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treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

(2/5)自己評価って難しいよね、という話

smallNovel

突如当日の説明の輪の中にやってきた体育教師のA先生。
2班の輪に向かって声を発していた。

「この班、俺は認めんぞ。」

現れた体育教師

いきなり「認めんぞ。」と来たものか。
・・・言ってる意味を理解するのに時間を要した。どうやら班構成がA先生のお気に召さなかったらしい。
と、いってもそれほどその体育教師と普段会話をするわけじゃない私はA先生が私のことを言っているとは思っていなかった。その予想は裏切られる。

「君だよ。君がこの2班にいるのはおかしいじゃないか。」

?意味が分からなかったので声がすぐに出なかったのだが、どうやら普段の体育の授業の成績がそれほどよくない私に対して、この体育教師は異議を申し立てに来たらしい。
その視線は私に固定されたまま、体育教師であるA先生は言葉を続けていた。

「君は2班にはついて行けないだろう。だいたい2班はどういうレベルなのかわかっているのかね?」

その体育教師の発言は完全に”君が入っていいレベルじゃないんだよ。”と言っているのを理解することがその時にできなかった。悪びれることなく答える。
「2班はパラレルターン、ってのができればいいんですよね?」
生徒がこう答えたのに食い気味に体育教師は、

「わかってるじゃないか、ま、そこに書いているから、当然だが。」

しおりを指差してその班の技術を解説した箇所を示す。

「で、君はそれができるのかね?」

至極当たり前のような質問をしてくるA先生。
「あー、えーっと、できるんでここにいるんだと思ってましたけど・・・。」
そもそもできるorできないのアンケートを書いただけで○班にという指定などできない。
そんなことは意に介さず、A先生はちょっと目を見開いて、真正面から私を見据える。

「2班は大変だよ、多分君のレベルではついて行けないよ、きっと。いまならまだ間に合う。もう少し下のレベルの班に移動したほうがいい、な?そうだろ?」

こう言われて、最初は何をいいたいんだか、さっぱり分からなかったのだが、最後のほうで
”下のレベルの班に移動する”
と明確に言われてなんとなくわかってきた。どうやら普段の体育の成績が良くない私がスキー合宿だけ上のレベルの班に所属しているのが”体育教師として納得行かない”ということなんだろう。しかしここまで理解するのに時間が掛かってしまい、押し黙る私とは相対的に、A先生はさらに言葉を重ねていった。

「1班のメンバーを見たか?県内外のスキー大会に出場していいところまで行くような顔ぶれだぞ?それに次ぐのが2班、わかる?」

一息ついた後、A先生の口から出てきたのはにわかには信じがたい否定的な言葉だった。

「君がそんなレベルなわけ、ないじゃないか。」

そもそも最初の「俺は認めんぞ。」という言葉にその意思は凝縮されていた。このことに初めっからに気づいておくべきだった。ここで私は正直にアンケートを記入したことをちょっと後悔していた。