今日はPCトラブル対処についてご報告します。
パソコンが突然落ちる、使っているうちに画面真っ暗になってしまって操作不能になる、そういう時の確認ポイントです。
発端は使っているパソコンで以下にある症状がちょくちょく発生するのでどうにかなるまいか?というところから始まりました。
症状:
- Windowsが突然停止するのか画面が真っ暗になってしまい操作できなくなる。このときPCの電源LEDは点灯している状態なので電源は入っている。
- 症状発生したら、都度、電源ボタンを長押し⇒強制電源OFF後に起動する。そうするとセーフモードでWindowsが起動してくる
- セーフモードで起動したら、いったんシャットダウンする。電源が切れたら再度電源ボタンを押下し通常のOS起動を実行。
- 再度コールドスタートしたところ、Windowsは正常起動しPCを使うことができたが、使っているうちに時間を置いてまた突然停止してしまった。
- 当該PCは以前にも同様の症状が発生している。
なるほど、とりあえずは故障ですね。それは分かりました。
調査開始
同型のPCで度々マザーボードのコンデンサ不調によるPC故障が多発していたので、報告を聞いた時にはまた同じ症状か…と思ったのですが、実機をよく見るとマザーボードもコンデンサたちも全然キレイ。
どうやら、いつもとは違うようです。
PCを起動してみたら、確かに…OS起動時に停止してしまいました。
- 電源を投入
- BIOS起動(※メーカ名表示の画面)
- Windowsの起動開始
- 起動している途中でストップ
図:ストップした画面
この画面で時間を置いても進まなくなっていました。
通常であればこの画面の後で、以下のようにアニメーションがされ画面が進むはず。
図:正常な時の画面
この正常時の画面に進まない、ということは起動中に何か発生したと考えられます。
目視で確認したこの症状ではOSブートプロセス上の停止なので、BIOS起動はしている、といえます。
ハードディスクからOSの起動に必要となるファイルを読み出すところで停止していますね。そうなると怪しいのはハードディスク…ってことになるのかな、再インストールですかねぇ。
ハードディスクを取り外し、別のPCにUSB接続してディスクチェックを試みました。不良セクタなし、正常認識してデータの読み出しもできます。
データのバックアップは取れそうですね…じゃなくて、ハードディスクが無事なら、OSが正常起動しないのはいったいなんでしょうか?
答えは「メモリ故障」
OSの起動ならもう一つ確認しておくことがあります。メモリ異常です。
要するにハードディスクからOS起動に必要なファイルを読み出すのですが、その読みだしたOS起動に必要なデータを格納する先がメモリだから、という理由です。
つまりメモリ異常でOSの起動に必要なデータがメモリの異常個所(問題発生しているアドレス)にロードされたため、正常にデータを読み出せない、よってOSがブートに失敗している、ということが考えられます。
そうなると、必要なのはメモリの交換、ってことですか?
一応Memtest86+で確認してみました。
図:メモリエラー画面
※画面はイメージです、写真を取り忘れたので。
こんな感じでメモリエラーが出てきました。
二枚差しのメモリの一枚づつをさらに調査すると、二枚のうちの一枚で問題がでます。もう一枚はMemtest86+を三周しても三回パスしたので、1/2枚故障と結論付けました。
早速在庫から予備のメモリを出して交換、OSを再起動を試みます。
無事OSが起動しました。
こうして無事PCは復旧しました。
いやあ、よかったなぁ。