treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

※https化しました。その影響でしばらくリンク切れなどがあるかもしれませんが徐々に修正していきます。 リンク切れなどのお気づきの点がございましたらコメントなどでご指摘いただけますと助かります。

4月のWindowsUpdateが「更新プログラムを確認しています」から進まない

今日はWindows Updateの2016年4月でも、「更新プログラムを確認しています」から進まない現象についてご報告します。
以前の記事でこの現象についてご報告しました。

blog.treedown.net

このときはWindows7クリーンインストール直後の状態だったのですが、今回はこのクリーンインストール後に2016年3月のWindows Updateまでが完了している状態のPCでの発生事例です。現象は前回の記事と全く同様、「更新プログラムを確認しています...」画面から先に進むことができません。

図1:動かない更新の確認画面

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4月のアップデートもそうなのか、と思いましたがこちらは具体的な解決策は見いだせていません。
なお、Windows8.1はこの挙動は発生しません。手持ちの二台とも手動更新が可能でした。どうやらWindows7限定で発生しているようです。

結論

手動アップデートがこの状態なので、自動更新に頼ることにしました。
(※自動更新での適用であればうまくいきました。)
と、いいますのも、タスクマネージャで確認すると、プロセス:svchost.exeが勢いよく動作しています。このsvchost.exeはWindows Updateが自動更新で占有しているプロセスでほぼ間違いありません。ProcessExplorerなどでsvchost.exe内のプロセスを確認するとwuauclt.exeのようにwu~.exeとあるプロセスが確認できるはずです。
図2:現象発生時のタスクマネージャ状態

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タスクマネージャのプロセスではsvchost.exeがCPUを50%占有しているのが確認できます。前回同様Core2Duo T7100のCPUなので負荷は高めですね。

昔のWindows Updateの挙動でよくあったのですが、この自動更新プロセスが動作しているときに手動更新であるWindows Update画面からの更新はエラーや自動更新待ちとなることがありました。
自動更新のsvchost.exeプロセスが収まれば手動更新も動作しそうなものですが、このプロセスは全く収まる気配はありません。自動更新のサービスを切らないと収まらないような気がします。

必要な設定の確認

自動更新の時間を確認しておきます。
図3:自動更新の時間

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自動更新は午前3時に動作します。

※注※
この環境はWindows7 Enterprise Editionなので、Windows10対策としてのWindows Updateの選別は不要となっています。このため、毎日午前3時に自動更新を動作させているわけですが、この記事をご覧になる方はこれを解除されている方が多いかもしれません。Enterprise Editionでは気にしなくてもよいWindows10の自動アップグレード対策ですがHome EditionだったりProfessional Editionを利用されているケースでは自動更新によるWindows10アップグレードブロックをされている方がいるかもしれません。その場合には自動更新で自分の意図しないKBが適用されないようご注意ください。当方では何も保証できません。

問題の切り分けを含め…

自動更新が午前3時に設定されているので何もせず、デスクトップを開いた状態で一晩放置しました。(設定どおり動作するのであれば、この自動更新が午前3時に適用開始⇒再起動までを自動実行)となるはずです。

また、Windows Updateの動作上の問題が発生しているのであれば、この自動更新も正常に動作しない可能性があります。こうなると、本格的にWindows Updateを修復するための計画と調査を実施しなければならないところです。つまり自動更新が動作するかどうかで問題がどこにあるかを切り分けよう、ということです。

この切り分けのためにも、自動更新をアテにして一晩放置します。

対処療法的解消

翌日、パソコン画面を見ると、「あ、ログオン画面になってる、よしよし」
再起動まで実行されたようで、デスクトップ画面だったディスプレイはログオン待ち画面であるようこそ画面に変わっていました。
早速ログインし、更新履歴を確認してみたところ、
図4:Windows Update更新完了の図

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更新完了していました。Windows Update ClientとWindows Update Agentでフォアグラウンドとバックグラウンドの機能が分かれていて、Windows Update Agent側では問題はない、ということなのかAgentとClientは同時に動作できない"何か"があるのか、定かではありませんが、2016年4月は自動更新でWindows Updateを乗り切ることにします。

 

…と思っていたのですが、この2016年4月の更新を自動更新でインストールした後にWindows Updateを手動実行すると「更新を確認しています…」画面はすぐに完了して、更新プログラムの確認が手動で実行できるようになっていました。
これはどういうことかといえば、(推測ですが)上図にあるOSの更新プログラム(KB)のうち、どれかが影響しているのではないかとにらんでいます。確かめる術はないのですが。