treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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自称初心者とのQ&A事例

ITをキーワードとして何回か自称初心者から質問された内容と答えた内容について書いてみました。
自称初心者、ということで質問者は多少知識がある人もいればまったく知識がない、PCを触ったこともないという水準の人もいます。
内容につきましてはあくまで私個人の考え方を元に回答をした事例ですので、ご自身の考え方と相違することがあります。こういう考え方もあるよね、という観点でご覧いただければと思います。

この記事の使い道としては、

  1. 初心者だが、周囲に聞ける人が居ない質問の答え(一例)
  2. 初心者から質問されるが、どう答えたらいいか分からない方
  3. 初心者から質問に答えるが、どうも響かないなぁと思っている人

に該当する場合、使えそうな部分を切り取り、ご自身の知識の1ページとしてでもお役に立てれば。

Q:ルータが必要になったのですがどのメーカーを選べばいいですか?

A:プロバイダに付属してませんでしたか?
自力で調達する場合には、ヤマハYAMAHA)ルータから必要な機能を持っているルータを選ぶとよいと思います。ヤマハYAMAHA)ルータ選定の理由はメーカサイトに日本語での情報やマニュアル、configファイル例や構築事例など情報が豊富に掲載されているからです。他社品ではOEMメーカ(実際に製造しているメーカ)の情報を確認する必要があるケースがあって、そのOEMメーカが海外だというケースがあります。この場合のルータはほとんどが外国(特に米国)製で、肝心な情報は英語であることがほとんどです。
YAMAHAがOEMという可能性もありますが、YAMAHAのOEM品を買うのならYAMAHAのルータを買った方がいいと思えます。
技術情報のすべてを日本語で完結できるヤマハYAMAHA)ルータはこれからルータをはじめようとしている方にお勧めできる一台です。
あと購入するときはGUIが使えるかどうかは確認しておいたほうがいいです。

Q:スイッチHUBを買おうと思います。どのメーカを買えばいいですか?また家用と会社用で違いますか?

A:スイッチHUBは家用と会社用では違います。どちらでも使える水準にあるメーカはネットギア(NETGEAR)がよいです。
家用で安さを求めるのであればコレガ(Corega)辺りが安くていいと思います。コレガはアライドテレシス(allied-telesis)という法人向けのネットワーク機器メーカと合併しているので、他のパソコン周辺機器メーカよりは機器自体のコストパフォーマンスは高い(と言ってもスイッチHUBに限ります。APやルータは除外です。)と受け取れます。
会社用であれば、ライフタイム保証があるメーカをお勧めします。ネットギアやHP(Procurve)の法人向け製品がライフタイム保証を備えています。
イニシャルを安価に抑える場合には、アライドテレシス(allied-telesis)も検討の余地があります。アライドテレシスを選択する場合にはライフタイム保証を諦める必要があります。必要であればメーカ保守(センドバック)などを別途契約する必要があります。(それでもイニシャルは安く済むと思います。)

Q:パソコンはデスクトップとノート、どちらがいいですか?

A:デスクトップをお勧めします。修理時に高い修理費用を払わなくても部品交換が容易なことや、陳腐化したときに本体だけを交換しディスプレイやキーボード、マウスといった周辺機器はそのまま使えることが多いからです。(一体型を除きます。最近は一体型も増えてきています。)
デスクトップ型はモニタとキーボードの使い勝手が明らかにノート型のそれを上回ります。

Q:デスクトップだといざというときに持ち出せないから不便ではないですか?

A:家の趣味用PCだとその通りです。
SOHOや個人事業主、小規模企業の場合ですと、"いざ"の頻度や重要度によりますが、安価に購入したA4ノートをエッチラオッチラ運んで数分しか持たないバッテリに四苦八苦するくらいなら安価なモバイル機器とVPN接続環境を用意したほうがコストパフォーマンスが高いです。
VPN接続環境は月額サービスで妥当な価格(千円~数千円/月)で用意できることが多いです。構築が困難な場合にはこういったサービスを利用すると安定して使えます。

Q:どうしてもノートがいいです。ノートはどれを買えばいいですか?

A:パソコンに不測の事態(故障・不具合など)があったときや操作方法が分からない時の助けをメーカーを頼るのであれば、国産メーカーをお勧めします。東芝富士通です。
故障時の修理だけメーカに頼ればよい、操作方法や知識はパソコン教室などで習得、という目論見であれば余分なソフトウェアが少ない海外メーカもお勧めです。レノボやデル、HPあたりが日本法人に力が入っていてよいです。

日本法人ってなに?なんで判断基準にしている?

日本のビジネスを展開するために外資メーカが立ち上げた日本の株式会社。レノボNECとの合弁でサポートしていますし、デルは昔ほど神がかってはいませんがサポートには定評があります。
次点としてはHPもよいです。サーバ分野で日本法人のサポートはしっかりしています。ただ、マイナーなので使っている人が少ない=検索エンジンで引っ掛かる情報量が少ない、ところが難点で次点としました。
あと「いままで全くパソコンを触ったことがないのでパソコン教室に通う予定」ということでしたら、人生で最初に買うPCはパソコン教室と同じメーカ、同じシリーズのPCを購入する、というのも一つの手です。

Q:無線LANのアクセスポイントってどれを買えばいいの?

