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treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

(1/2)過去のWindowsでしか動作しないアプリをEnterpriseで確保しておく

Windows10でいざ使おうと思ったら、以前入手したパッケージソフトの

  • 住所録・はがき印刷ソフトがWindows10対応じゃなくて使えなかった、とか
  • PDF Writer、PDF編集ソフトがWindows10対応でないために起動しない、とか
  • Palm Desktopをどうしても使わなきゃいけなくなった
  • オーディオファイル⇒ATRAC資産がたくさんあるのでSonicStageを使わなきゃいけないがWindows10で動作しないよね?

と、ささやかながら互換性の問題は存在します。
XPからVistaほど冷酷な切り捨てではないので、まだ良心的だとは思っています。
こういうときはWindows7の上位エディションであるUltimateやEnterpriseエディションがあれば、RemoteAppを使うことで互換性を気にせずWindows10からWindows7専用アプリを使う(?)ことができます。

対象の条件

  • Windows10で動作しないアプリケーションを所有している
  • 複数PCを所有しているか仮想化可能なPCが、同一LAN内に存在している
  • 一台をアプリケーション専用PCとしてOS再インストールしてよい環境があるもしくはゲストOSを1台用意できる
  • Windows7 Enterprise Edition(ないしUltimate)を所有している

※評価版について
この記事を作成し始めたころはWindows7 Enterprise評価版のダウンロードが可能だったのですが、Windows10のリリース後にWindows7 Enterprise評価版のダウンロードはできなくなってしまいました。本来はEnterprise評価版で動作の確認をするといいのですが、Windows7 Enterprise評価版をダウンロードする手段が現状ありませんので、もし無料で実行するとしたら運よく過去にWindows7 Enterprise評価版を手に入れた方向け、という話となります。

操作するホストにはProfessional Editionを用意しましょう。
Enterprise Editionはオープンライセンスでしか調達はできませんが、2万円程度で購入可能です。(Windows7 Ultimateでも可能です、私は試していませんが可能ということになっています。)
もしこれまでに所有しているソフトウェア資産を延命する価値が2万円にあるようでしたら購入されるといいかもしれません。

その方法とは?

RemoteAppを使用します。
使い方は過去記事を参照のこと
 ⇒(1/2)RemoteAppがおすすめかも知れないシチュエーション(サーバ不要) - treedown’s Report

 ⇒(2/2)サーバを使わないRemoteAppで必要となる.rdpファイル書式 - treedown’s Report

このRemoteAppを使うことによって、別のPCにあるアプリケーションをリモート接続でデスクトップアプリを使用しているように(画面だけ転送して)利用することができるようになります。
今回の記事では、前回までの記事に加えて、その周辺環境をどうするか、という点についてご説明します。

周辺環境とは?

簡単な概要図にしました。
普段使いPCからRemoteApp接続ファイル.rdpファイルを実行することで、対象のPC上にあるアプリを呼び出すことが可能になります。
図:簡単概要図

f:id:treedown:20160213020453p:plain

ちなみに図中の「ゲストOS(仮想PC)」と「別のPC(OSを再インストールしてもよい)」は択一ですのでどちらか用意しやすい方を選択します。

※普段使いPCがHomeエディションだからクライアントHyper-Vは使えませんよという方や、余剰PCがあってWindows Enterpriseライセンスをその余剰PCにインストールしてもよい方は「別のPC(OSを再インストールしてもよい)」にWindows Enterpriseをインストールすればいいですし、物理PCがないけど普段使いPCがProfessionalエディション以上を使っているないしクライアントHyper-Vの方が好みのようであれば「ゲストOS(仮想PC)」で用意されればよろしいかと思います。

一点だけ注意がありますが、ハードウェアデバイスはリモート先のリソースが利用されます。例えばUSBプリンタを接続して印刷するのであれば、普段使いPC側に接続するのではなく「別のPC(OSを再インストールしてもよい)」のUSBポートにUSBプリンタを接続しなければいけません。(USBメモリなども同様)
外付けハードウェアを利用するのであれば、「別のPC(OSを再インストールしてもよい)」型でRemoteApp環境の構成をお勧めします。
「ゲストOS(仮想PC)」でUSBデバイスを利用するためには、Hyper-VのUSBリダイレクトという技術を理解する必要がありまして、ドライブリダイレクションとかRemoteFX USBリダイレクションという技術と設定を理解して設定しておく必要があります。この辺りの技術は話せば長くなりますので後日気が向いたらとし、本記事では割愛いたします。


少々長くなってしまいましたので、明日に続きます。