treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

やりたい仕事がない就活はどうしたらいいですか?

6月と言えば就活スタートの時期ですね。ん?最近は違うんですかしら?
新入社員の方にとっては徐々に配属先が決まってくる時期かもしれません。もしくは新入社員研修三カ月の会社では最後の追い込み時期ですね。
今日はちょっと視点を変えて面接・面談について思うところをご報告します。

基本のタテツケとしては経験を積んだシステム管理者目線での就職活動についての内容です。
特に、これと言った出来事があったわけではないのですが。
今日も全体的に私見です。考え方の一つの参考にでもしてもらえれば幸いです。ですが何かを保証するものではないことはお知り置きください。

やりたいことがない?

正直、就職活動において、「やりたいことがない」という本音は多数派です。だから「やりたいことは無い=だから就職活動がうまくいってない」というのは実は方程式としては成立していません。

「やりたいことがない」という本音を表に出す(表明する)かどうかの違いだけに思えます。
現実、入社した後の新入社員研修、周囲の40人のなかで具体的にやりたいこと(というか野望、というか)を表明していたのはわずか一人でした。他の人は就職がゴールだった、という見方もできるんですね。

問題は「やりたいことはありません。」とストレートに表現すると就活はうまくいかない(と思われる)ので、うまく言い換えないといけない、と言うのが難しいところです。

では、どうしたらいいんです?

とりあえず、自分を説得し自分自身と約束をしないと前向きな行動を自分自身から引き出すのは難しいと思います。
ひとまず、のご提案になってしまいますが、「私は正社員として仕事がしたい」という点を自分に言い聞かせるのはどうでしょうか?

そして、他人に表現するときは、もうちょっと飾っておきますか。

新入社員対象の社内公募でシステム部門に応募した時の発言が参考になるかもしれませんので、掲載しておきます。

「20代は経験を積む時なので、入社した組織で任せられる仕事があるのであれば、なんでもやってみたいです!」
などとぼやかした表現でやる気アピールの上で、
「入社した会社で新入社員がいきなりやりたい仕事を任せてもらえるとは思いません。やはり組織を理解するうえでも20代は入社した会社=配属された部署内の業務をやりたいです。」
と、会社にとっていい人材ですよ、アピールを含めて、トドメ。
「20代の経験の積み重ねから、自分の職業人生という指針が定まってくると思っています。今は経験という名の蓄積を自分に増やし、自分の土台を作る期間だと思っています。」
こんな感じ。我ながらボンヤリしたものです。よくこれで採用されたな。

後日、何かの機会があって「なんで私を採ったんですか?」って面談した担当者に聞いたら、こういうことを言われました。
「みんな、設計やりたい、構築やりたい、って目を輝かせて言うんだ。でもさ、社内システム部門の担当者だよ?やりたいことなんてそうそうできるもんじゃない、そうじゃないか?」
担当者は一旦ここで言葉を切るのですが、頬笑みながらこう続けました。
「結局ね、面談の短い時間で判断できない前提だけど、設計やりたいとか構築やりたい、って人は作り切ったらどうするの?飽きるよね、きっと。ってこっちとしては思ってしまうよね。」

ちなみに、システム部門の応募だから
"配属されたら何をしたいですか?"
って当然質問されました。確か、
「自分が何をやりたいかっていうと、とりあえず"研修じゃない仕事がやりたい"です。」
自分では意識していなかったのですが、ここで表情を緩めて余裕を感じさせたそうです。続けて
「運用って、ずっと続く業務ですから運用の現場でいろいろな知識やスキルを自分に蓄積したい、と思っています。しいて言えばこれがやりたいことになりますかね。」
と、このようなことを発言した記憶があります。

  • 面談の担当者からすると、具体的なやりたいことでなくて自分がどうなりたいか、という話をしてきたので、他とちょっと毛色が違って見えた、という点が一点。
  • それと、目を輝かせて「これをやりたいです!」って理想に燃える新入社員に対して、システム部門の現実はその理想を叶えられるような現場ではない現実とのギャップで「長く続けてくれないんじゃないか?」と不安に思った、という点がもう一点。

安直な話ですが、やりたいことをやれない現実を受け入れることができる考え方、という需要を満たす人材が選ばれました、ということだったようです。

やりたいことがないのは自然?

就職して会社の現実を知る前の就活生がやりたいことを具体的に説明するのは、ちょっと無理があるんじゃないか?と思うのが私の考え方です。
新入社員が何か芯をもって入社するのって、個人的な経験からするとかなりのレアケースで、だいたいは入社してから上司や先輩社員から「自分の仕事についてのやりがい」もしくは「自分がその仕事をする目的」などを体験や会話から植え付けられるもので、
"入社する前から胸に抱いて就職するモノじゃない"
というのは一つの考え方です。
だって、新入社員が全員野望に満ちた戦国武将みたいな考え方の持ち主だったら、新入社員研修なんか意味ないし、組織より自分にとって利があるかどうかがすべての行動の指針になっちゃいます。そんな下克上時代のような向上心が強い新入社員がガッツリ入社しちゃった会社なんて早晩乗っ取られませんかね。
な、ものですから、やりたいことがない、っていうのは個人的には凄く自然なことだと思います。会社からすると白いキャンバスの状態で入社してくれなきゃ会社が色を付けることができないじゃないか、って思うのがその理由です。

新入社員を採用する目的は会社によって様々だと思いますけども、その目的に合致する人材なのであればそれほど苦労もせずに内定は出ることもあります。(バブル崩壊後の就職氷河期活動者は語る)

最後に

最後に、母校の就職担当の先生の言葉で〆たいと思います。
内定もらった後に、報告にいったらこうボヤいていました。

「あのな、この学校の生徒って、この氷河期に注文多すぎだと思うんだよ。週休●日、残業絶対ないとこ、基本給は○万円以上、この条件は譲れません!とか、"私はこの会社以外で絶対に就職しません"とか、こう言うんだ…。
そうなると、必然的に条件のいい会社になるんだけど、条件のいい会社って高学歴な就活生が一杯来るよね。
でさ、いざ面接に行くとさ、マニュアル通りに同じようなことを言う就活生が並んでたら、どうよ?
同じようなこと言ってるんなら、高学歴な就活生に内定出すもんじゃない?」

彼はこう言った後に、
「ま、就活マニュアルを叩きこんでる私が言うのもなんなんだけどな。」
と苦笑していました。