A:もし会社の無線LANを考えている場合には、しっかりと設計から導入までのを実施してくれるSI事業者を探しましょう。
もし家庭用のものであれば、まずは現状把握から。
無線LANにつなげたい機器がどれか、により変わってきます。
例えば、PC以外にテレビ、ゲーム機、スマホ、などなど。
で、接続する全部が何台あるか数えてみましょう。10台以上ある場合には「10台以上接続しても大丈夫」と謳っている製品を選ぶのがよいです。
手持ちの無線機器を確認して、802.11a802.11a/n)か802.11g802.11b/g/n)かを確認しておきます。必要であれば両方対応の機器を選ぶ必要があります。
セキュリティは必ずWPA2対応のものを選択します。逆の言い方をするとWPA2以外のセキュリティ機能は気にしなくてもいいです。
また、陳腐化が激しいジャンルの商品ですので、割り切って安価に抑えて、不足する機能があったら買い替える、くらいの気軽な運用もありです。
ただし、ケチって中古はNGです。中古のAPではWPA2対応ではない機器や、電波が旧規格のため接続性に問題があるケースがあり得ます。安価でも新しい機器を選択するのがベターです。

Q:ウィルス対策ソフトって無料のソフトでいいの?

A:ウィルス対策ソフトの選択基準は、以下が許容できる場合に無料のウィルス対策ソフトを使うとよいです。

  1. 何かあればメーカに聞かずに手間を掛けて情報収集してもよい
  2. いざとなればアンインストール(場合によっては削除ツール使用)して再インストールしてもよい
  3. 動作不良の場合には自力で解決可能

つまり、ウィルス対策ソフトのメンテナンス動作を手間暇掛けて自分の力で解決することができるのであれば無料でよい、ということです。
逆に言えばウィルス対策ソフトに何か問題があった場合に、「動かない(ように見える)けどまあいいや。」と考えてしまう人は無料のウィルス対策ソフトを使わない(有料のウィルス対策ソフトを購入する)方がよいです。
また、ホームページ閲覧頻度によっても指標があります。
ホームページ閲覧が特定のページ限定される方やまずホームページ閲覧をしない方、これは無料のウィルス対策ソフトでも大丈夫です。
ただし稀にであっても2chまとめサイトなどのバナー広告が多いページ閲覧をするようであればウィルス対策ソフトはパッケージ商品で購入しておいた方がベターです。
このほか、使っているメールアドレスに迷惑メールが多く届く、あるいはメールのやり取りをする相手側でウィルス対策ソフトを使っているかどうか不安がある、という条件にあてはまるようでしたら有料のウィルス対策ソフトを購入しておく方がよいです。

Q:ウィルス対策ソフト、どれを選べばいい?安いのがいいなぁ。

A:使い勝手とコストに絞ってお話します。
「安いのがいいなぁ」の要件を満たしてなおかつ、バージョンアップの手間を全く意識せずPCを使う場合以下をお勧めします。
無料で選ぶとしたらMicrosoft Security Essentialです。
有料だとウイルスセキュリティZEROを検討してみると良いと思います。
この2点は他社製品よりバージョンアップの手間が少ないです。
また、個人事業主や小規模法人の選択肢もこの2点からになります。
(※Microsoft Security Essentialは法人PCの場合10台までという制限があります。)

次に、年に数回のバージョンアップの手間暇は多少掛けてもよい、という点で
無料であれば、avast!、Avira、AVG、といった有名無料ウィルス対策ソフトを検討の余地があります。
ただしこの3つの無料対策ソフトは、営利でない個人(非商用)でしか利用できません。つまり個人事業主や法人内では利用できない対策ソフトとなりますので注意が必要です。
そこで安心とある程度安価で済ませる場合にはスーパーセキュリティZEROも検討の余地があります。

とにかく安全とメーカサポートが重要な場合にはシマンテック・Noton、トレンドマイクロ・ウィルスバスターといった有名対策ソフトウェアを購入するほうが良いです。ただし、年額○千円と掛かってしまいますので、お手軽か、と言われるとお手軽さは感じないという感覚です。安心・安全を実感したい、あるいは脅威を意識せずPCを使いたい、場合には大手の対策ソフトがお勧めです。

繰り返しですが、使い勝手とコストに絞った選定です。ウィルス対策ソフトの検出力や基本機能、基本性能、などの本来の機能自体は比較していません。
ウィルスからPCを守るという最低限の機能を実現するために、使い勝手とコスト面からどういう選択肢があるか、という内容です。
逆に言えばウィルス対策ソフトの検出力や基本機能、基本性能、などが気になる場合には、他のサイトに詳細な調査結果が掲載されていますのでそちらを参照し自分の納得できる対策ソフトの購入がおすすめです。

いかがでしょうか?
PC歴が長い方はもう知ってるよ、という内容が多いですよね。
また、方々でQ/Aした内容を一緒くたにまとめていますので、Qによっては多少前提条件が違う内容が並んでいます。

何かの役に立てば幸いです。