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treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

(3/3)チームリーダーの不可解な指示の結果

突然のチームリーダーからの指示により事は起こる。
こうして運用チームが取った行動に対して当然のようにユーザ側からは反発が来るのだが…。
その場に呼び出された、私。行きたくないなぁ…。

(2/3)チームリーダーの不可解な指示の理由 - treedown’s Report」から続く

その部署では…

その部署ではチームのメンバーは離席していた。日々の業務である作業自体は別の部屋で行っているようだった。
その部屋の中にはBチームのリーダーと我が運用チームのチームリーダーが二人で話を進めて(?)いた。
決して言い争いをしているわけではない。二人ともチームリーダーを任せられるいい大人なのだから。私はそう信じている。

「ですから、業務時間中にエロサイトを見ているんですよ。だから没収した、簡単な話でしょう?」

「いや、だからといって、なんの通告もなくPCを没収するなんて横暴じゃないですか。そもそも本人は…」

ここまで言ってBチームリーダーは、"勝った"という表情を一瞬見せた気がした。

「クリックしたら偶然開いてしまった、と言っているんですよ。これは事故です!横暴ですよ。」

そのBチームリーダーの発言を聞いて、運用チームリーダーは、"勝った"と言う表情を一瞬見せた気がした。

「このログは、没収したPCのログ。ログによればワンクリックでジャンプしただけじゃなく一時間も二時間もいかがわしいサイトにアクセスし続けているログが延々記録されている。これをどう見る?」

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運用チームリーダーは、ログを印刷した紙束をBチームリーダーの目の前に差し出すと、証拠として差し出したログの束を見せて、こういった。

「ログにすべて残っているんだよ。」

その場になぜか呼ばれた私は、しばらく二人の会話を傍観するしかなかった。そもそもナンデ呼ばれたんでしょう?

呼ばれた理由

「おい。」
運用リーダーが私の方を向いて、声を掛ける。変なことを言ってしまうと火に油を注ぐことになりかねない。発言には十分に注意が必要だ。

「業務時間中にエロサイト、閲覧しちゃだめだよな?」

そ…、その質問、私にする?
心の中ではズッコケそうになりながら私は端的に答える。

「よくない、と思います。」

これ以外、言いようがないじゃないか…。
いや、本来の私の考え方はケチョンケチョンに言ったっていい、とは思う。なぜなら会社ではエロサイト見ちゃダメだよね?なんてもう先輩社員や上司から注意されるようなレベルの話じゃなく"使う人が自制してくれ。”と個人的には思う。でもあまりケチョンケチョンに言ってしまうとBチームリーダーに"アイツがケチョンケチョンに言ったせいで…。"のように変に逆恨みされるのも困る。人間はいつでも弱い方を付け狙うものなのだ。平社員の辛いところだ。

私の上司である運用チームリーダーは続ける。

「お前は、どうしたらいいと思う?」

うわぁ、そんな質問、私にしないで欲しい…。
もはや師匠と弟子の禅問答で修行しているかのような錯覚すら覚えるこのやり取り。
返しません、となるとBチームリーダーに角が立つ、さりとて返すとなると没収した運用チームリーダーに角が立つ、さてどうしたものか。

一番当たり障りない答えを必死で探している自分がいた。

「いかがわしいサイトは閲覧しない、というルールを再度チーム内で徹底していただくようにお取り計らいいただきまして、PCを返却、というのはどうでしょうか?」

もう必死デス。プレッシャーで胃液が逆流しそう。

「オマエ、甘いな。」

運用チームリーダーはニヤリと口元を曲げ、私にこう言い放つと、再びBチームリーダーの方を向いてこういった。

「ウチのメンバーが、返却してもいい、っていうから、もうエロサイトは見ません。ってことだったら返却してもいい。次やったら社内で問題にしますけど、どうします。」

ログの紙束を差し出され、ぐうの音も出なくなっていたBチームリーダーは、指導します、PCの返却をお願いします、と端的に答えるしかなくなっていた。

こうして

前日に撤収されたPCは翌日の夕方には再び元の姿と同じく設置されることになった。撤収作業を実行した私とチームメンバーの二名は早速PCを再度設置すべくその日のうちに運搬することとなった。
実質はデスクトップパソコン三台+17インチCRTモニタを下の階から上の階に移動して、再び翌日に上の階から下の階に移動する、という筋トレをしたんだな、と思うしかない。

PCを元に戻したあと、誰にも聞こえていないが私だけには運用チームリーダーの独り言が耳に届いていた。


「あいつ、前から気に食わなかったんだよな。」


…まさか私怨じゃないよね。

しかし私には怖くてそれを確かめることはできなかった。