treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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Evernoteが迷走中?プライバシーポリシー変更を撤回

Evernoteが迷走しています。今日はちょっとこのニュースについての所感などをご報告します。
最初にニュースを見たときにはちょっと心配していたのですが結果として心配は杞憂に終わりました。

最初の報

最初はプライバシーポリシーの変更から始まりました。
「Evernoteの限定された一部社員がユーザのコンテンツを閲覧可能にできることを許可する」
というプライバシーポリシーの変更がEvernoteのブログにアップされました。
これが二日前のことです。
これを見たときに「あ、来るべくして来てしまったかな。」と思ったものです。
以前にEvernoteのサービス改定で「無料版ユーザはノートの同期を制限なく実行できる」状態から
「同期できるデバイスを2台に限定する」というサービス改定が実施され、
それと時を同じくして有料プランの年額料金が値上げされる、という改定が実施されていました。

blog.treedown.net

その前には2015年にプレミアムプランのアップロード容量の上限値を無制限にし、オンラインストレージのようにデータの大量保管のためにEvernoteを利用するユーザが増加したことによって、1か月ほどで無制限を撤廃して上限10GB制限にする、というどこかのオンラインストレージで見たような出来事もありましたね。
なんとなくサービスのパワーアップ後にトーンダウンしてしまうような感じがしたものです。
今年の6月に無料ユーザの利用をちょっと絞っていこうというような気配があったところで、今回のプライバシーポリシーの変更です。
なんか、他意があるんじゃないかと勘繰ってしまうような、それでいて徐々にサービスが変な方向性を向いていってしまうんじゃないかと心配になりました。

しかし、撤回

しかしこのプライバシーポリシーの変更は撤回されることになります。発表から一日・二日程度で白紙撤回です。
変更予定だった機械学習が正しく動作していることを確認するためのEvernote社員の目視確認、という条件をプライバシーポリシーに新設しようとしましたが、これをやめて依然と同様にEvernote社の社員はEvernoteユーザのノートにアクセスすることはできません、ということで落ち着いたようです。
どうやらEvernote社には多数のユーザから心配の声が寄せられてプライバシーポリシー変更を断念し、この発表を撤回するに至ったようです。
なんでも来月改定予定だったプライバシーポリシーはいったん白紙撤回、数か月以内でプライバシーポリシーを改め、ユーザデータがデフォルト設定で保護されるようなプライバシーがより強化されたポリシーへの改定を予定している、とのことです。

個人的にはあまり個人の重要データに類するデータはEvernoteには置いていなかったので、今回の騒動に巻き込まれることなく幸いな位置にいたのですが、もしパスワードを書いていたり機微な情報をメモとしてEvernoteに置いていたらちょっとした心配事になっていたことでしょう。

やはり、クラウドはこういうことがあるので、自宅のNASにデータを保管するのと違って安定的に安心して長期に渡り使うというのは難しいのかもしれません。オンラインストレージと同じですね。