treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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すごい昔騙されそうになった時の記録-宝石商?編

今回は今から10年近く前、2006年9月11日の記録から怖い人に関わらないように気をつけましょうという、内容のご報告です。

なにぶん10年前に書いた内容をそのまま転載しておりますので多少現状と異なる説明があるのでご了承ください。

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今日の帰り道。
駅から弁当買って人通りが少ないほうの路地を歩き家路に向かう。

そんな中、目の前からちょっと高級そうなバンが一台目の前を横切るや、オレの歩く行く手を遮った。
運転席から金髪ブランドスーツに身を包んだ有名ダンスグループのボーカル一茶にちょっと似た感じの運転手が窓を開けて、
「ちょっといいですか?道を…。」
といわれたので、なんだ?hoge街道やhogehoge街道にでも出たいのかね?もしくはhogehoge橋の方に出たいのか?と思って頭の中で地図を思い出してたその矢先、

「道を聞きたいわけじゃないんですけどね。」

違うんかい。

運転席から飄々とした風にそういわれて少し拍子抜けした、その間。間隙縫って差し出してきたのは、金と銀に怪しく光る時計が2つ収められた宝石箱みたいな入れ物(カポって開閉するあれ)


今、目の前に起きている事態が飲み込めず、?ハテナマーク?が宙を舞う。
運転席の男は笑顔で差し出した箱の蓋を閉めて、

「これ、あげます。」
と一言。

いや、意味分かんないから。

「は?」
と思わず怪訝そうな表情を浮かべるオレ。

「は?」と発した声は、これは一体なんですか?という質問だという解釈をした運転席の男は、ちょっと申し訳なさそうに説明を始めた。

「いや、こういう曰くありげな貴金属取り扱ってるんですけどね。今日は売れ残っちゃったんですよ。そんでこれを会社に持ち帰ると、タダじゃ済まなくて。給料にも響いちゃってヤバイんです。ここで会ったも何かの縁てことで、角を曲がって1番目に会った人に貰ってもらおうと思ったんです。」

ここでもう、オレ、頭の中の回路混乱。
混乱を知ってか知らずか、男はさらに説明を続けた。

「もちろん、お代は結構です。だって売れ残りを回収してもらうわけですから。助けると思って持って帰ってください。」

うわー、なんかオイシイ話と見せかけて。。。
錯乱した頭の中で警鐘が鳴り響いて、しばらくフリーズして男に一方的にしゃべる機会を与えてしまった。
呆然としているオレに男は、再び説明を。

「あ、これが何かってことですか?腕時計です。」

いや腕時計なのは見れば分かるわ!
オレが聞きたいのは、そんなことじゃなくて。

「そうだ!これネックレスなんですけど。よかったら彼女か奥さんにでもあげてください。」

時計の次にネックレスまで増えやがった。
運転席から腕を伸ばして箱をぐいぐいと押し付けてくる男。
スッゴイ怪しんでた雰囲気を察したんだろう。男は、自分を信用させるためこう言い出した。

「ああ~。そうですよね。いきなりこんなこと見ず知らずの人間に言われてもびっくりしますよね。二駅向こうにあるマルイ、知ってます?そこで売買をやってたんですけどね。売れ残っちゃったんです。それで偶然会った人に貰ってもらおうと思ったんです。この時間だとドコの質屋もやってないんですよね~。持って帰れないし、車に隠しておくと社用車なんでばれちゃう。だから、どうぞ。持って帰ってください。」

信用させようとして素性を語った運転席の男は、こんな小話じゃ人の信用を勝ち取れないということを悟ったのか、財布から一枚の紙切れを出してきた。

「これ、ウチの店の名刺です。上野で宝石商を営んでます。何か御用があればここにきてもらえれば。」

差し出された名刺には「株式会社 和○」と書かれていた。住所欄は東京都台東区上野○-○○
注※名前は伏せさせていただきます。

あれ?確か○光って銀座にある貴金属専門店だったような…。上野にもあるのか。
そう思いつつも、名刺を受け取ろうとして名刺を掴んだとき、運転席の男は名刺を渡すと見せかけて、

スッと財布に入れなおした!
名刺渡す気ないんかい!!

