treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

たまにThinkPadの電源が入らない

せっかちな性分の方がThinkPadを使う際に注意する点があります。

「たまにThinkPadの電源ボタンを押しても電源が入らないことがあるんです。」
こういわれてトラブルシューティングを依頼されました。
本日はこのご報告です。

該当するThinkPadは以下のように使われています。

  1. 朝、キャビネットから出す
  2. ACアダプタを本体に繋ぐ
  3. 電源ボタンを押す
  4. 電源がはいらない←いまここ


この件、何回か呼ばれていたのですが現地に行くと現象が再現しないことが多かったのです。
ようやく目の前で再現しました。確かに電源ボタンを押しても全く反応がない状況です。


以前ちょっと調べて連絡した対処方法は、メーカサポート情報にあるように以下の手順で電源が入るようになりますよ、という情報です。

  1. 電源(ACアダプタ)を本体から外す。
  2. バッテリを外す
  3. 数秒待つ
  4. バッテリ装着
  5. 電源(ACアダプタ)装着
  6. 電源ボタンを押す
  7. 電源が入る

いつもはこれで電源が入るんですよね?で、症状が発生した時は毎回これをやっている、ということでいいですかね?
「そうです。やってみますか?」
もちろん二つ返事でOKです。そうですよね~。実際電源が入らなかったら故障ですから。
実際にやってみた。

…。

電源が入る。
ナオッター。いやいや待てよ。そうじゃない。
「て、ことはこの手順を実行する以外は方法がないってことですよね?」
そうですね、そのご認識合っております。でも問題にしている論点は電源が入るからOK、ということではないですよね?どうなってればいいんでしたっけ?
「朝、始業時に電源が入れば問題ないです。たまに電源が入らないのがストレスなんですよね。」
なるほど。この"たまに○○の不具合"というやつは結構深刻なんですよね。
こうすれば起きなくなる、という対処が実際の対処を実行し終わった後で確認取れても、たまに発生するポイントを満たすと発生してしまう、ということは対処完了ではない、ということになって、じゃあ次の対処はこれ、という対策が「たまに発生する現象待ち」になってしまって、結局時間ばかり掛かり効果的な対処が導き出せないことになりがちです。

この場合、私の方では問題を再現する方法、というのを考えます。

朝、キャビネットから出す。ACアダプタを挿す、電源を入れる。
実際にやってみました。
(バカバカしいかもしれないけど)キャビネットからPCを取り出す動きをして、机にPCを持ってくる、PCを置いて電源をつなげようとしたとき指摘が入りました。
「私、蓋開けてから電源を挿すんですよね。関係ないか。」
ん?いまなんとおっしゃいました?つまりノートPCのディスプレイ開いてからACアダプタ挿すんですか。
「私、せっかちなんですよね。」
せっかちねぇ…。言われた通りにACアダプタを挿してから電源ボタンを押下すると…

おおっと!電源が入らない。

再現しました。

具体的にはACアダプタを指して5秒から10秒ほど待たずすぐに電源ボタンを押下すると発生するようなのです。

ACアダプタを本体に接続すると、LED点灯の表示が以下の画像のように変化します。

  1. まず電源OFFの状態
    f:id:treedown:20150823001419p:plainこれが電源OFF状態。
  2. ACアダプタをつないだ直後にバッテリLEDとコンセントLEDが点灯f:id:treedown:20150823001442p:plainLED両方点灯
  3. 1秒おきにバッテリLEDが消灯⇒点灯⇒消灯⇒点灯

    f:id:treedown:20150823001735p:plainバッテリLEDだけ消灯します。

  4. バッテリLEDが点灯し起動準備完了

    f:id:treedown:20150823001442p:plain
    これ以降バッテリLEDは消灯しなくなる。

ここまででようやく電源ボタンを押下すると、正常にPCの電源ONとなりOSが起動するようになります。

「(2) ACアダプタをつないだ直後にバッテリLEDとコンセントLEDが点灯」直後のタイミングや「(3) 1秒おきにバッテリLEDが消灯⇒点灯⇒消灯⇒点灯」といったACアダプタ接続直後の何かしらの確認動作が行われている最中に電源ボタンを押下して、PCを起動しようとすると、電源が入らない状態になるようです。

つまり、ThinkPadのディスプレイ開けてから電源を挿す⇒上記の(1)~(4)の間に電源ボタンを押下することで「たまに電源が入らない」現象が発生すると考えられます。
ノートPCを閉じた状態でACアダプタを接続し、ディスプレイを開いて電源ボタンを押下する、という順番で実行すると、上記の(1)~(4)の時間が(よほど動作を早くしない限りは)経過して電源ON待ち状態になるから「たまに電源が入らない」現象が発生しない、と言えます。

こんな仕様聞いたことないんですけどね。私も同一機種を5・6年ほど使っていましたけど全く意識したことなかったし、この会社内の他の同一機種でも上記の4ステップを意識して使っているユーザの方は居られないと思うんですよね。
ただし、対策としては「ACアダプタは先に接続する。」ということと「接続後、バッテリLEDが常時点灯し起動準備完了するまで電源ボタンを押さない。」という2点を注意する、という対策になります。

ユーザの方としては、腹に落ちたようで上記2点を気を付けるということでOKでました。故障対処となると、修理費用も必要になるのですがなにせ古い機種であることからメーカ保守はどうしても有償修理となってしまいます。また、この動作だと「仕様です。故障ではありません。」で返ってくる可能性も高いので、往復の配送料と診断料だけが経費として掛かって何も改善しない、という状況にもなりかねません。

上記2点気を付けるようにしてからというもの、たまに電源が入らない件を問合せされることはなくなったので、無事利用できていることと思います。

同じ症状でThinkPadを訝しんでいる方がもしおられましたら、上記記載しました「ACアダプタ接続直後の重要な数秒」をきちっと待つ、この動作を実施されることを試してみるのはいかがでしょうか?