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treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

(1/2)Hyper-V Serverの初期設定を簡単に把握するメモ

Microsoft社の無償サーバOSであるHyper-V ServerというOSはご存知でしょうか?
Hyper-Vに機能を特化させ仮想化サーバのみ動作させる前提で利用可能な無償のOSです。使うためにお金の支払いが一切ないことがポイントです。
今日はこのHyper-V Serverの初期セットアップについてご報告します。

簡単でぺらっと読める程度の解説に留めています。実はほぼ自分用の作業メモなのがその理由です。いろいろ設定が必要なHyper-V Serverですが簡単にHyper-V Serverが使えるようになるまでの記録です。

Hyper-V Serverをインストール

まずはOSのインストールです。これは簡単かと。他のOSと同じようにダウンロードしてきたISOファイルをDVDに焼いて、インストールしたいコンピュータでOSインストールを実行するだけです。

インストール後に表示される画面が実に味気ないのですが、Server Coreになれている人にとっては何でもないかもしれません。

図:Hyper-V Server起動画面

f:id:treedown:20161124095018p:plain

ここからこの画面でコマンド操作です。

初期設定

初期設定は対話形式で青い画面側で選択して必要な設定値を入力していきます。これは簡単ですのでお好みの設定を実施します。

ドライバインストール

次にはドライバをインストールすることになります。特に最低限NICのドライバは必要です。デバイスマネージャでネットワークカードと表記されるドライバです。
このドライバを下記のコマンドで個別にインストールします。

pnputil -i -a %FileNAME%.inf

※「%FileNAME%.inf」はドライバファイルに含まれるインストールの.infファイルを指定します。例えばoem.infやoemsetup.infだったり、型番を模したNETAX8877.infのようなファイル名だったりします。
このコマンドで指定した.infファイルと同一フォルダ内にある.sysファイルや.dllファイルがドライバとしてインストールされることになります。

ドライバが上手くインストールできないとき

Hyper-V Serverでドライバがうまくインストールできなかった場合、早速行き詰ることになります。
行き詰った時に遠回りですがドライバインストールを完了させるためには、同じバージョンのWindows Server評価版(フル機能)を別のストレージにインストールしてデバイスマネージャを使ってドライバをインストールし、完成した状況のドライバファイル群を「Double Driver」のようなフリーソフトを使ってバックアップし、Hyper-V ServerのOS上でリストアする、というのも一つの手です。
例えばHyper-V Server 2012 R2をインストールするのであれば、Windows Server 2012 R2の評価版をMicrosoftサイトからDLしてインストールする、という具合にOSバージョンを合わせておきドライバをGUIのあるWindows Serverで一通り済ませてその状態をHyper-V Serverに復元する、という感じです。

例として「C:\Double Driver Backup\64635BJ\Display\Mobile Intel(R) 965 Express Chipset Family」にバックアップしたチップセットドライバをインストールするときはこのような感じで実行していきます。
----------------------------------------------
> cd C:\Double Driver Backup\64635BJ\Display\Mobile Intel(R) 965 Express Chipset Family

>pnputil -i -a oem8.inf
----------------------------------------------

後はWindows Updateで提供されているドライバの場合には(NICが使える前提ですが)Windows Updateを一回実行すればいつの間にかドライバが認識している、ということもあります。

Windows Updateとユーザ追加

ドライバが一通り(もしくは最低限NICだけでも)インストールできたらば、Windows Updateを実行します。青い画面からWindows Updateの実行ができます。これは結構長い時間かかるかもしれません。

Windows Updateと並行して、ユーザIDの追加も実行します。これは青い画面のメニューから選択してユーザIDの追加ができます。コマンドでも
「net user %USERNAME% %PADSSWORD% /add」でユーザが追加できます。簡単です。管理者権限にするときには「net localgroup administrators %USERNAME% /add」としてAdministratorsグループに追加しておけばOKです。

hvremote.wsfを実行する

昔はアレコレと設定をコマンドでいちいち実行しなければならなかったのですが、いまはHyper-V Server設定専用のスクリプトファイルが提供されています。
これでかなり楽にHyper-V Serverの初期設定を完了させることができるので、Hyper-V Serverを使う人は初期設定時に必携のスクリプトとなっております。
http://code.msdn.microsoft.com/HVRemote/Release/ProjectReleases.aspx?ReleaseId=3084

これをホストOSであるHyper-V Server側で実行します。

cscript %絶対Path%\hvremote.wsf /add:Administrator

※例えばhvremote.wsfの保存場所が「c:\temp」なら
「cscript c:\temp\hvremote.wsf /add:Administrator」
と入力してコマンドを実行します。
これで必要な設定が一瞬で完了します。便利になったもんです。

ファイアウォール設定

ファイアウォール設定もGUIが用意されていないのでコマンドの縛りがあるってことで、以下のコマンドを実行します。
----------------------------------------------
netsh advfirewall firewall set rule group="リモート管理" new enable=yes
netsh advfirewall firewall set rule group="Windows Management Instrumentation (WMI)" new enable=yes
netsh advfirewall firewall set rule group="Hyper-V" new enable=yes
netsh advfirewall firewall set rule group="Hyper-V 管理クライアント" new enable=yes
netsh advfirewall firewall set rule group="ファイルとプリンターの共有" new enable=yes
netsh advfirewall firewall set rule group="Windows リモート管理" new enable=yes
netsh advfirewall firewall set rule group="リモート イベントのログ管理" new enable=yes
netsh advfirewall firewall set rule group="リモート ボリューム管理" new enable=yes
netsh advfirewall firewall add rule name="NTP(UDP123)" dir=in protocol=UDP localport=123 action=allow
----------------------------------------------
長々とファイアウォール設定コマンドを実行する必要がありますが上記をバッチファイルにして一括で実行してしまえば、Hyper-V Serverがネットワーク経由で他のコンピュータから参照されるために必要なファイアウォール設定は完了です。

長くなったので実際の操作する側のPC設定は明日に続きます。