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treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

ThinkPadユーザの方へ、DDR3メモリを買う前に認識するか現物をよく見た方がいい。

メモリってうまく認識しそうで認識しませんよね。

今日はメモリについてご報告します。
ThinkPadを愛しているユーザの方、メモリ増設/メモリ換装によって現在ご利用中のThinkPadを末永く使い続けるために、メモリ増設は容易かつ効果的なスペックアップの選択肢の一つです。(SSD換装とメモリ増設は手っ取り早くスペックアップできる最初の一手といえます。)

今回はそのメモリ増設の際に注視する規格のうち、DDR3に着目です。DDR3にもいろいろあるらしい、という教訓が主な内容です。

DDR3でいったい何があったのか

発端はこれです。
CFD-Panram ノート用 DDR3 1333 SO-DIMM 4GB 2枚組 CL9 W3N1333PS-4G
てのを買いまして…
これがThinkPad X200 とThinkPad T400で認識しないのです。
X200とT400はいずれもメモリ規格としてはDDR3、PC3-8500(PC3-8500Sと印字されています。)という規格のメモリを初期搭載しています。つまりDDR3であるPC3-8500は初期搭載されているのでもちろんのこと、PC3-10600、PC3-12800、といったDDR3規格のメモリも下位互換で動作してくれるはずです。そういう狙いでメモリを購入しました。
両方の機種で共通してモバイルインテルGM45チップセットを搭載していますので、メーカ公称の最大メモリ容量4GBを超えて、非公式で8GBまで認識させることができます。
これを狙って前出の4GB/枚(2枚で8GB)のメモリを購入したのですが、これが認識しないんです。X200でもT400でも認識しません。

なぜだか調べてみました。

最初はPC3-10600という表記が動作しなくて、動作するほうがPC3-10600SとあったのでL付きのように微妙に規格が違うのか?と思っていたんです。
※Intel NUCを用意したときにはメモリは通常のメモリでは認識せず、低電圧版のL付きメモリ(1.35Vメモリ)が必要、ということがあったので、それと似た事例かと思いました。
が、調べてみると様子はちょっと違っていたようです。

ブレイクスルーのきっかけはAmazonレビューで気になるレビューがあったことに始まります。
そのレビューによれば、メモリチップが片面4枚(両面8枚)の製品は、2011年以前の旧型PCのメモリスロットに装填しても動作しないケースが多くあるそうです。
チップ片面4枚かチップ片面8枚か、というのはCFDやADATAなどでも同様に考えてよいそうです。
最初は「? 」でした。なぜって、チップが「4枚」、と「8枚」、でなんか違うん?と思いますよね。
チップって、基盤に張り付いている正方形のLSI的なあれだよね。
落ち着いてちょっと比べて見比べてみましょう。

図1:エラーになって認識しない方のメモリ

f:id:treedown:20160117034930p:plain

※シールに隠れて見えにくいですが、正方形のICチップが4枚(片面に)見えます。以後これを片面4枚チップと呼称します。

図2:認識して正常動作するメモリ

f:id:treedown:20160117034946p:plain
※ThinkPadT420sで使っていて16GB/2枚に換装したため在庫化していたメモリです。シールを中心にして8枚のICチップが(これも片面に)8枚確認できます。以後これを片面8枚チップと呼称します。

ICチップの枚数によって、何かが違うってことなんですよね。今回メモリ換装しようとしていたThinkPad X200やT400では片面4枚チップは認識しないってことなんでしょう。

明確な答えが発見された

さらに調べると、ここにほぼ答えが
http://www.1-s.jp/doc/faq/faq_other/

詳しくは上記URL中の「Q:DDR3-1066/1333の4GBメモリを購入したところ認識されないのですが初期不良でしょうか?」を参照ください。

概要だけ記載しますと、片面4枚チップの4GBメモリと片面8枚チップの4GBメモリは
「同じDDR3 PC3-10600の4GBメモリであってもまったく異なるメモリ」
だということです。
搭載されているチップの集積されている(チップ1枚当たりの)バイト数が違うのでチップを認識できない、ということのようです。
ちょい古いThinkPad(X200/T400からX201/T420あたり?)ではこの片面4枚チップのメモリは認識できない、ということになります。
しかもこの片面4枚チップは2015年春以降から出荷されているようで、ごく最近のようですね。どのPCがどれくらいのチップ1枚当たりのバイト数(容量)を認識できるか、というのはマザーボードやソケットによって変わるようです。

つまり、メモリを購入の際にはご注意ください、ということ

ThinkPadオーナーのなかでも2011年以前の機種をお使いのユーザは
「4GB/枚のメモリを購入するときにチップ数もよく見て購入する必要がある」
ということは、一つのノウハウとして持っておくとメモリの買い物で失敗しない一つのポイントになりそうです。
2011年以前のThinkPadといえば、本文に出てきたX200/T400はもちろん、人気機種X201sやX301やT410sあたりも含まれるはずです。
※この辺の機種を私は持っていませんので確証があるわけではありませんが。
ちなみに手元のThinkPad T420sのメモリ(16GB×2枚)を見てみました。確かに間違いなく片面8枚チップでした。


キーワードはチップの数です。
詳細な仕様は"確認しようがない"のでチップの数である程度のあたりをつけるしかない、とはいえチップ数が4枚のものは2015年春以降の認識しないメモリである可能性は高い、と考えることができます。

購入時は現物確認がより重要、というのは古来からの買い物の基本ですが、ネット通販全盛の現代でも現物確認は重要なようです。