いよいよココからが大詰め、仕上げにかかった運転席の男。

「いや、ホント怪しいもんじゃないですよ。これ持って家に帰ってくれるだけでイイんですから。もちろん後を追跡したりなんかもしないですし、住所も連絡先も聞きません。ただ持って帰ってくれればそれでイイんです。」

呆然としてしまっているオレを尻目に、運転席の男はさらにこう続ける。

「それで、一つ相談したいことがあるんです。」

来た。
何だ?

「お金、なんですけど。これから飲みに行こうかと。なんで飲み代だけでももらえればなーって、思うんですが。いま幾ら持っていますか?」

やっぱりお金だ。世の中銭ヤ。

しかし、聞いた相手が悪かったな。オマエ。オレを誰だと思ってる?
会社で一番、作業着姿で給湯室の水とLANケーブルと脚立の似合うと名高い男。
今日の所持金を幾らだと思っている…。

「そこで弁当買ったら財布には950円しか無いんですけど。」

ホントの話だ。
飲みにいける金があるんだったら、会社の給湯室の浄水器で水汲んで冷蔵庫で冷やして飲んだりなんかするわけない。

それならお茶を買う。

しかし、そこは詐欺集団。お手のもんだ。すかさずこう切り返してきた。

「それじゃあ、カード。カードあるでしょ?コンビニで金おろせたりしないですかね~?」

…。
あのなぁ。
お金引き出せるようなカード持ってるんだったらさ。

数え年で30歳にもなるサラリーマンが、

財布に950円って状況に陥って、
あまつさえ給料日までのあと2週間どうしよう…

って、


悩むわけないだろうが!!!!

と、思いつつ、
「カードは、ヨメに取られたから、てかカードあるんだったら財布に950円ってことないでしょ。」
とため息混じりに、一言。

運転席の男はちょっと宙を見つめて、「あ、そう…。」と一言つぶやいた。

しかし、金の話になったらオレ、止まらなかった。
差し出された箱を運転席の男に差し戻し、

「ああ、そういうことならオレより裕福な人探したほうがいいよ。少なくとも駅前にいる人達。所持金950円てことはないでしょう?ホントお金なくてごめんなさいね。」

オレの物言いに運転席の男、思わず苦笑い。

「怪しいもんじゃないんですが。」
運転席の男はこういい残すと、アクセルを踏み込んで車を発進させた。

そのとき。

確かに見た。
目立たないように運転手の男の影に隠れて、助手席に人が座っていたその人。

見るからに反社会的勢力の関係者の方。
風貌が絵に描いたようなソチラ側の方。

あんたたちって、、、いったいぜんたい、、、

そのときリフレインのようにコダマする運転手の男の言葉。

「怪しいもんじゃないんですが。」
「怪しいもんじゃ(ぁ)、ナイんですが。」
怪しいもんじゃ(ぅぁん)←エコー)、ないんですが





話の内容も
話している運転手のいでたちも、
そして車に同乗している助手席の男も。




どう考えても怪しいわ!!!!!





■人と接するときに気をつけよう7か条
1)知らない人からモノを貰ってはいけません。(親が小学生によく言う注意事項です)
2)お金のことを「カネ」という"見ず知らずの人"は信用しないほうがいいようです。
3)カネは天下の回り者と言いますが、そういう人が散在したお金はその人には戻りません。
4)見ず知らずの人がオイシイ話を持ってきたら、第一印象で怪しいと判断してよさそうです。
5)モノの目利きが出来ないのに、アングラで高級品を取引はしないほうがいいようです。
6)生命の危機を感じたときは全力疾走です、もう逃げるしかありません。体力づくりを心がけましょう。
7)初対面から、何の予備知識(友人の友人とか)もない状態でいきなり馴れ馴れしく(距離を詰めて来る)してくる人間は必ず裏があります。(経験談)大体お金目当ての傾向が多いです。

皆さんも気をつけてください。所持金950円のサラリーマンでも、やっぱ反社会的勢力は怖いです。

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後日談。
テレビで見たんですけど、コンビニATMまでついてきてお金を下させる詐欺が横行している、というニュースを見ました。
手口は、被害者をコンビニのATMまで連れていき、目の前で残高照会から出金操作させてその現金を脅し取る手口だそうです。
…これって。もしかして。

おあとがよろしいよう……なのか?