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treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

Windows7がシャットダウンしても起動してくる

ある一台が、スタートメニューからシャットダウンしてもOSが起動してくる、という連絡を受けて対処依頼が来ました。

シャットダウンしても再起動されるので、とりあえずシャットダウンしてBIOS起動後、電源長押しで落としています、とのこと。

結論

今回のこの件はハードウェアの故障でした。
どういう対処をして解決にしたかというと、これ以降で詳しく述べていきます。

調べてみる

ネットを検索してみると、結構よくある事例のようで、検索にはヒットしてきますね。
WoL(Wake on LAN=ネットワーク経由で電源投入する技術)の不具合で発生するケースやOSの不具合で発生するケース、BIOSのバグ的なもので発生するケース、と様々なようです。
対象のPCはThinkCenter S50、OSがWindows7 Enterprise Editionの32ビットエディションです。

f:id:treedown:20160619151502p:plain
このシャットダウンをクリックしてシャットダウンしても、電源OFFにいったんなって、すぐに電源ONし、OSが起動してくる、という動きをします。謎です。

BIOS?デバイス?WoLを無効にしてみる。

最初は私もWolかなぁ、と思いました。ので、BIOSからWoL設定を無効にしてみることにしました。
図:BIOS画面でWoLを無効にする図

f:id:treedown:20160619150755j:plain

無効になりました。

f:id:treedown:20160619150842j:plain

無効にしてみたんですが、結局シャットダウンしたらPCが勝手に電源投入してきました。
Windowsからシャットダウン選択⇒電源OFF⇒やったか?と思った五秒後⇒再び(勝手に)電源ON。
これはこれで、何かに使えそうな感じもしてきますが、ひとまず調査を続行です。
Windows上でデバイスマネージャ(devmgmt.msc)からNICのプロパティを確認して電源管理をしないように設定しても動作に改善はありませんでした。

うーん、どうしようか、と悩みましたが、WoLかどうか切り分けはやっておこうと考えて、切り分けのためにLANケーブルを接続せずにシャットダウンをやってみることにしました。もしWoLの問題なら電源ONの命令を受け取るのはLAN経由のはずです。ならばLANケーブルを抜いてシャットダウンしてそれでも動作が変わらないのであれば別の要因かと思いました。
結果としては、これでも症状が変わることはなく、WoLは無関係だな、という結論に達します。

故障だよな…やっぱり

ここまでで、ソフトやBIOSの設定などで症状が改善する見込みは薄いな、と判断して、ハードウェア的な問題の方面で調査してみることにしました。
なんといっても、電源スイッチって摩耗するはずですよね。毎日電源ONのために押しているわけですから。
他にも古いPCですから電気系統の問題もあり得ます。電源BOXだったり電源ボタンとマザーボードを接続している線が問題があるとか。

ちょっとばらしてみて考えてみよう、と思い立ち、バラすことにしました。
ばらして分かったのですが、マザーボード自体は(古いPCながら)無事なようで、マザーボードと電源関係は(PCなら当たり前ですが)分離するな、ということに気づきました。
つまり、電源ボックスや電源ボタンを含めたシャーシ部分に怪しいところがある、というPCですがマザーボードは無事なわけです。逆パターンで故障したマザーボードがダメになったPCとニコイチで復活できるんじゃないの?って考えがよぎりました。つまりこれでダメならもう打つ手なしです。

さっそくやってみました。

分解して移植

対象のPCを分解しマザーボードを取り出します。
図:分解しましたの図

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で、分解したPCの隣のPCがマザーボードがダメになっているPCです。
正確にはコンデンサがいくつも破裂の液漏れです。
図:コンデンサ死んでるの図

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この状態では起動しませんので、諦めていたPCなのですが、どうせ廃棄待ちのPCですのでドナーになってもらいましょう。
分解したPCと同じようにマザーボードを取り出して、マザーボードだけそっくり入替えます。ついでにCPUグリスを塗り直して元通り組み立てて完成です。

チェックしてみましたが、よくあるMACアドレス云々やシリアル番号、マザーボードのGUIDなどはマザーボードを移植しているので心配無用です。機器固有の(一意性のある)情報は全部マザーボード部分に記憶されているので、シャーシ部分だけ変更しても問題なしです。

ドキドキしながら動作確認

電源を入れて動作を確認してみます。
BIOSは一旦クリアとなってしまうので、BIOSを再設定して、まずはWindows7の起動確認です。
無事ログオン画面まで到達しました。よしよし。では次にシャットダウンしてみます。手っ取り早くログオン画面の右下にあるシャットダウンボタンでシャットダウンしてみることにします。

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結果…

無事、起動してこなくなりました!(ガッツポーズ)
※なんか変な言い回しですね。

続いて、再度Windows7起動後ユーザログイン、ユーザのスタートメニューからシャットダウンを選択してみます。
これでも無事シャットダウン後に勝手にOSが起動されることがなくなりました。正確にはシャットダウン後に勝手に電源んが投入されなくなった、ということですね。

最後にWoL関連の設定を変更してしまったので、変更した箇所は元通りにしておき、WoLの動作確認を実施して完了です。

今回の話は…

実際、家のPCで同一型番のPCを二台所有している、というコンシューマユーザは少ないと思いますので、そのままこの記事の情報は使いづらいように見えます。
ですが、古いPCの場合、ワケアリ品的な売り方でヤフオクで安く出ていることがありますので、例えば自分が所有しているPCと同一型番・同一構成のPCが出品されていれば、安く落札してドナーPCにしてしまう、という方法が考えられますね。
デスクトップPCであれば、基本知識さえあれば分解はそれほど難しくありませんので、電源関係がおかしければ今回の記事のようにマザーボードだけ入れ替えて復活、ということも可能です。