今日はモニタの調子が悪いと相談を受けましたので、その時に考えた頭の中の内容をご報告します。
要するにモニタの映りが悪くなったときにどう考えるか、というトラブルシューティングな話です。
故障は突然に
「いまデスクトップで使ってるのが19.5インチのモニタ、これ調子悪いんで、代わりのモニタを買おうかと。」
おお、買うんですか、iiyamaがいいですよ。
「モニタの値段とスペックで何が違うのか、さっぱり分からんのです。」
イロイロありますからねー。端子とか付属機能とか解像度とか、その辺で変わってきますね。
で、その調子悪いモニタの症状はなんですね?
「使用しているとモニタの画面がチラつくんです。横に線がはいることもしばしばで…。」
ああ、そうですか。運搬中に故障したとかすかね。
「もしかして、モニタ本体じゃなくて、ケーブルに問題あり?」
うーん、そうかもしれませんね。
ケーブルによりますが、症状から言ってケーブルを交換するとOKになる可能性はあります。
もしくはモニタかPC本体の差込口の接触不良も考えられます。
「そういやPC本体の電源を入れてるのに、モニターの方で、信号が確認できないってよく表示されます。
ケーブルを触ったりすると、画面がついたりします。」
それ、ほぼほぼ断線の症状ですね。
「どうしたらいいと思います?」
HDMIかDVIかVGAか、というところで変わってきます。
「パソコンにはHDMIとアナログVGAの出力があって、モニタもHDMIとアナログVGAがありますね。」
最近のPC&モニタだとHDMIとDVIとVGAの全部かどれか二つの接続に対応していることもあるので、別のポートを使って別のケーブルで画面出力を試してみると、ケーブルかポートかもしくはモニタ本体の問題か、という点が切り分けできますよ。
「ケーブルが無いからHDMI接続は出来ていないんですけど、買って確かめてみますか。」
こうしてトラブルシューティングがスタートしました。
問題の切り分け
以前の記事
HDMIやDVIとVGA、アナログとデジタルで知らなかったこと - treedown’s Report
で端子別にアナログ・デジタルのモニタ用端子の話題を挙げましたが、ちょい似たような話になります。
まずケーブルがいま怪しい、簡単に交換して動作確認できるのもケーブル、ということで、まずはケーブル不良を疑って、大丈夫なケーブルと交換してから動作に改善がみられるかどうかを考えてからでもモニタの買い替えは遅くないんじゃないか、って話をしました。
こうなるとまずはケーブル確認ですね。適当にアナログVGAで使えるケーブルを貸し出して、交換してみると動作がどうなるかを確認してみるようにします。
その後でも改善しなければ、端子の接触不良をモニタ側とパソコン本体側で疑ってみて、今使っていないHDMI端子を使ってHDMIケーブルで接続してみて症状に変化があるかどうか確認してみるようにします。
後はDVI端子があればDVIケーブルでも繋げてみるっていう手はあります。
後は本体側の出力だけが悪い、と言う可能性もあるんで、別のPCでアナログVGAやHDMI出力をくだんのモニターに試してみるとモニタ自体が故障しているかどうかは切り分けれそうですね。これで症状が改善するなら安いPCIビデオカードを差して画面出力にする、と言う手も無きにしも非ず。
実際に確認すると
で、実際に確認してみると、アナログVGAケーブルを交換したらあら不思議、症状は嘘のように収まりましたとさ。
最終的に、ケーブル不良ということで結論付けました。ケーブルを変えれば症状が出ないので今使っているケーブルが悪い、ということになります。他の切り分け方法は考えただけで実際に実施することもなく結論が出てしまいました。
モニタ、買い直ししなくてよかったですね。