treedown’s Report

システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

ネットワーク機器どれを買いますか?

クライアントPCを考えた後は、ネットワークインフラを考えてみましょう。

一言でいえば、イントラネット、LANです。
速度やメーカ比較などは他の解説サイトやブログでもよくお見かけしますのでいまさら取り立てていうこともないです。
(ギガイーサがいいよ、とか○○のメーカがコスパいいとか)

システムエンジニアとして、ちょっと知っておくとお役に立つ視点をご紹介します。

インフラを考えるときの考慮する条件として、
通信機器のバックプレーン(スイッチングファブリック)と応答遅延も考慮されることをお勧めします。
バックプレーンは5ポートくらいのギガイーサHUBなら10Gbps程度取ってあることが多いです。
安価な製品やプロバイダ付属の製品で、この速度が低いルータや無線LANアクセスポイントを使うことになるケースがあります。

このバックプレーンの速度が全ポート同時通信の最大速度(例ギガイーサHUB5ポートだと「1Gbps×5=5Gbps」)を用意していない製品は実際にあります。この場合、バックプレーンの速度が追い付かなくてそのスイッチを経由した通信が速度低下を招くことがあります。

応答遅延はpingコマンド実行時に出てくる「TTL>1ms」とかいう表示です。
環境によっては1ミリ秒以下で通信するはずの環境で3msとか10msとか、ひどい時には500msと出てくることもあります。
この状態が応答遅延が大きい状態とか遅延が発生している状態、と言えます。
大体の原因となるのは、ノイズとか不安定な線・機器がネットワーク上に存在しているせいです。
この応答遅延もネットワーク機器やLANケーブルが原因で発生することが多くあるので機器の選択や構成の選択には注意が必要になります。
具体的に応答遅延が影響する動作の例としては、サーバ(特にCIFS/SMBファイルサーバ)にアクセスした時の速度が応答遅延があるかないかで段違いです。

じゃあ何を買いましょうか?となった時に、SOHOのインフラと企業のインフラでは考慮するところの優先順位が多少違います。

■SOHOや個人事業主の場合
機器の性能より基本性能である「消費電力」を確認して価格をベースに商品を絞り込んだ方がいいと考えています。
消費電力は特に安い中古品より高い新品の価格差が電気代に跳ね返ることもありますので、購入費用の高い安いは知らないうちに電気代で元が取れることもままあるようです。
(消費電力が半分になるとか)
電源入れっぱなしのスイッチHUBやルータならではのことですね。

■企業の場合
IPが割り当てれるかどうかをまず見て製品を選定します。
企業のスイッチですから、通信断にはシビアに対処する必要がありますので、IPを割り当ててping監視くらいはやりたいところです。
常時監視する場合にはスイッチにIPを割り当てる必要があるので、IP設定の可不可の優先順位は高くなります。

■このほか
「電源内蔵かどうか」は考えた方がいいポイントとして1点あります。
つまりACアダプタかどうか、という言い方にもできます。

※ACアダプタの製品の利点
使い勝手はある程度好みの問題になりますが、電源が内蔵されることはノイズの発生源が本体に内蔵されることにもなります。
安い製品ではノイズ対策がうまく出来ていないこともあるのでACアダプタの製品に分があります。
またネットワーク機器もUPSから電源供給する場合に、安い矩形波UPSで済ませるのは現実的な選択肢です。
安い矩形波UPSを使う場合にもACアダプタを使う製品はあれこれ(電気の波形の話を)考える必要がないので有利になります。

※電源内蔵の利点
配線がすっきりすることです。特にテーブルタップでACアダプタは干渉して電源の差込口がふさがれます。
ラックの配線になるとPDUがラックの下段や中段に配置されることが多いので、ACアダプタ製品の電源がそもそも物理的に差せないこともあります。
PCで使うような形状のACアダプタだった場合にはなおさら配線が難しくなります。

コストを安く済ませる場合にはACアダプタ製品、企業内の数十ユーザのトラフィックを捌く通信機器であれば高価でも信頼性と設置の優位性を考慮して電源内蔵機器を選定する、という基準で検討します。

もちろん他にもあるんですが、あまり日の目を見ないスペックに着目してみました。
スイッチ/ルータの話がメインで無線LANについてはあまり書けませんでしたので別のエントリでご報告したいと思います。