treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

続・フォント狂想曲-発見?あるあるシステム部

フォント、美麗なフォントにはそれに見合った対価を支払い使う、文字と言うコンテンツです。
今日は、文字というコンテンツが高価値なら、内容であるコンテンツにどれだけの寄与をするか、ということを考えさせられたご報告です。

ちょっと前の話ですが、これを家のPC用に買いました。

家人が新ゴを使う必要があったので、七書体でこのお値段ならお買い得だなぁ、と思いましたね。

フォントって購入するとけっこうな出費になるものです。素材集も素材によってはかなり高級な素材集がありますよね。

高価なフォントは見栄えがよい?

しかし、高価なフォントならドキュメントの見栄えにあらわれるもんなんでしょうか?
こんな話が持ち掛けられます。
「ドキュメントに上質な感じを出したいから相談した結果、フォントを変えればよい、ということになった。どのフォントにすればいい?」

…上質な感じ、ねぇ。
挙げられたフォントってなんですね?

「メイリオフォントに変えれば、上質な感じが出るんじゃないか。という話になっていますね。」

め、メイリオ?
あの、メイリオってVista以降のWindowsのシステムフォントなんですけど…、上質な感じ?を演出したいんですよね?

「もちろんそうですよ。メイリオ、いいでしょう?」

高額なフォントを購入してインストールするって手間は確かに掛からないので、管理者としては特に異論はないんですけどね。全部ドキュメント直すことになるんですけど大丈夫?

「だから、今このタイミングでフォントを決めて、これ以降は統一していこうとしているんじゃないですか。」

ドヤァァ、って感じの表情したよね?いま、ドヤ顔したよね、きっと。

「メイリオいいですよね~。上質な感じを受けていたんですよね。だって昔からフォントと言えばメイリオじゃないですか。歴史が深いんですよね。」

本気っすか?メイリオ、そんな愛しているんですか?

っと、その前に、メイリオがフォントとして誕生したのはWindows Vistaからなんで、全然新しいでしょうが。PC歴何年ですの?歴史って意味じゃ、今使っているMS ゴシックかMS 明朝の方が圧倒的に歴史が深いですから。
てか、なんでいま使ってるMS ゴシックやMS 明朝じゃダメなんですの?些末な変更にだって手間は掛かるんですよ。

「いや、相談した結果、フォントを変えれば見栄えが変わる、っていう話になったからだよ。」

で変更するのがメイリオ?なんか違うんじゃないか?行間広いよ、いまのレイアウトMS ゴシックをベースにしているからデザイン崩れちゃうかもしれないよ。
まてよ…?
もしかして、行間広くなるからドキュメントの枚数が多くなる、ドキュメントの量が多く見えるから見栄えがよい(しかも行間が広くて見やすいから、お年を召した方には読みやすい)
って、こういうところの効果を狙っています?だったら話は別だ。メイリオ賛成。

「いや、そんなことはないよ。あくまでも見た目の見掛け。」

だとしたら、わざわざデザインが崩れるリスクを取ってフォントを全部入替えよう、って話をしている現状で、ですよ。そもそもMS ゴシックが物足りないからってその乗り換え先に選択するのがWindowsのシステムフォントであるメイリオ、ってのはなんか話が違うんじゃない?

「じゃあ、何がいい?」

いやあ、目的が"上質な感じを演出するフォント"なんですよね。ようするに字を見ただけでこれは素敵だと思えるような見栄え、でしょう?
そんならモリサワ 新ゴとかイワタ ミンゴとかそういう"買うならコレ"ってなフォントを用意するもんじゃないんすか?だって文字だけで上質な演出でしょうに。

「いや…、有償はちょっとね、値段による。」

無料ね、フリーフォントね。じゃあせめて、源ノ角ゴシックか游ゴシックに変えるくらいが妥当な線じゃないですかね?
Office2016標準搭載の游ゴシックなら有償フォントと遜色ないくらいのキレイさはあるように見えるし、なにせせっかくOffice2016が導入されているんだから使わない手はないでしょ。Office旧バージョンでもMicrosoft Download Centerからダウンロードしてインストールは可能だ。
でもOfficeに標準搭載だとよく見かけるフォントだから…って思う?顧客があまり見かけないフォントじゃないとね、って思う?それなら、源ノ角ゴシックがいいじゃないですかね?Adobe、Google、イワタの共同開発で生まれたフリーフォントっすよ。せめてこれくらいのフォントは考慮に入れたいところですなぁ。

「あ、私、イワタミンゴは好きです。」

そうそう、その反応待ってたよ。
最初からイワタミンゴがよい、と言ってくれればよかったんだ。

文字だけで上質な感じを演出するんなら、それなりの費用は必要ですよ、やっぱり。
※とはいえ、源ノ角ゴシックはオープンソース(Apache2.0)ライセンスにもかかわらず、高い完成度で下手な有料フォントをしのぎます。
こんな感じ。

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もう一つ

ここまで発言の内容ですが、そもそも疑問に思っていたのは、
納品ドキュメントがフォントを変えただけで"上質な仕上がり"を演出できるもんなのか?ってことです。フォントはあくまでも文字の形であって、
見かけだけ着飾って納品されたドキュメント…
こういうブログを書いている身としては、やっぱり中身が勝負じゃないかと思ってしまいます。
フォントで上質に見えるかどうか、これって結局見る人の主観なんじゃないか?って個人的には思ってしまいます。
見やすければいい、と言うレベルの人も居れば、こういう内容の文書にはこういうフォントが望ましい、という水準を持っている人も居ます。
主観が人の数だけ存在している以上、文字の形だけで上質に見える演出をするのには限界があるってもんじゃないでしょうか?当然いいフォントにはそれだけの価値がある、というのは側面としてありますが、あくまでのそのフォントの価値を目利きできる人がそのフォントを使う意味を見いだせる、ということにつながるんじゃないかと思います。

ただし、
高級フォントを使った時の印刷物の出来栄えの良さは格別の仕上がりになることがある。
これは否定できません。実際見比べると字の潰れのような細かな差が歴然とし、仕上がりに差が出ることがあります。

私個人があまりこだわらない性質のせいもあるので、「これだ」という結論で断ずることができないのが少々もどかしい所がありますが、フォントをわざわざ選ぶのであれば、
"そのフォントを使う意味"
というポイントをうまく見出したいところですよね。