treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

ThinkPad T400をクリーンインストールでBIOSアップデートに失敗

本日はThinkPad T400クリーンインストール中に発生したBIOSアップデート失敗事例をご報告します。

対象のThinkPad T400のモデルは7417-A35です。
以前X200Windows7クリーンインストールする記事をご紹介しました。

treedown.hatenablog.jp

本記事のT400はこの記事のX200とスペックはほぼ同様の水準を持っています。

早速インストール

前出のX200の時とそれほど変わり映えしないのでざっとインストールした一覧だけ。
図:OSインストール直後のデバイスマネージャウィンドウ

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以下のインストール作業を実行します。

  1. Intelチップセットサポート
  2. Intelマトリクスストレージマネージャ(IMSM64)
  3. Intelディスプレイドライバ
  4. IntelAMT LMS&SOLドライバ(ほかのデバイス:PCIシリアルポート)
  5. IntelAMT MEI(ほかのデバイス:PCIシンプル通信コントローラ―)
  6. Sybaptics ThinkPad UltraNav Driver
  7. 省電力ドライバ(ほかのデバイス:不明なデバイス)
  8. ThinkPadモニターファイル
  9. 省電力マネージャ
  10. 指紋認証ソフトウェア
  11. Conextantオーディオソフトウェア
  12. Intel Pro/1000 LANアダプタソフトウェア(のドライバだけ)
  13. IntelワイヤレスLAN(のドライバだけ)
  14. KB2674705:ファイル名=os7027ww_64.exe
  15. KB976373:ファイル名=os7020wj_64.exe
  16. スタンバイからのWake On LAN有効化パッチ
  17. ホットキー機能統合
    Lenovo システム制御ドライバとThinkPad全画面拡大機能とオンスクリーン表示の三セット)
  18. ホットキー機能修正パッチプログラム
  19. Roxio Creator Business Edition
  20. BIOSアップデートユーティリティー

No.19までを完了したところのデバイスマネージャの状態は下図のようになります。

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図のように、不明なデバイスはなくなります。

最後のBIOSアップデート作業で致命傷

BIOSアップデート後、Windows上で「再起動します。」とメッセージが表示されたのでクリックし再起動したところ、起動しなくなる…という事態に陥りました。
いままでBIOSアップデートに失敗したことはなかったので、冷や水浴びせられた気分です。

起動状況としては以下のような状態で起動がストップします。
図:BIOSが起動しなくなったときのLED点灯状況

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※この状態でストップ
この状態にLEDが点灯する(つまり電源は入る)のですが、電源投入後ディスプレイにBIOSの起動を示す「ThinkPad」画面が表示されません。
画面にはエラー表示もなければ、起動時にエラーを示すビープ音の鳴動もありません。
ただただ上記のLED表示のまま、画面の暗い沈黙を保っています。
正常に起動する場合には以下の画面になるのですが、この画面までに到達できない状況です。
図:正常起動時のThinkPadブート画面(一番最初の画面)
※今回の障害はこの画面が表示されないのです。

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つまりBIOSのブートプロセスの途中で問題発生につき起動停止している、と考えられます。

焦りましたが冷静に調べてこれっぽいな…という情報にあたりました。
http://www.ogatama.com/cart.cgi?id=I-000100015
エラーは出なかったけどこの解説に該当します。

問題のポイントをまとめます(仮説込み)

概要だけ要約して記載しておきます。
メインメモリ(のメモリ空間)の容量が640KBという容量しか認識できないMS-DOSの技術を用いてBIOSのアップデートという動作が実行されています。私も若いころよく利用していたMS-DOSIBM PC-DOSといったDOSの技術は理論上最大2GBが閾値となります。つまり2GB以内のメモリ容量で動作する必要があります。(たとえWindowsOS上でアップデート動作をしていたとしても、です。)

うわぁ…。

おそらくこういうことなんだと思います。
2GBを超えるメモリを搭載してBIOSアップデートを実行することでDOS上で動作するBIOSアップデートのプログラムは2GBまでの空間しか認識できず、2GBを境にそれ以降(それ以上)の空間に書き込まれたデータ0/1を認識できずBIOSアップデートで本来書き込むはずの0/1データが欠損してしまう、ということなんじゃないかと推測します。

この間のX200では、メモリを抑えて4GBのメモリ搭載で実行しました。結果BIOSアップデートは問題なく完了しました。
今回は…
しっかり8GBメモリ搭載した状態でBIOSアップデートやってしまいました。
結果、このようにBIOSアップデート後にBIOSが起動しなくなるという事態となってしまいます。

公式(メーカの)最大メモリ搭載容量は「4GB」とされています。(※メーカの仕様にしっかりと記載されています。)
X200とT400のこの動作(結果)の違いをもって実証されたのは、
BIOSアップデートはメーカ公称値の最大メモリ4GBであれば正常に適用完了できるようになっている。」
ということが言えるようです。(推測)当然の話ですが、メーカの公称値というのは伊達じゃないんですね。

どういう状況かというと

ThinkPad T400の電源投入すると電源LEDとバッテリLED、BluetoothLEDが点灯します。画面は何も表示されず黒いまま、当然OSどころかBIOSは起動しません。
IntelAMTでアクセスしてみたところ、アクセス可能でした。BIOSが起動しないというのにAMT経由でPCにアクセスしPCの状態を確認できるとはIntel vPro恐るべしです。
<http://IPアドレス:16992/>でアクセスしSystem InformationからBIOS状態を確認しました。
 Vendor:LENOVO
 Version:7UET61WW (2.07 )
 Release date:02/13/2009
アップデートユーティリティで更新したBIOSバージョンは3.24なので、更新されていないことが分かります。どうやら更新時になんらかの問題が発生してしまったようです。

もうしません。しませんからどなたかウチの子助けてください…。

対処

結論から言えば、ユーザである私らが対処としてできることはありません。
業者さんにお願いするのみです。今回お願いした業者さんは前出のURLにあるBios修理・修復サービスでお願いすることにしました。
この業者さんは以前にSV・POPパスワード解除をお願いして見事部品交換なしで問題解決をしてくれました。今回もお世話になることにします。

数日後…

無事戻ってきました。
BIOSは見事修復、元気に起動し張り切ってWindows Updateが動作しています。

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ヨカッタネ。