treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

管理職だから管理者権限の謎

今日はちょっとしたすれ違い。WindowsのAdministrator権限についての昔話をご報告します。
それは昔々のことでした。ちなみに事実を元にしたフィクションです。

管理者権限

16ビットWindowsから32ビットWindows、そして近代は64ビットWindowsへと変遷してきています。
要するに16ビットのWindows95/98から32ビットのWindowsNT/2000をへて、近年は64ビット版のWindowsを利用しているってところですね。
昔はその中で、管理者権限でPCを利用するのはごく当たり前のように行われてきました。
16ビットWindows時代にはなかった「ユーザアカウントと権限」という概念が32ビットWindowsからは必要になって、使う人をどれかの権限にしなくちゃいけない。User権限、Administrator権限、中間のPowerUser権限という三種類のどれかにユーザの権限が配置される、という感じです。移行直後は当然ですが以前のWindowsでできていたことがUser権限によって制限されちゃってできなくなる、ということがありました。

インストールできない憤り

「おい、インストールできねーぞ。どうなってる。」

最近PCを入れ替えたユーザから声を掛けられました。
様子を見てみます。
…あぁ、新しいOSになったからですね。新しいOSはインストールが制限されちゃっていますから。

「そんなの聞いていないぞ。すぐになんでもインストールできるようにしたまえ。」

いや、なんでもインストールできちゃったら困るから、わざわざそう言う制限を設けているんですけどね…。

「だって、いままではできていたじゃないか。」

うーん、ぐうの音もでません。確かに今まではできていましたけどね。
インストールは承認制になったので、承認を得てからでないとインストールできなくなってしまいました。私が頑張ってなるはやでインストールできるようにしますから、どうにかここは収めてください。

「…。しょうがないな…。新しいPCは使えないね。」

吐き捨てるようにそう言うと、PCに向かい自分の業務を始めました。

古い時代の管理者だと、こういうやり取りを一回はやったことがあるんじゃないでしょうか。
これがちょっと進んで、User権限と管理者権限、というWindowsの呼称が一般的になってくると話がややこしくなりました。

管理者権限は管理職権限?

「おーい、○○部長のPCが管理者権限になっていないぞ。」
最近PCを入れ替えた部長のお付きの社員からそう声を掛けられました。
え?部長のPC?もちろんUser権限ですよ。

「いやいや…、○○部長だよ?当然管理者権限だろう?」

なんで"当然"といいきれるのかさっぱり分かりませんが、とりあえずおしなべてUser権限です。それを説明してみます。
それを聞いたお付きの社員は

「おい!○○部長は管理職なんだから、当然管理者権限にしておくのがスジってもんだろう。何かできない理由でもあるのか。」

いえそういうわけじゃないんですけど、全PCでそう言う仕様になっているんですよ。役職は関係ありません。
と説明しても、いったん振り上げた拳の振り降ろし先が見えなくなっているとどうにもならなくなってしまうようです。
静かに話を聞いていた部長が口を開きました。

「まあ、落ち着けよ。いいんだよ。会社で決まったことなんだから。仕事に必要なことはできるんだよね?」

仕事で使うPCですから当然"仕事で使う機能は使えるようになっています"としか答えようがありません。とりあえず当の部長は気にしていない様子。お付きの社員をなだめてくれたので事なきをえました。

紛らわしい呼称

要するに「管理者権限」って言葉は人によっては管理職が管理者と同義に取ってしまうことから誤解が発生してしまった例です。
世の中には同じ言葉だけど違う意味で使うケース、結構ありますね。注意しないとなぁ、と思いました。