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treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

(2/2)サーバのハードディスク、NL-SAS、そして結論

サーバ ハードウェア

昨日「(1/2)サーバのハードディスク、SASとSATA」の続きです。
今日はニアラインSASについてと結果どれを選定するかという結論をご報告します。

※注※
あくまで私が学んだ範囲での主観を多く含んでいます。実際にはよくご自身の環境を調査の上、適切な選定を実施なさってくださいね。

ニアラインSAS(NL-SAS)が分かりにくい

SASなのに安価な「ニアラインSAS」という規格があります。NL-SASと表記されていることもあります。これが分かりにくい。
SASだから当然早い、と考えられるうえに、価格がSATAに迫るほど安価なのです。
SASとSATAのいいとこどりのようなイメージですが、これはいったい何なのか?
簡単に言えば、SATAディスクくらいのハードディスクにSASの接続口を付けた「安価なSASハードディスク」です。
結局中身はほぼSATAディスクと思って間違いないと思います。(性能指標がSATAディスクと同じなので)よって価格がSATAに迫るほどの安価なのですが、規格としてはSASディスクとして使える、といういいとこどりのような製品です。
でも結局のところ、中身はSATAディスクと変わらないので高負荷に耐えられるわけではないことが多いです。メーカ指標で想定されるデータの読み書き頻度が数値で提示されていることがありますが、ニアラインSASはSASにも拘わらずSATAと同じ性能評価で分類されていることが多いです。
よくあるSATA&ニアラインSASの表記ですと、「一日八時間程度稼働し夜間は電源が切られている」とか、「24時間通電はしているが、四割稼働(ディスクを読み書き)して六割非稼働(ディスクのI/Oが発生しない)環境」というぐらいの使い方をするサーバであれば、ニアラインで十分だよね、とされています。

まとめると、「SATAくらい安価で大容量が必須だが、データを読みながら書き込みを同時進行してもパフォーマンスを一定に保ちたい」ならニアラインSASの検討です。

純粋なSASの性能はこれらを超えたレベルが発揮できると言えます。

24時間365日稼働のサーバはSASに

あれこれと選択肢を出しておいて、結局これか、と言われると心苦しいのですが、24時間265日稼働でかつ24時間通してデータを何かしら読み書きするサーバのハードディスクはSASディスクを選択するのがよさそうです。もっと詳しく言うと「ニアラインではないSASハードディスクでRAID構成」です。

ディスクの書き込み頻度もある程度の指標になりますが、ディスクのI/Oにランダムアクセスが多いかどうかででもある程度見極めは可能です。
例えば検索サーバMicrosoft Search Serverだったり、ApacheやIISのようなWebサーバなどは書き込み頻度が低いにもかかわらず、ランダムアクセスが多い傾向にあります。(私の技量が足りなくてあまりうまく表現ができないのですが。)
これらもSASを使っておいたほうがよい傾向にあるサーバです。(ただしWebのPV数が多い、とかクロール対象が多い、という前提です。)
高価で低容量ですが、データの読みも書きもシビアに速度を要求されるサーバには「純粋なSAS一択」です。

SATAやニアラインSASでもいい、と言える環境

ただし、社内のサーバにもいろいろなサーバがあると思います。
例えばバックアップサーバ(夜間バックアップのみ稼働している)のバックアップ保管パーティションを構成するRAIDディスクであればSATAのRAID5/6でも十分なストレージになりますし、監視サーバやログ収集サーバのようなサーバでもSATAディスクで十分に使えると思います。(くれぐれも稼働率には注意です。)
日中のみ起動するような部門サーバなどであればSATAやニアラインSASでも十分にこなせます。
 例1:朝きて起動し、夜退社時にシャットダウンする程度のサーバ
 例2:プリンタサーバのように一日の四割程度しか稼働しないサーバ
またバックアップ用のエクスパンションに大容量のハードディスクが欲しい場合にニアラインSASなどが向いているかもしれません。バックアップなら夜間のバックアップ取得後の日中(業務時間内)は特に何もデータが書き込まれたり読み込まれたりすることもないのでこの四割稼働六割休止に該当するように思えます。
以前、別の記事でご紹介しましたが、音声や動画のようなデータは編集頻度が低いデータであり、1x(1倍速)で再生ができればそれで事足りるデータです。これらを社内LANで共有する場合にもSATAやニアラインSASで専用ボリュームを用意するとコストパフォーマンスがよいと考えることもできます。

SASを超える究極を求めるなら

こうなるとサーバ用SSD、気になりますよね?
別の機会にサーバ向けSSDについてもご報告するようにします。