treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

7列キーボードを偲んでいるThinkPadファン

絶対多いはず。
あ、いや失礼。思わず心の声が一番最初に出てしまいました。

不定期にThinkPadを褒める昔話、第四弾です。
ThinkPadといえばキーボードですが、やはりオールドファンは現状の6列アイソレーションキーボードよりも、伝統の7列キーボードが好きだ―!という方が多いのではないでしょうか?

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7列キーボードの何がいいのか、まずは聞いてくださいな。
現在は、どのメーカも6列キーボードの配列でキーボード全体がカーソルキーを含め長方形の中に納まった形状をしています。
しかし、6列キーボードの中に、通常のキーボードでは単独で存在しているキーがFnキーの組み合わせで押下しなければならないキーが存在します。このキーのスペースが犠牲になっていると言えます。
具体的には[Home][End][PageUp][PageDown][PrintScreen][Pause]といった普段あまり使われない(とされている)キーです。
これらのキーはFnキーの組み合わせで別キーと兼用か、Enterキーの右側に配置されていることが多いです。
ThinkPad7列キーボードはこれらのキーが独立して一つのキーになっています。しかも、使いやすい配置場所が考えられていて、Enterキーを押下するときに誤って触れてしまい意図しない動作が発生するということもありません。
(例:Enter押下時にPageUp/Downを触ってしまい、スクロールしたところに改行が入る、みたいな。)

7列キーボードのステキポイント

まずは見てみてください。
図:ThinkPad 7列キーボードの右側

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[Home][End][PageUp][PageDown]は上下対で右上に配置されています。直感的にキーボードの右上隅に右手を移動して実行したいスクロールをするのに適しています。そして一般的にはFnキーを押しながらでなければ有効にならない[Home][End][PageUp][PageDown]キーは独立しているので右手一本でスクロールが可能なのです。
こうして、フルキーボードと同様の直感的な操作が可能になる入力デバイスが実現されています。

次にEnterキー付近を見てみてください。
EnterキーはPCによって(他メーカのA4ノートPCに多い傾向ですが)は[Home][End][PageUp][PageDown]キーがEnterの付近に存在していることがあります。
このキー配列ではEnterキーはブラインドタッチで「この辺」と押下しても押し間違いがない位置である"右端"に陣取っています。
なにせEnterキーはキーボード中で最もよく使うキーです。特別扱いです。

更に下にあるカーソルキー(文字消えしていますが)を見てみてください。
ちょっと離れているのが分かるでしょうか?(全体の長方形に収まらず出っ張っている)
これは他のキーと少し離して右下に配置し、少々のでっぱりを設けることで、カーソルキーを認識しやすくする造りになっているからです。※ただし同じ位置のブラウザキーが鬼門になる人も多数います。

ちょっと見づらいのですが、F1~F12キーは4つ毎の間隔が設けられています。
この間隔によって、Alt+F4でウィンドウを閉じる動作をする際に誤ってF3やF5を押下しなくて済みます。日常的に使うと分かるのですが、4つおきに間隔が空いているだけで押下するキーは間違えなくなります。

これらをの点について考えられた結果、どうしても7列キーボードである必然性があります。さらにカーソルキーは一段(ちょびっと)下がっている位置に存在しているので、四捨五入すると8列分のキーボードスペースを要することになります。
ThikPad7列キーボードの真の価値は、
「スペースが狭いモバイルPCでも、A4(14インチ/15インチ)ノートと同様のキー配列を備えたキーボードが使える」
ということです。つまり、A4ノートを使ってもB5ノートを使っても同じ使用感でキーボードを操作することができる点、これが非常に評価できます。

6列キーボードになってから評価できる点

これは1点ありますのでご紹介します。

「Bluetoothワイヤレスキーボードをリリースした」

これはいままでなかった。ワイヤレスキーボードをスマホやタブレットで使うにはどうしてもBluetooth、そしてBluetoothワイヤレスキーボードでTrackPointが使える製品が(SONYにはあったのですが)本家Lenovoにはなかった。
これをリリースしてくれただけでも評価に値します。

ただし、ドライバ/ユーティリティをインストールしないと、
「F○キーはFnキーを押下しながらでないと反応しない。」
という点はやはりマイナスです。
※ドライバ/ユーティリティをインストールすればFnキーの押下は不要になるように、切り替えることが可能になります。

と、いうのも、日常的に必ず使用するF○キーは
F2キー:ファイルのリネーム
F4キー:Altキーと組み合わせてウィンドウを閉じる
F6~F10キー:IMEの文字変換で希望の変換になるように押下する
と、いくつかあります。
これがFnキー押下しながら出ないと有効にならない、ないしドライバ/ユーティリティーをインストール必須、のいずれかという点が多少不満点にはあります。

総じて自分の使う道具にこだわる、ということ

老害扱いされたくないので、7列が正義/6列は悪、という論調を展開するつもりはありません。
ただ、キーボードは一番使うデバイスなので、やはりPCをメインで仕事をする際には最重要デバイスです。手に馴染むキーボードに出会うということは、とてもラッキーな出来事だと考えていただいてもいいんじゃないでしょうか。
その馴染むキーボードを使い続けたいという想いはある意味理想のパートナーと出会った、というくらい大きな出会いに近いように思えます。
現実に、30年以上前のキーボードが復刻して発売されれば、このキーボードを買い求めるユーザは一定数存在していることからも、「キーボードを重視する」という考え方は世の中にある、といえます。
この30年以上前のキーボード、という話が
「Unicomp EnduraPro White Buckling Spring USB」
です。ダイヤテック株式会社がIBMから金型を譲り受け、IBM 3161のキーボードModel MをUSB規格で現代に復刻させた
「旧き良き時代のキーボード」(笑)です。

この7列キーボードの価値観が「IBM 3161のキーボードModel M」のように後世にも受け継がれていってほしいなぁと、6列キーボードしかなくなった現代にしみじみ思う、今日この頃です。あわよくば何かの拍子に復活してくれないものか?