treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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セキュリティZERO製品の魅力が一つ減った話

ソースネクストのウィルスセキュリティZEROとスーパーセキュリティZEROで、ライセンス条件の改定があったようです。
本日はこの改定についてご報告します。
私個人としては魅力的だった点が一点失われてしまいました。残念なお知らせです。

この間「スーパーセキュリティZEROを買いました - treedown’s Report」でご紹介したソースネクストのセキュリティ対策製品ですが、4月5日にライセンスポリシー改定のお知らせをメールで受け取りました。

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「ZEROスーパーセキュリティ」のライセンスポリシーの変更について」という表題のメールが来たんで中身を読んでみたんですが…

その内容とは

製品名が変わった(変えた)らしいのですが、変わった動機がどうやら
「Windows10以降のOSのリリース方針の変更、セキュリティ製品のマルチOS化などに対応する」
という主旨らしいです。つまりWindows10はローリングリリースモデルのOSなのでWindows10自体が継続されて更新される、という方針のため、いままでのセキュリティZERO製品みたいに「Windows7の更新期限2020年まで」という区切り方ができなくなったから、というのがその理由のようです。

4月5日以降にご購入になる製品は 「端末固定・期限なし」に
 最初にインストールした端末で、無期限で使えるようになります。」

いままでは、現行OS対応版のセキュリティスイート(ウィルスセキュリティZEROやスーパーセキュリティZERO)を買い切りでOSのサポート期限まではPCをとっかえひっかえで数量分利用できたのですが、今後はそうはいかないようです。

じゃあ今後はどうなるかというと、OSをインストールしてからそのPCにセキュリティ製品をインストールすると、そのPCが使えなくなったらライセンス終了、ということらしいです。(つまりライセンスの移管ができなくなる、ということですね。)

「すでにご使用中の製品は ”これまで通り”
 ご購入時点の有効OSで、製品パッケージや製品ページに記載されていた通り、
 下記の期間(※2025年10月14日まで)、期限切れにならずに最新版を使えます

私は従来のライセンスが適用されるので、Windows10版スーパーセキュリティZEROの有効期限となる2025年10月14日をもって利用が終了してしまうようになります。
これを有効OS変更サービスなどで購入をすると、機器固定のライセンスが適用されてしまうのでインストールしたPCが壊れると使えなくなる、というライセンスに変更されるようになってしまいます。
前まではエントリーを削除することで別のPCにライセンスの移管ができたのですが、このライセンスの移管ができない、というのが大きく違う点ですね。
内容はここでも見れます。

ZEROセキュリティ製品のライセンス・ポリシー変更のお知らせWindows XPサポート終了のお知らせ|ソースネクスト総合サポート

疑問

OS再インストールの場合にはどうなるの?というのがちとわかりません。デバイスライセンスなのかOSでロックしているかがいま一つ分からない感じです。
※OSをバージョンアップすれば期限なしで利用できます。という表記が疑問の発端です。利用条件として、バージョンアップじゃないといけない、クリーンインストールしたらダメだということにならないか心配です。
この形態ですとMicrosoft製品では通常デバイスライセンスであればOSの状態に関わらずPCというハードウェアにライセンスするのでOSをクリーンインストールしようがバージョンアップしようが1台で1ライセンスです。ユーザライセンスであればさらに緩く、使う人数分のライセンスがあれば複数台でもOKということが多いです。

くだんのソースネクストが改定したライセンスポリシーにある製品のライセンス形態がどちらともとれるものなので、ハードウェア情報をキーにしているのかOSのUUIDやGUIDをキーにしているのかが気になるところです。

個人的に残念なこと

前述したライセンス移管ができなくなった、というのが個人的には一番の残念ポイントになります。と、いうのも、この製品の魅力が、「現行OSの延長サポート期限までの間、購入した数量分のセキュリティスイートが使える」という点が一番魅力的だったものです。つまり中古PCなどを安価に調達してもOSさえ現行OSなら使用頻度が落ちたPCからライセンス移管してサブPCのリプレイスをする、という際のセキュリティスイートとしてはなかなかに使い勝手がよい製品でした。買い切りだから月額・年額の更新費用が掛からない、という点もサブPC用としては最良でしたね。
これが、以後は最初にインストールした機器のみ固定される、という点が縛りになりますのでWindowsOSのDSP版に近い使い方となります。つまりDSPも最初にインストールしたPCに固定(厳密にはセットパーツで固定ですが)されてしまうので、そのDSP版OSと一緒にセットで使う、という使い方が分かりやすそうです。ただ、壊れたらアウトです。
別のPCに載せ替えられないのは今までできただけにちょっとなぁ、とは思いますがやむを得ません。

4月5日以前に購入した製品のライセンスポリシーは変更なく従来通りのポリシーになるので、私が購入したライセンスは
「Windows10の旧ポリシーである2025年10月14日まで」
はライセンス移管が可能な状態で利用できることになります。
せめて、これが救いです。ギリギリセーフです。

これからソースネクストのセキュリティスイートを買おうとしている方へ

いままでと製品の扱いが変わりますのでご注意されたほうがいいですよ。
特に、PCを中古で調達して頻繁に入れ替えているような方は今回のライセンスポリシー変更は損な変更になるように見えます。
逆に新品1台を壊れるまで使い続けて、壊れたら次のPCを新品で購入するような方の場合には、新ライセンスポリシーの方がメリット大きいように見えますね。(何せ利用期間の期限が無くなっていますから)
壊れるまで新品1台を使い続ける、逆に言えば壊れない限りPCを永遠にその機器で使い続ける、という言い方もできます。壊れない限り永遠に使い続けれるというのは(製品の出来不出来はさて置いて)ある意味コストパフォーマンス高いですね。