treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

コマンドを叩き、ジョブを蹴る(キック)

「コマンドを叩くって…、何すか?」

ITも長くなると色々世代の差が出てくるもんです。
今日はちょっとした日本語の話をご報告します。

冒頭の言葉、
何か問題があった時に、そのトラブルシューティングとして「○○コマンド叩いて調べればいいじゃない。」って助言したのがきっかけです。

どうやら「コマンドを叩く」と表現する習慣がなかったようです。

コマンドは実行する

コマンドは言うまでもなく「実行する」ものです。
確かに正しい。最初っから「コマンド実行して調べなよ」って言っておけばよかったです。ついうっかり「コマンド叩いて~」などという表現を使ってしまったのがうっかりでした。
叩く…、シバく?どつく?
みたいな話になってしまいました。目の前ではパーを張り手のように振ったりグーを正拳突きのように突き出したりしている打合せ相手が居ます。

これはこちらの表現がまずかった、私のミスです。

ITな方々には常識かもしれませんが、意外と他部署の打合せでコマンド叩いて~の表現が通じないことも多いです。「アプリ叩いて~」ってのもありますし、ちょっと古いプログラマの方は「メモリ叩いて~」ってのも使われる表現としてはあるようです。
要するに実行するor起動するを「叩く」と表現するわけですね。

一方の「蹴る」

コマンドやアプリケーションを叩くのに関連して、バッチジョブをタスクスケジューラで実行することを「ジョブをキックする」などと言うことが多いです。
タスクスケジューラがバッチファイルを起動する、というさまを
「タスクスケジューラでバッチを蹴る」という風に表現するわけです。
動作していないプログラムを起こすことを「蹴る」と表現するのですが、
スリープ(睡眠)しているプログラムを起こす(起床)てなイメージなので、
「蹴る」ってことは「蹴り起こしている」ってことですね。ちょっとおかしみを感じます。

なんで「叩く」のか?推測

蹴るってのはちとイメージがつきませんけども、コマンドを叩く、と表現する理由はなんとなく想像つきます。
というのも「キーボード」って「押す」よりも「叩く」って表現するほうがよく目につきます。キーボードは優しくソフトタッチしようがオーバーアクションで振りかぶってEnterキーを打ち込むんだろうが、「キーを叩く」って表現することが多いです。
要するにコマンドを叩くのはキーボードでコマンドラインを入力するさまを表現して叩くと言っていたり、もしくはコマンドを入力し切って、最後にEnterキーで確定させるさまを叩くと表現するようになったんじゃないか、という勝手な推測です。
で、人間が入力してコマンドを実行させることを「叩く」と表現したことで、プログラムを起動することは広く叩くと呼ばれるようになったことに関連し、
同じようにプログラムを起動するのでも、プログラムがプログラムを起動することも叩くって表現されるようになったんじゃないか、と勝手な想像です。
で、叩くの意味が拡がっていくにつれて、叩くは人間が実行、蹴るはコンピュータ内でプログラム同士が実行、という具合に使い分けたい人が用語を使分けるようになったんじゃないかなぁ~などと、思ったり。

どうでもいい余談

まったくどうでもいい話ですが、ミーティングや商談で
「コマンドを叩いて…」
という表現を誰かが出すたびに頭の中には
ジョジョの奇妙な冒険、第三部の序盤でジョセフ・ジョースターが
「ワシのスタンドはこれじゃーーッ!」
と言いながらカメラを叩き壊すシーンがアタマに浮かんできます。
ちょうどそのコマンドを実行する人がジョセフ・ジョースターになっていて、キーボードを目の前にして、「コマンドはこれじゃ――ッ」って言いながらキーボードがカメラのように叩き壊れるほどの力でEnterキーを押している姿がイメージとして出てきます。
続くセリフは
「見たか?このコマンドの実行結果を!」
「ブッたたいていちいちキーボードをブッこわさなくちゃあならんがなッ!」
って言っています。

てな具合で頭の中に流れるイメージ。
ああ、はいはい、すいません、打合せに集中しなくちゃあならんがなッ!