treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

※https化しました。その影響でしばらくリンク切れなどがあるかもしれませんが徐々に修正していきます。 リンク切れなどのお気づきの点がございましたらコメントなどでご指摘いただけますと助かります。

WordPress4.3.1–jaアップデートしようと思ったらエラーで…

できない。なぜだ。
ということで調べてみましたので、その結果をご報告します。

WordPress 4.3.1–jaにアップデートしようとすると以下のメッセージが表示されてアップデートできません。
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http://downloads.wordpress.org/release/ja/wordpress-4.3.1.zip から更新をダウンロードしています…

ダウンロードに失敗しました。: error:0D0890A1:asn1 encoding routines:ASN1_verify:unknown message digest algorithm

インストール失敗
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別のWordPress環境で更新をしたところ、何のエラーもなく正常に終了しました。この差はなんだろう?と思いいくつか調べてみた結果…

ここで結論を言いますと、PHPのバージョンが古いせいだ、という結論に達しました。
php -v」の実行結果で表記されたバージョンは5.2.XX。
  ⇒うーん理由があって仕方がないとしても、古い。
一方成功したサーバではphp -vの実行結果は「PHP 5.4.45」です。

downloads.wordpress.orgへの接続がPHP 5.2.XXでは接続が確立しない、ということのようです。
古い方はOSがRHEL(の旧バージョン)でして、もはやバージョンの更新がかなり保守的になります。RHELの独自対策に頼り切る方針で稼働しているんですよね。なのでPHP5.2が(セキュリティアップデートはRHEL独自提供で)未だ稼働している状況です。で新しい方のOSはDebianのStableバージョンを使っているので(Debianの保守性を考えても)それなりのバージョンなのです。


ここでご報告がもう一点あります。

手順を期待されている方すいません。結局エラー解消手順は実施していませんので、この記事にPHPのバージョンアップ方法やPHPバージョンアップしたから結局エラー解消という流れは一切出てきません。

その理由、というのが、

このWordPress

現在使われていません…。

ホントに?いやホントでした。
使われていないWordPressを、大した手間ではないとはいえど、私は今まで、えっちらおっちら更新してきたというわけですか…。

さて、サーバ導入からはや3年程度経過していますが、使われていないWordPressで継続のターニングポイントがきました。
やるべきことは、

# mv %DocumentRoot%/wp %DocumentRoot%/wp_e4vBf2oHEAkEvC


これでよし、と。

ランダム文字列でリネームしてやりましたよ!

使われていないから止めてやりましたとも!


ひとまず、アクセスを不可能にしてしまって、PHPのバージョンアップについてまずは移行先バージョンの検討とバージョンアップのための調査が必要なのですが、他が問題なく動作しているこの状況で、使われていないWordPressのためだけにPHPのバージョン入替…は、やはり優先度を低くせざるを得ません。

本来は、
 PHPのバージョンアップで最低でも5.4以上にし、WordPressアップデートが可能にする
という処理をやるべきですよね。ただ、誰も使っていないWordPressにそれだけの労力を掛ける意義が見出せない、という困った状況です。
更にはこの対象サーバ自体、年内(2015年内)でリプレイス計画が予定に組み込まれており、ここで無理をしてPHPのバージョンアップをして使っていないWordPressをバージョンアップすることの意義はますます見いだせない、という”さらに困った(むしろうれしいか?)状況”です。

このような経緯から今回はペンディングすることになりました。

最終的にPHPのバージョンアップからWordPressのアップデートまでが成功した記事になる予定だったのですが、、、期待して読んだ方、すいません。
結局メリットが薄くて「やらない」という決断になってしまいました。

脆弱性の問題事態は最低限回避できている(という説明を受けた)ので「やらない」という決断も時には重要です。(脆弱性が残ったままになるのであれば、やるべきですけどね。)

こういうこともあるよね。