treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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ThinkPad X31、ディスプレイドライバの適用する

以前の記事で入手したThinkPad X31。その記録。
今日はVista Inboxドライバを活用して、RADEON 9000ドライバを適用したのでご報告です。

いまさらThinkPad X31のWindows7インストールの記事、誰得?と思わないでもありませんが、自分への備忘録ということで。

スリープができないThinkPad

ThinkPad X31にWindows7というOSインストールをした直後の状態では、スリープができません。
この要因は、ディスプレイドライバです。
ディスプレイドライバはWindows Updateで提供されるもので表示自体の問題はまったくないのですが、電源管理機能のうちスリープを使うためには、メーカ提供のディスプレイドライバをインストールしてやる必要があります。
休止(ハイバーネーション)は使えるのですが、モバイルPCという用途を考えると、やっぱりスリープも使いたい。

そこで必要になるのがディスプレイドライバなのですが、サポートサイトでは提供されていない、どうしよう?となったときに、昔Windows7化したThinkPad X31ユーザの先人たちが実施していたのが、
「Vista Inboxドライバを活用して、RADEON 9000ドライバを適用する」
という手法です。要するにWindows VistaのOSに組み込まれているドライバを持ってくるわけです。

Vistaから?

なぜVistaからなのかと言いますと、Windows7になってから「OSの容量削減のために不要(と判断された)デバイスドライバが大幅に削除された」ということが要因となっています。
ようするにVistaまではOSの中に含まれていたドライバが(古いデバイスだからという理由で)Windows7というOSでは含まれなくなった、ということです。

この2018年の時点でVistaか…。

そう思っていましたが、いや、待てよ?そういや昔のThinkPad T61でVistaのPCのバックアップがあったな、ということを忘れてました。
さっそくリストアして確認してみます。

おお、久々のVista。忘れ去っていましたが、データを参照できました。
探す場所は
C:\Windows\System32\DriverStore\FileRepository
を開き、
atiixpag.inf_6b9aff66
を探し出します。

f:id:treedown:20180321174128p:plain
ありました。
これをWindows7側にコピー、手動でドライバインストールのためにデバイスマネージャから更新を掛けてみます。

Windows7でドライバ適用

さっそくdevmgmt.mscを起動して、ディスプレイドライバの更新を仕掛けます。

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Vistaからもらってきたドライバの場所を選択すると、デバイスの名称がズラズラと出てきます。結構一杯出てくるのですが、落ち着いて選択。
このThinkPad X31はシステムモデル2672BBJという型番です。
これで
ATI MOBILITY RADEON 9000 (Microsoft Corporation - XDDM)
を選択するとうまいこと認識しました。

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インストール後。
ちゃんと認識したら、スリープが使えるようになっているはず。さっそく電源オプションを確認してみると

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電源オプションからスリープを選択することができるようになっていました。

試しに[Fnキー]+[F4キー]のスリープ状態移行を試してみると、無事スリープが使えるようになりました。

Vistaのコンピュータを所有しているという必要がありますが、無事認識。Vista消さずにとっておいてよかった。