読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

(5/5)がんばっていればいいことあるさ

こうして、チームリーダーから特別扱いはやめる宣言を密かにされてしまったカバ雄君。
この障害をきっかけとした後日談が始まります。

昨日の記事:(4/5)がんばっていればいいことあるさ - treedown’s Report
から続きます。

実は…の後日談…

ネットワーク関連のコンフィグを担当していた先輩社員がプロジェクトを抜けて別のプロジェクトに転向になる際、こういわれてちょっと困ってしまいました。

先輩「こないだの障害大変だった?みたいだね。話に聞いたよ。」
私「ああー、あれですか、ログは正常だってカバ雄君が言ってるものですから、原因がさっぱり分からないんですよね。」
先輩「ログが正常、ねぇ…。」
私「ログ見ても何も出てこなかったし、他に正常・異常を切り分けるところが思い当たらなかったんですよね。」
先輩「あのさ、」
先輩社員はこういって話を一旦止めると、一瞬視線をそらし大きく深呼吸します。何か意を決したようでした。
私「どうしました?」
先輩「オレ、よくL3スイッチのログとかルータのログとか見てるじゃない。」
私「ええ、はいはい。」
先輩「ルータならshow logでログを表示する、Windowsならイベントビューア開いてログを見る、そうだよね?」
私「ん?まあ、そうですよね。」
先輩「なんとなくの直感なんだけど、カバ雄君はログ、読めないと思う。」
私「どうしたんです?急に。」
先輩「たぶんだけど、カバ雄君はさ、ログを開いても、ログに何が書かれているかは分かってなかったんだと思う、ってこと。だってログファイルを開く方法知らなかったんだろ?ログファイルの場所も知らなかったんだろ?そんな人がログファイルの記述を見て正しいかどうか判断できると思う?もうちょっと冷静に考えるべきだったね。」
私「うっ…、言われてみれば…。」
障害で焦っていた点は否定できません、正常な判断が出来ていなかったのは私の方だったと言えるかもしれません。ちょっと反省しました。
先輩社員は落胆しているように見える私にこう続けました。
先輩「だからね、また起きると思うんだよね。あの障害。その時、自分でちゃんとログを見た方がいいと思うな。いざって時に自分で確認できるように、シェルやらアクセスの権限やらをもらっておいたほうがいいよ。」

うーん、そうか、そうなのか。でも担当外だけど…。サーバとしては一蓮托生なのかもしれません。
悩みつつ、その会話は終了しました。

そしてさらにその数か月後に…

チームリーダーに呼ばれた私はある依頼をリーダーから受けていました。
「悪いんだけどWindowsとUNIX、両方やってくれない?」
最初は耳を疑ったものです。いままでOSで担当を分けていたわけですが、その分かれていた担当業務を二人分やってくれ、とこういうわけです。
一体どうしたんでしょうか?チームリーダーに聞くことにしました。
「あの…、突然のことで、おっしゃっている意味がよく分からないのですが…?」
チームリーダーは何かに気づいた様子を見せ、表情を曇らせながら、作り笑いで説明を始めました。
「いま、サーバはキミとカバ雄君の二人じゃない?」
そうですね。確かに二人です。

「組織変更に伴う一時的な人手不足も徐々に解消されてきたことで…だ。
会社の上の方からね、どっちかを出向させてくれというんだよ。これは決定事項だ、と。」

…。どっちにしてもやな予感がします。
そんな予感にお構いなしにチームリーダーが続けます。

「カバ雄君で両方やるのは無理だ。わかるだろう?
だからカバ雄君に出向してもらおうと思って。」

いいんだろうか…、とちょっと思ったんですが、内部事情をあまり知らない他部署からすると、私とカバ雄君は同じように見えるらしく、チームリーダーとしては
「オレにとっちゃあ、非常に簡単な二択なんだよ、部下のどっちかは残していい、って言ってるんだから。」
と言いながら、私にとっては非情な一択を迫ることになっていました。

でもなぁ、会社としては私とカバ雄君は同じ評価なんですよね、どっちでもいいってことなんですよね。そんながっかりを漏らした私に、チームリーダーは熱気を出しながらこう諭します。
「いや、だからな。どっちがいいのか知らないヤツは放っといていいんだよ。
カバ雄君にサーバを全部任せるなんてオレは無理だから。な?いいだろ?やってくれよ。」

チームリーダーにこれだけ押されに押されると、多少迷っていたところも吹っ切れてきました。
「では、一時的でよければUNIX側もやっておきましょう。ただ、作業量としては私ひとりの能力でやり切れる量ではないので、早めに人を入れてもらいたいです。」
チームリーダーは、来期の新入社員を部署に数名配属させる約束を会社と取り付ける、と宣言し、お互いに条件を飲むことで話し合いは完了していました。

カバ雄君は引継ぎもソコソコに、次の職場に旅立っていきました。
ちゃんと引継ぎして欲しかったんですが、
「ソチラの方が詳しいでしょ?私なんかより分かってるじゃないですか。」
といって、まともに取り合って貰えませんでした。

いや、引継ぎなんてどうでもよかったんです。

カバ雄君の次の出向先で用意された勤務地となる職場を聞いて仰天しました。


女子大学のインフラ管理者


当時独身20代の私はこれを聞いたとたん、こうつぶやくことになりました。

 

「うわぁー選択肢間違えた。」

 

 

ツキがある人は、とことんツイている。