treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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NASについて考えたこと

今日はちょっと手抜きです。

自宅に必要なRAIDと自宅では不要なRAID - treedown’s Report

ここからのほぼ転載です。NASについて考えたことをご報告します。

大容量のRAID5

大容量のRAID5はハードディスク3台以上を組み合わせてRAIDで一番コストパフォーマンスが高い構成になります。対障害性についてもそれなりにありますのでRAID5を利用する人は多いようです。
ですがRAID5、最近のスタンダードになりつつある、3TB・4TBのHDDを使うとなると6TBや8TBのストレージとして利用可能なのですが、いざ1台が故障しリビルドをしようとすると、(RAID性能にもよりけりですが)結構な時間を復旧に費やしてしまいます。1週間とかリビルドに掛かってしまうこともあるそうで、RAID5というのも考え物ですね、というのは個人的におもうところです。
価格面でも、最近のNASは格安のモノはあまりなくなっていて概ね10万円程度のNASが多いようです。
そんな中、HDD1台モデルならそれなりの価格(1台1万円○千円~)で買えるみたいです。

これを同一筐体で二台購入して同期しておくといいんじゃないか、というのが以前の記事で書いたことです。
ちなみにRAID1対応モデルだと倍額くらいになるようです。

RAID1で保護する、と言う考え方もありますが、RAID1ではハードディスクが冗長化されているだけで電源ユニットやHDD以外の部品が冗長化されているわけではない、という点がポイントです。

もう一つのポイント

ウエスタンデジタルの回し者ではありませんが、WD Red内蔵、と書いてある製品だとNAS用HDDを使っているという点が評価できます。
いえ、もう一つのポイント、としたのはWD Redを使っているかどうかではなく、NAS間でデータ同期機能があるかどうか、という点です。
例えば、下記のような機能です。
■LinkStationのデータをバックアップ
http://buffalo.jp/pqa/linkstation/ls-wxlr1/faq1078/

■レプリケーション機能とは?
http://www.iodata.jp/support/qanda/answer/hdl-xr_replication.html

これができないと、NAS二台を買う効果が多少魅力が減るような印象です。
とはいえPCからNAS1からNAS2に複製するようにフリーソフトなどで代替する手もありますし、フルLinuxOSが搭載されているようなNASならrsyncで同期するというのも手としてはあります。
とかく、何かしらの方法で複製するとします。
■通常時
<NAS1> ⇔自動同期⇔ <NAS2>
↑↓
<PC>
■NAS1が故障時(NAS1切り離し)
<NAS2> ⇔×同期×⇔ <NAS1>
↑↓
<PC>
これで業務継続、NAS1を故障から復旧させ、再度同期設定

NASのいずれかが故障してもマスタデータはどちらかのNASとPCに残っているので生き残ったデータで復旧を図ることが可能です。
資金に余裕があればNASをRAID1対応のNAS筐体にして、これを二台で運用というのもありですね。HDD故障時はHDDだけ交換、NAS筐体(電源など)が故障してももう一台NASがある、これならより安全に使えそうです。

NAS筐体間の同期機能(自動同期・複製の機能)があるNASであれば、HDDなしのNASキットを二台購入でお好みのHDDを別途購入し装填、NASとして設定する、というのもありですね。