treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

※https化しました。その影響でしばらくリンク切れなどがあるかもしれませんが徐々に修正していきます。 リンク切れなどのお気づきの点がございましたらコメントなどでご指摘いただけますと助かります。

Flashアップデートでハマった話

今日はAdobe Flashのアップデートでちょっとハマってしまいましたので、その内容をご報告します。
Adobe Flash ActiveXの話です。

発端となったのはエラー

Windows IntuneでWindows Updateをしていたある日、Windows Updateが完了しないPCがあることに気づきました。
他のPCではUpdate完了しているPCもあるので、これは?と思い調べ始めました。
こんな時は、イベントビューアです。早速見てみると、以下のようなエラーが記録されているのを発見しました。
図:イベントビューアのエラー

f:id:treedown:20160910220544p:plain

ソース:MsiInstallerに以下のような本文が記録されています。
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Product: Adobe Flash Player 22 ActiveX -- Error 1722.There is a problem with this Windows Installer package. A program run as part of the setup did not finish as expected. Contact your support personnel or package vendor. Action NewCustomAction1, location: C:\Windows\TEMP\InstallAX_22_0_0_209.exe, command: -install -msi -prev 0
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これ、なんなんでしょ。

ちょっと動作確認

Flashがインストールできないのはなんでだろうな…、と思って試してみたのが、インストールソースとなるmsiパッケージの実行です。
とりあえず、実行してみました。
図:実行したらエラー

f:id:treedown:20160910220634p:plain

エラーが出てしまいました。
「インストールしようとしているAdobe Flash Playerのバージョンは最新ではありません。Playerダウンロードセンターにアクセスして最新の最も安全なバージョンを入手してください。」
と表示が出ています。?どうやらこのバージョンは最新じゃないよ、ってことらしいのです。いつの間に最新以外のFlashを適用できなくしちゃったんでしょうか。Adobeったら…。

早速ダウンロードサイトを調べる

調べたところダウンロードサイトのFlashバージョンがActiveXだけ変わっているというオチでした。
ダウンロードした時は「Flash Player 22.0.0.209」だったのが、いつの間にやら表記が「Flash Player 22.0.0.209 (Mac & Win NPAPI & PPAPI); 22.0.0.210 (Win ActiveX) 」と変わっています。
図:ダウンロードサイト

f:id:treedown:20160910220703p:plain

Windows Intuneは一個インストールに失敗するパッケージがあると、適用しようとしたアップデートが丸ごと失敗してしまう、という特徴があるので、このFlashのエラー1個で丸ごと失敗ってことらしいです。

早速Windows Intune管理画面でActiveXの分だけ22.0.0.210 (Win ActiveX) のmsiパッケージに入れ替えることにしました。
入替えた後、再びエラーのPCで動作を確認したら、

無事終了

Adobe Flash PlayerのActiveXだけは最新パッケージじゃないとエラーでインストールできない、という仕様のようです。

これ、わざと古いバージョンでテストしたいことがあったとしたら、どうやるのかなぁ…。と不思議に思ってしまいましたが、あまり深く考えないようにします。