行してみることにします。
注意点など
この時点で「C:\Windows\SoftwareDistribution」が再生成されているので、クリーンな状態のWindowsUpdate環境で再度アップデートを検索し始めます。
実際の問題は「C:\Windows\SoftwareDistribution」に格納されているWindowsUpdate関連データが破損することによってコード:8024A006の不明なエラーが発生するので、この「C:\Windows\SoftwareDistribution」を初期化することによってWindowsUpdateエラーが改善するという流れです。
この「C:\Windows\SoftwareDistribution」フォルダ内にはWindowsUpdateのダウンロードキャッシュファイル(いままでに適用したKBの実行ファイル)が格納されているフォルダも含まれています。当然ですが上流のフォルダ名をリネームしてしまったので、この中に含まれているダウンロードキャッシュもOSから認識できなくなってしまいます。よって稼働中のPCでこの対処を実行する際にはWindowsUpdateの履歴が削除されてしまうことに注意が必要です。
再度実行してみます
この対処を実行してから、再度WindowsUpdateを実行すると、うまく動作するようになってくれました。
図:WindowsUpdate再実行
うまくいった、と思ったら
上図の1回はうまく動作しKBが適用できたのですが、再起動後2回目のKB検出ではまたしても失敗してしまいました。…おや?
今度はエラーコード8007000Eが出力されています。
図:エラーコード
このKBに限らず大量にエラーが出ています。
また、このほかのKBではエラーコード800706BA/800706BEも出ています。
先ほどのエラーと相違してこのエラーコードでは Windows Update トラブルシューティング ツールを実行することで修正が可能なようです。
■Windows Update エラー 80070008 または 8007000e
http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows7/windows-update-error-80070008-or-8007000e
さっそく上記URLページ内のトラブルシューティングツールをダウンロードし実行しました。
ダウンロードしたトラブルシューティングツールを実行し、表示されるウィザードを進めていくと自動的に対処が完了します。
特に画面に指示は出てきませんが、トラブルシューティングツールを実行したのちPCを一度再起動することをお勧めします。(私のPCではトラブルシューティングツールを実行したのちPCを再起動するとWindowsUpdateが安定しました。他の環境では再起動しなくてもいいのかもしれませんが、一例として念のため再起動をお勧めします。)
ここまで実行して、ようやくWindowsUpdateが安定して適用できるようになりました。
同じWindowsUpdateのエラーコードでお悩みの方の参考になれば幸いです。