読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

端末販売奨励金どうあろうともiPhoneだけは大丈夫

スマホ・携帯 体験昔話

私はiPhoneユーザをやめた一人ですが、今日はこのiPhoneは安泰だと思っている内容をご報告します。

以前に端末販売奨励金については以下のような記事でご紹介しました。

treedown.hatenablog.jp


要するに、10年以上前から端末販売奨励金をユーザ(消費者)の月額通信料で肩代わりしている慣習を変えるべきだ、と言われ続けている業界はそれでも変わらない、という構図の話です。で、携帯電話・スマホの月額が高い、と皆で言っている根底に「月額通信料は端末販売奨励金で恩恵を受ける携帯電話・スマホの購入費用に充当されていることが背景にある」、という話です。

端末販売奨励金を廃止すると、機器代金は購入者全額負担になることがニュース番組などでよく報じられていますが、実は
「キャリアが自腹切ってでも、販売台数を伸ばしたい機種」
というのがあります。それがiPhoneです。

※別段裏付けがあるわけではありませんし、私は取材などをするような立場の人間ではありませんので、こういう話もあるんだな、程度に受け取ってください。

なんでこう考えるのか

結論から言えばiPhoneという機種を発売するためには「年間の販売台数についてAppleからノルマを課せられる。」という契約をキャリア(Docomo/SB/AU)が締結しなければiPhoneが取り扱えないからです。そしてこのノルマとなる販売台数は結構な台数となりますので、他のラインナップを捨ててでもiPhoneをPRして販売台数を稼ぐ必要があります。
キャリアとしてはiPhoneを取り扱わないということは契約者の流出につながります。ドコモがいい例ですね。iPhoneの取り扱いに乗り遅れて、契約者をMNPで流出してしまいました。

キャリアは販売台数を年ごとにAppleに決定されていて、その販売台数を達成しなければならない、という契約を締結することで初めてiPhoneを取り扱うことができるようになるのです。これは他のメーカーのスマホより力を入れてPRしなければ達成できないレベルの販売数なんでしょうね。

どこで聞いたの?

この情報の信憑性が気になる方が居るかもしれません。これは「人からの又聞き」です。なので信じるか信じないかはお任せします、としか言いようがありません。

昔、会社でiPhoneを導入するかWindowsMobileを導入するかAndroidを導入するか、という選定の話になりました。
システム部門としては管理が容易か、機能性能はどうか、故障交換の対応の良し悪し、などが気になるところです。
ところが、機能やスペックを調べていた我々にある日指示が飛びました。
iPhoneで決まったから。もう調べなくていいよ。」
え?スペックとか機能とか比較するって話になってませんでしたっけ?まだ調べてる最中ですよ。
「もう調べなくていいよ。上がiPhoneに決めたみたいだから。」
最初はシステム部門主導で比較検討するような話だったのに、いったいどうしちまったんです?
「導入費用が、圧倒的に違うんだってさ。iPhoneとそのほかの機種だと。」

つまりイニシャルコストが圧倒的にiPhoneとその他では違うから、イニシャルコスト重視でそのほかの機能はさておいてiPhoneに決めた、とこういう話なのです。
いろいろと機種を用意して(いくつかは自腹で自携帯を機種編し)使ってみて比較検討を重ねていただけに、この決定にはがっかりきました。

後で電話担当がこの内幕をこっそり教えてくれました。
iPhoneに決まった件ですけどね。イニシャルコストになる端末調達費用がほぼタダみたいな価格なんですよ。社員向けに何百台と用意するわけじゃないですか。これは選択の余地がないですよね。」
そんなほぼタダなんて、企業向けでやっても大丈夫なもんなんですか?街の携帯電話ショップじゃあるまいし。
「簡単にいうと、契約してもらえれば2年縛りの基本料&通話料&パケット代で端末費用を割り引いた分はどうにかなるらしいですよ。」
でも、それなら他の機種でもイニシャルコストのディスカウントはしていたんじゃない?なぜiPhoneだけが?
iPhoneってAppleから年間の販売台数ノルマがあるんですよね。キャリアとしてはノルマ達成のためには出荷台数を増やしたいわけです。だから、他の機種でできないくらいの値下げをiPhoneではやってしまうので、他の機種じゃ勝負にならないですよ。」
えぇー、じゃあ出来レースだったってこと?
「そういわれても仕方ないですね(笑)。結局出荷して使い始めれば、月額の料金で端末料金負担分は回収できるわけですから。」

当時はAndroidのあれがいい、とか、WindowsMobileはマイナーだけどActive Directoryで管理できる?とかそういう検討や実験もちょっと楽しくやっていたものですが、ちょっと楽しかった検証作業、というだけで特に会社に資することなく強大な鶴の一声で決まってしまう、という複雑な心境となる結果になりました。

つまり、キャリアが売りたいのはiPhoneということ

何を意味するかというと、国がキャリアに働きかけて端末販売奨励金を廃止させたとしても、iPhoneに対するAppleからのノルマがキャリアに課せられている以上、何かしらの奨励制度によってiPhoneの購入は優遇される可能性は高い、という考え方は妥当に思えます。年間の販売台数がAppleのノルマに届かなければペナルティがあるので、ペナルティを避けるためにiPhoneを契約者に訴求するというのはキャリアとしては一つの死活問題なわけです。

私見ですが

最近、SIMフリースマホのほうが使い勝手がいいなぁ、と思うようになってきているので、あまりキャリアの都合には振り回されなくて済みます。格安SIMでSIMフリースマホを使う方が自分のペースで使うデバイスを機種変更できますし、何よりキャリアが売りたいスマホ端末と自分の買いたいスマホ端末が合致する、ということの方が少ない、という都合もあります。
キャリアのサービスに満足していてiPhoneがお気に入りの方はしばらく安泰なんじゃないか、って勝手に思っていますが、数年後どうなっているか楽しみですね。