treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

安いことは本当に正義なのか?

Hyper-Vを動作させているPCが安定動作しなくなった、という依頼を受け確認した結果をご報告します。

問題の切り分けをあれこれ実施した結果…
メモリ故障で安定動作しなくなっていたのが原因でした。

このHyper-V筐体はテスト、ラボ環境で使用していたので業務影響はないのですが、この筐体のメモリについてはこの半年で3回目のメモリ交換をすることになりました。
(たぶんWindows7入れて業務用のクライアントとして普遍的に利用する分にはエラーありメモリでも動作するんだと思う。)

1回目:新品購入後の初期不良⇒返品し返金処理となる
2回目:上記と同スペックの別メーカー品を購入⇒今回故障
3回目:メモリを選定中⇒※いまここ

1回目の初期不良メモリメーカと2回目の故障したメーカは違うメーカー品です。
今回の購入は別のPCで実績があってかれこれ2年ほど故障なく動作しているPATRIOT社製のメモリにしようと考えています。
最初から実績があるメーカのメモリにしておけばよかった、という声が聞こえてきますが、1回目と2回目で別メーカのメモリを購入したのは、いずれもPATRIOT社製メモリより3割ほど価格が安価だったから、というのがその理由です。

結論を言ってしまえば、この価格の差は消費者目線でみれば安心料程度ですが、「テストのに掛かった手間の差が価格に転嫁」となっているのではないかと考えています。
メモリから話が逸れますが、良く利用するHDDでWDのRedシリーズがあります。これは同容量の他のシリーズより1割か2割程度割高なHDD製品になっています。
その代わりNASシステム向けに最適化したファームウェア、24時間稼働を前提とした製品設計、と、他のシリーズとは少々毛色が異なる製品特徴があります。
NAS生産メーカと共同で互換性テストを実施しているそうで、NASRAID環境下での動作についてテストを特別に実施しているそうです。
価格の1割~2割の分はこのNAS生産メーカと共同で実施している互換性テストや、コンシューマ向け製品と異なる環境での動作検証などによって掛かる手間が価格に転嫁されているのではないかと考えているわけですね。

これだとメモリも同容量、同一規格、異なるメーカの製品で市場の平均価格に数割程度の金額差が出ているのは、出荷時のメーカ側の入念なテスト量(検品作業量)によって価格差が出たんじゃないかと推測しています。

私は購入した製品は長く使いたいタチですので、初期費用が多少高くても長く使える可能性が高い製品を選択したい、という考え方です。
注)だからといって安い製品がダメ、とは言いませんし、高いといっても程度があります。(トラブルが少ない、故障交換が容易など)トータルで考えて一番適正な価格の製品が欲しい、という考え方です。
メモリの話に戻ると、安いメーカ品のメモリは2回買って2回ともダメだったのですが、高いメーカ品(PATRIOT社製)は(別の用件で)1回買って2年故障なく動作していることを考えると、(3回目となる)次に購入するべきは高いメーカ品(PATRIOT社製)なのかな、と考えてしまうのです。

-------閑話休題-------
※メモリについての考え方
私はメモリについてはただ高ければいいということを述べているつもりはありません。
個人の(縁やオカルト的な相性も含めた)感覚は重要であり、その感覚はそれほど間違っていないですよ、ということを言いたいです。
例えば私の感覚(というか相性というべきか)ではメモリはTrancendが一番外れを引きにくい印象です。(だいたいがJetRamと刻印されていますが)
Patriotも何枚か買いましたが故障なく動作していて好印象があります。
SanMaxは別の業務で20枚程度購入しましたが、2/20=10枚に1枚不良が出て最初はあまりいい印象はなかったのですが、残りの18枚については数年稼働しても問題は起こらず評価がいい方向に変わりつつあります。
ThinkPadを何台も扱っていますがIBM時代からメモリは大体Hynixと刻印されています。なのでHynixにも悪い印象はあまりないのですが、最近見かけないですね。

で人が変われば、この印象も「Trancendにはいい思い出が1個もない。メモリもSSDでもだ。」と言い出す人もいれば、「Kingston安くて品質よい、最高」という人もいれば、「CFD Elixirしか買わん。」という人だっています。

最終的に外れを引きにくいというのは、テストや品質管理がいいかどうか、という部分も込みにして「購入するあなたとの巡り合わせが良い」んじゃないかという話です。
これはSSDなども当てはまると思っていますが、貴方が購入した製品があなたの使い方に合うかどうか、というのは使う本人にしか実感をできないので自分の感覚・直感を大事にして欲しいと考えています。
(それを家庭PC管理者のあなたが家族のPCに反映させるのは自由ですが、会社(の業務)で選定した理由を聞かれて「私の直感です(エッヘン)」というのはやめましょう。高確率で却下されたり信用を無くしたりします。会社(の業務)での選定においてはちゃんとした合理的な理論武装が必要です。)

あと私は自作PCを組む人ではないので、オーバークロックとかマザーとの相性・チップの指名買い(エルピーダ・マイクロンとか有名ですよね?)とかの部分については造詣が深いわけではありません。あくまでメーカPCの部品交換や増設の観点での主観です。
もっと詳しい内容や本当に購入を考えている方はメモリメーカについて評価されている他のサイトの記事を参考になさってください。
明確な目的があれば上記のようなことは気にせず、明確な目的が達成できる製品を選択できるはずです。

-------閑話休題ここまで-------

安くていいものが溢れる昨今の世間ですが、結局メモリでもHDDでもなんでもそうですけど、安全に安全を重ねるなら、メーカではなくてショップで初期不良用と相性用の保証を(製品購入と同時に)買えばいいんですよね。
でも保証を買って金銭の損害は免れても、故障だと判断するために費やす時間は戻ってこないので、やっぱり不良に遭う率(外れを引く可能性は)極小化したい、という場合にはこのような考え方もちょっぴり頭の中に入れてみてはどうでしょうか?というご提案です。

いや、最後でひっくり返すつもりはなかったんですが、製品も買うと同時に安全も買う、これが一つのスジですね。

普段製品購入時に価格しか見ないという方、貴方の時間を大事に使うために、このようなこともちょっと考慮して製品の選定をされてみるのはいかがでしょうか?