treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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私がPCをまとまった金額で購入してもスマホは安物で済ませる理由

今日は、私のIT機器に対するお金の掛け方について考えていることをご報告します。
テーマとしてはPCにまとまった金額を用意して購入するのに、スマホは安物を買い替えて済ませる、という消費行動の理由の解説となります。

対象読者として以下のような方を想定しています。

  • フリーランスや個人事業主で自前のPCで仕事をして稼いでいる方
  • 副業でPCを使っている方
  • PCスキルがあって、デジタル機器で節約したいと考えている方
  • なんとなくスマホを使っているが、月額が高いと感じている方

大手三大キャリアのスマホ契約に不満がある方、という副要素があるかもしれません。

陳腐化、を考えたときの課題分解

陳腐化、てお判りでしょうか?
ざっくり言うと、古くなって効率が悪くなったり価値が下がったりすることです。
陳腐化、という観点で考えたときに、PCとスマホでは決定的な1つの違いがあります。

  • PC=ハード(である箱)とソフト(として使う機能)は別、分離されている
  • スマホ=ハードとソフトは(原則として)一体化しており、分離できない。
    ※rootやJBは考慮外とします。

PCはパソコンというハードとWindows(とかLinux)というOS&インストールするソフトウェア、が分離されています。
つまりハードが故障してもソフトを別のPC(ハード)に移すことが原則としては可能です。逆もまた然り。ソフトが(WindowsXPのように)寿命を迎えても、ハードを諦める必要はありません。次のバージョンのソフトを用意することでハードを買い替えなくても使い続けることが可能です。ただしネバーギブアップの精神は要求されます。
しかし、スマホは、ハード&ソフトが一体となっており、ハードの故障×ソフトのサポート終了+セキュリティホール=寿命⇒諦める、となってしまいます。ハードとソフトが一体なのでどちらかで問題が出れば使えなくなってしまい、通常の方法では手が出ない、という点はPCと大きく異なる点です。

陳腐化以外にも…部品交換の可否

スマホでストレージやメモリが不足する、というのは割とスマホユーザの悩みとしては普遍的な部類に入ると思います。(私の機種もそうです。)
メモリもストレージも、PCなら簡単に増やせます。足りなければ増やせばいい、がPCです。
スマホにはこれがありません。

要するに、スマホ

スマホの製品サイクルは一年から二年程度で製品が設計されているから、二年後に買い替える前提で作りこまれている、というのがこの結論の一つじゃないか、と考えられます。
でも、二年毎に7万円~9万円程度の機体代金を支払うのも結構な負担ですし、割賦して二年に按分するとやっぱり月額は高い、スマホを使うにはそれ相応の投資が必要な機器だ、という結論になってしまいます。
しかし、自分の生活スタイルを見直してみると、電話メインでメールがちょっとできればいい、というユーザは一定数います。
フリーランスや個人事業主の方も仕事のスタイルによってはPCを持ち歩く方が業務効率が高い働き方の方は一定数いらっしゃいます。
スマホは持ってて当たり前、のような話しぶりがメディアから流れてきますが、実はそれほど生活に恩恵をもたらしてくれるわけではないユーザも存在しているわけです。

PCを部品別に強化できたり、OSの再インストールが苦ではない私にとっては、ハードとソフトが一体化しているスマホよりも、分離して投資ができるPC環境にお金を掛ける方がトータルコストもコストパフォーマンスも満足が行く結果になります。

ですが、こういった話を、スマホを購入しようかどうか迷っている人に説いたとして、どうなるかというと…。
結局、使ってみないと分からないよね?と言われてしまうのです。
「なんだ相談とか言いながらスマホ使いたいんじゃん。」ってことが多いです。

じゃあ、自分がスマホを必要とするかどうか、どう判断する?

こうなると、もう使ってみるしかないな、という結論に達します。
そこで、既存の環境を丸ごと残してスマホを導入する、という二台持ちでスマホが自分にもたらしてくれる価値を計るのはいかがでしょうか?
大手キャリアの既存回線に追加契約でもいいですし、一台格安スマホと格安SIMを用意して使ってみるのもいいでしょう。最近はデータ通信専用SIMでも050PlusやFusion IP Smartを用意することで(質は落ちますが副回線なら許容できる程度の)電話(音声通話)は可能です。
このあたりの手法について、詳しくは近いうちに別記事(※)でご紹介しますね。本記事では、スマホを低価格で所有してみる、決してハードルは高くない、という点だけ注目してもらえればと思います。
使って初めて解ること、というのは重要です。

追記:その別記事(※)です。
treedown.hatenablog.jp

逆のパターンもある

逆にスマホにまとまった金額を投資してPCを安価に済ませたほうが良い方もいます。

  • PCはほとんど使用せずスマホでPCの機能を代替している方。(サラリーマンの方の大多数がここですね。)
  • スマホのフラグシップモデルを購入し、割賦満了後すぐ次のフラグシップモデルに買い替えて以前使っていた機種はオークションや中古市場に売り払う方。
  • キーボードよりフリックなどのタッチデバイスの方が入力がしっくりくる方。
  • 副業の関係でPCを持ち歩く必要があるのだが、本業の都合上自分のPCを持ち歩くことができない方。
  • 家の固定回線がほとんど使われない、という方。
    ⇒解約してもいいくらいの使用量ならスマホの通信に依存してしまったほうが得ですね。

と、このようにスマホに機能を集中したほうがメリットが多い方もいます。

世の中がスマホに流れているから、という理由だけでスマホに機種変更せず、自分にとって大きな価値をもたらしてくれるかどうか、という価値観で月額8000円程度のスマホ維持費を支払うことが、スマホに機種変更してよかったを達成するコツじゃないかと思います。

あくまで私の話ですが…

ここまでの話でようやく表題に戻りますが、
"私は、PCに投資したほうが効果が高かった"
ということが分かりました。
PCを利用する時間がスマホより圧倒的に多い、キーボードで文字入力をすることが圧倒的に多いし速い、結局サーバ管理の代行やPCの運用管理を遠隔地から実施するようなサービス提供者によってはしっかりしたPCがないと仕事にならない、ということが結論です。
スマホはあくまで副次的なデータビューアとしての機能でしか使わないです。しかしデータビューアとしてのスマホは非常に使いやすいので、スマホは不要ではない、という点において必要性はあります。

本記事をお読みの貴方の環境はどうでしょうか?

ブログが完全にスマホウィークと言えるほどスマホの話題となっていますが、飽きずにお付き合いください。