今日は将来に備えた自己研鑽としてOperaでChrome拡張機能を使ってみる試みをご報告します。
OperaはChromiumベースのブラウザですので、Chrome拡張が使用できます。
※Opera独自エンジン側は検証していません。
※Chrome拡張機能は使えますがChromeアプリは使えないようです。混同しがち。
私はChromeはそれほど使っていないのですが、OperaならスマホでもWindowsでも使っているのでChromeより親しみがあります。前回のChrome拡張機能をOperaで使ってみることで知識の幅を広げておこうという趣旨です。
やることと、その環境
Operaに「Download Chrome Extension」をインストールすると、Opera(Chromiumベース)内でChrome拡張機能が利用可能になります。
またかよ、と思われるかもしれませんが、以前の記事でご紹介したChrome拡張機能で提供されている「ThinkVantage Password Manager」をOpera拡張機能に追加して使ってみよう、という試みです。
OperaはOpera 34.0(バージョン:34.0.2036.25※最新バージョンの Opera です、と表記)アップデートストリーム:Stableと表記されたWindows 8.1 64-bit (WoW64)環境で試してみます。
PasswordManagerのバージョンは4.70 Build:5.0がインストールされたPCで動作確認しています。
試したOperaでは拡張機能はインストールされていません。
図:Opera拡張機能の図
では実際のインストール作業を
Operaに「Download Chrome Extension」をインストールします。
Operaアドオン画面から拡張機能「Download Chrome Extension」を検索します。
表示されたOperaアドオン画面で「Download Chrome Extension」が開いたら画面中の「Operaに追加」をクリックしてインストールします。
図:インストール前画面
インストールが完了すると以下の表記に変わります。
図:インストール完了後の画面
Opera拡張機能画面を再度確認すると、インストールした「Download Chrome Extension」が表示されています。
これで準備完了です。
このOpera拡張機能「Download Chrome Extension」をインストールするとChromeウェブストアのページ上にある「Chromeに追加」と表記されたボタンが「Operaに追加」ボタンに変化します。早速Operaで開いてみましょう。
図:OperaでChromeウェブストア画面を開くの図
やや見づらいですが「Operaに追加」に変わっています。早速追加してみましょう。
…。
何か警告が出てきました。
図:警告の図
「拡張機能は不明なソースから取得したものであるため、無効にされました。有効にするには拡張機能マネージャに移動してください。」
移動ボタンをクリックしてみます。
図:拡張機能画面
再び拡張機能画面です。例の未署名アドオンの話と関係あるような感じがしますが、「無効にされました」と表示されています。では画面中の「インストール」ボタンをクリックしてインストールを完了させてみます。
図:警告画面
インストールしてもいいよね…。もう一度インストールボタンをクリックして有効化します。
図:インストール完了の図
インストールが完了しました。
忘れずにPasswordManager側の設定にChrome有効化を追加しておきましょう。
図:PasswordManager設定画面
動作確認
さっそく動作確認してみましょう。
動作がうまくいかないときには一度PCを再起動するといいかもしれません。Extensionはブラウザの再起動だけでよいはずですが、PasswordManagerも一度再起動したほうがいいかもしれません。となると、一番手っ取り早いのはPC再起動です。
ログインが必要なWebサイトにアクセスしてみることにします。
Webサイトによって既存の認証情報をそのまま有効にできるサイトとそうでなくOperaように認証情報を再生成(いつも通りユーザIDとパスワードを入力してID/パスワードを一回目だけ記憶させる)する操作が必要なWebサイトの2種類がありましたが、いずれにしても正常動作することは確認できました。
ログインのための認証情報を記憶させる場合、注意することが一点あります。
ログイン情報を入力してログインしたあと、ユーザIDとパスワードを記憶しますか?という質問は2種類表示されます。アドレスバーと画面中央に出てくるPasswordManager画面の両方で認証情報の記憶を質問されます。(下図)
この画面でいえば、アドレスバーの下に出ている「%URL%に関するパスワードをパスワードマネージャに記憶させますか?」にある「保存」「再度表示しない」の表記と選択は"OperaブラウザにID/パスワードを記憶させるかどうか"の操作であって、今回のPasswordManagerとは一切関係ありません。
画面中の「PasswordManager」とタイトルのある画面で保存するタイトル表記にて今回追加したPasswordManagerによるID/パスワード記憶が使えるようになります。
試した環境に指紋認証リーダーが搭載されていないので指紋は未検証ですがOperaでPasswordManagerの代打ち機能は正常動作しているので指紋認証もうまく動作するんじゃないでしょうか?
Opera使いにとってはChromeの便利機能が使えるようになる「Download Chrome Extension」、なかなかの素敵な拡張機能ではないでしょうか。
ちなみに公開されているChrome拡張機能が全部Operaで動作するわけではないので、実際に動作確認してみなければいけません。ここは注意が必要です。