treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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(1/2)NASの必要性、なんで家庭ではNASなの?

ファイルサーバの話題の延長にNASについてご報告します。
昨日の記事:ファイルサーバの容量不足でズッコけた話 - treedown’s Report

NAS、流行って…いやもうある程度いきわたって暮らしの一部と化していますよね?と勝手に思っているのですが、この記事をお読みの方はどうでしょうか?
オンラインストレージがこれだけ世に溢れている昨今、いわばサービス乱立状態の現在の状況において、なんでNASなのか、ってところがいま一つ疑問に思えるかもしれません。

NASを設置したほうがいい理由はいくつかあります。

オンラインストレージのようにサービス終了や改悪がない

これがいちばんの理由だと思うんですよね。
家庭のPCユーザは外付けHDDでは複数台で利用するときに面倒だな、と感じたときにNASかオンラインストレージかを考え始めて検討をされると思うんです。
設備投資や設置したあとの電気代、故障時の対処や部品交換代金が不要なオンラインストレージは魅力的に思えます。実際に私も使っていますからその便利さは理解しているつもりです。
ですが、提供企業の都合によってサービスが変質してしまう、という点は個人がいくら努力してもどうにもならないんですよね。サービスが終了してしまうともうどうにもなりません。データを引き上げるしかなくて、そのデータをどこにしまおうか、と慌てて外付けHDDなんぞを購入してしまうんじゃないでしょうか。
直近ではOneDriveやYahoo!ボックスのサービス改定によって使いづらく(OneDriveは申請すればなんとかなりましたが)なってしまう事態に発展しました。大手が提供する有料オンラインストレージでもゴダゴダが起きるようなサービスなんですよね、それがオンラインストレージだといえます。

提供企業の財務状況によってサービスとして使えなくなるようなストレージと、家庭内NASが故障して使えなくなるのは、確率としてはどっちがリスク低といえるんでしょうかね?というところからじゃあNASでいいか、という結論に至ったのが私です。

勉強して投資すれば拡張する余地がある

オンラインストレージは結局のところ、

  • 契約した分だけしか容量は使えませんし、
  • 容量を増やそうにも用意された容量プランからしか選べませんし、
  • 容量を増やせば月額料金がそれだけ増える(当然ですが)

というストレージなんですよね。
一方のNASは、購入したHDD分だけしか容量は使えませんし、容量を増やそうにもHDDを買わないと増やせませんし、容量増やせばHDD代がそれだけ掛かることになります。なんだ一緒じゃないか、と結論付けるのは早計です。
搭載可能かどうかはさておきHDDは選択肢がたくさんありますし、NASのシャーシ(本体)次第ですがRAID構成ができればHDDを連結して容量を増やせます。一旦HDDを購入しておけばあとは電気代だけで自分の使いたい容量だけ使い切れますし、使い切ってしまったらHDDをより容量の大きい製品に入れ替えればまた容量が増やせます。(最初から最大容量積んでおく、というのもアリですね。)
NAS、というより家庭用ファイルサーバという観点で多少の知識習得は必要になりますが、簡単な知識の習得で使い勝手の良い家庭用ファイルサーバ=ストレージが手に入るとなればサービス終了や改悪に怯えながら使い続けなくても自分のペースで自分の使いやすいようにパワーアップさせていける点がオンラインストレージと違った一面になります。


長くなってしまいましたので翌日に続きます。