treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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個を活かす、というアドバイス

4月は、新しいシーズンの始まり、新入社員も街に溢れます。
新入社員の時期ということで、新入社員だったころに先輩社員からいただいた話をご報告します。

新入社員研修中に言われたこと、その3弾です。
思い出しつつ書いているので、一部実際と異なります。

新入社員同士でチーム

その時はチームを組んで複数人で共同して作業するような研修を受けていた、その期間の最中、研修の取り組み方で悩んでいた。
悩みを相談したときのある一幕、前述の先輩の言葉が飛び込んできた。

何の因果か、そのチームのリーダーとして、先輩社員とチームメンバーの間に立ってやり取りをする役割をやることになっていた。

隣を見れば、別チーム、その別チームのリーダーは皆をグイグイ引っ張っていくタイプのリーダーだった。周りがそのリーダーの勢いにアレコレと言うことなくメンバー内の打ち合わせはビシビシ決まっているように見えた。
ああいうのって、まさに"リーダー"っぽい感じだよなぁ…、でも、昨日今日で結集したチームにまとまりなんてあるわけない。案の定、メンバーは好きなことを言うけども相反するその意見を一つにまとめきれないリーダーの私、(それほど雰囲気が険悪になることはなかったが)チームは多少バラバラになりつつあった。

そんな悩みを抱えたある時、先輩社員に相談することになった。

先輩に相談する

「ああ、そういうのってよくあるよ。

"実は、いま、非常に良い経験を積もうとしている。"

それはわかるかい?」

と、言われても…、全くわからんです。

「これから長きに渡って会社という組織で働いていくことになるわけだけども、組織で働くってことは"自分で動く以上に、周囲を動かすことが重要になる"という局面も多くなってくる。
つまり、何でもかんでも自分ひとりで完結できるわけじゃないんだよね。周囲の社員と如何に協力を引き出せるか、という点も重要。
だから、今のチーム研修のように、うまく周囲と協働できるかが問われるわけ。研修で既にその場面に出くわしているってことだよ。これはいい経験だと思うよ。ラッキーだよ(笑)。」

いやしかし、と隣を見れば、隣のチームのあのリーダー、メンバーにビシビシ指示出して、ビシビシ進めているんですよね。ああいうのこそがリーダーだって思うと、なんだか…。

と、そういう反論を聞くと、先輩社員、何かを察したようだった。

「あぁ、そういう人もいるんだよね。ほら学生の時にも仕切り屋って仲間内にいたでしょ?稀にそういうのが得意な新入社員が研修でそういう立ち位置でうまく回せることはあるよ。
ただ、それは例外的なことと思った方がいい。

これは新入社員研修だからね。

人のやり方をそのまま真似するんじゃなく、

"チーム内でどんな立ち位置に居る自分が、
どういうやり方でチームを成功に導くために貢献するか"

を考えたほうがイイ。

キミは、隣の別チームのリーダーのように、"オレについてこい"とばかりにグイグイ引っ張っていくタイプじゃない、ってことでしょう?」

そういわれると、確かにオレについ来いと引っ張っていくタイプじゃないなぁ、というのは思っていた。だってリーダーとかそういう立ち位置なんて今までの人生でやったことないですもん。

「では、隣のチームリーダーの真似をしても上手くいかないかもしれない。
そこで、今、どうするか、ということで悩んでいるわけだよね。」

うーん、とちょっと考えて、先輩社員は改めて口を開いた。

「答えの一つは"個を活かす"ということに注力してみる、というのはどうだろう?」

「好き勝手な発言や好き勝手な行動、これはチーム作業としてあまり褒められた行動ではない。良くはないけども…、だよ。

そういう人たちを巧く一つの方向に向かっていくよう誘導していくというのは、会社で働くにあたって絶対必要になるスキルの一つだといえる。

新入社員で、それを実地で経験できている、これはいい経験だよ。ぜひ、自分なりのやり方を考えて、模索して、何かを得てもらいたい。」

晴れやかな笑顔で、

「なぁに、あくまでもこれは"新入社員研修"なんだよ。本当のビジネスじゃない。失敗したって、その失敗が将来に活きればそれでいい、そのくらいの気持ちでやってごらんよ。」

最後の言葉が核心?なのかもしれません。

新入社員研修で落ち込む?

最近、新入社員研修で落ち込んで会社を辞めてしまう、ということはそれほど珍しくないようです。実際私個人でも何人か新入社員研修で脱落してしまい、会社を辞めてしまった後輩社員も見ています。

でも、結局"新入社員研修での失敗は、入社した会社に利益も損害も生まない"と考えると、多少考え方は楽になります。
※もちろん、頑張った結果の失敗は許容されるべき、という意味ですが。

新入社員研修で迷走することも意外とあります。
そんな迷走も含めて、いい経験と思って自分の行動を試行錯誤していくと、思わぬ将来の糧となるかもしれません。

上との人間関係、横での人間関係、横のつながりにもある上下関係…。
人間関係にもいろいろありますが、学生のときとちょっと違った人間関係の構築が必要になる会社員生活。

4月はそんな始まりの月となります。